2021年北海道ツーリング
~5年ぶりの北海道~

2021年9月11日~9月18日


琵琶瀬展望台から見る霧多布湿原
(右端が霧多布岬方面)

9月16日(第5日目)
その2

1.メインイベントの後は

北海道で訪れたい場所はいくつもあるが、上位3つを上げると。1.ナイタイ高原 2.知床峠 3.釧路湿原 というところだろう。もちろん、人によって様々なんだけど管理人は絶景系というか、広大系というか、大きく広がる場所が大好きだ。今回のツーリングではこの3つを制覇できたので、ちょっと満足だ。

さて、歩いて駐車場に戻り、次なる目的地へ向かおう。もちろん、計画はないのでマップルを見ながら行先を検討する。ここまで来ているのだから、やはり次はあそこだろう。プランが承認されたので、エンジンを始動して走り始める。

まずは往路に通ったダートなんだけど、予想外に下っているので注意しないといけない。こういう場合、フロントブレーキ=転倒ということになるので、リアブレーキやエンブレを上手く使わないといけない。ただ、忘れていたのだが、今回の相棒はABSを装備しているので、余程のヘマをやらない限りは大丈夫だろうと思われる。

国道391号線に出て、右折して釧路方面へ走り出す。しかし、このまま釧路の市街地を通るのでは面白くない。そこで、内陸部をショートカットして厚岸方面へ出るルートを選択する。まずは3㎞ぐらい走って、道道1030号線にスイッチし、しばらくしてから鋭角に右折して釧路湿原道路に乗る。そのまま進むと、国道272号線に当たるので、そこは左折して少し北へ走る。そして、名もない道へ右折して入り、道道1128号線に突き当たれば右折、すぐに左折をして機首を東へ向けて進行する。

途中に「夢風舎」という喫茶店があるようなので、その看板を目印にするとわかりやすいだろう。それにしても、この辺りはほとんど牧場しかなく、まるでどこか外国にいるような気持ちになる。実は、以前にもここを走っていて、その時に素晴らしい風景だったことを記憶しているので、今回それを再現してみたのだ。マップルにも手書きで「最高の眺め」と記載があり、まったくもって、当時の記憶通りだったと記載しておこう。


牧歌的な風景が広がる道を行く

ちょっと冷たい風を受けつつ、道道14号線に突き当たる。ここは右折して厚岸方面へ出る。時刻は12時45分になろうとしているので、腹が減った。これは厚岸駅前でかきめしを食べるのに好都合だ。そう思い、国道44号線、道道123号線と繋いで厚岸の駅に行ってみる。すると、なんと、定休日ではないか。これは困ったなぁ、腹が減って仕方ない。そうだ、どっかのブログで筑紫恋の向こうで「カキをたらふく食べた」という記載を見たことがある。そこへ行ってみるか。さらに、その先へ行く予定だから後のことを考えても好都合だ。

このまま道道123号線を霧多布方面へと進んで行くと、厚岸大橋だ。あ、ここの手前に「エーウロコ」がある。ここもどこかの記事で見たことがあるが、今回はその先にある「厚岸海産」を目指そう。厚岸大橋を渡り、筑紫恋地区にやって来る。ここは初めて渡道した1994年にキャンプした「筑紫恋キャンプ場」がある所で、寝る時は晴れて星がきれいだった。しかし、朝起きてみるとすごい霧でテントがベトベトになっており、その日は終日霧だったことを思い出す。

2.遅い昼飯から

そんなことを思い出していると、厚岸海産に到着だ。建物はボロいけど、カキは旨いだろうという様相だ。昼飯時を過ぎているので、お客は当方の他に1人だけだ。メニューを見るとカニなんかもあるが、ここは「かきづくし定食」を注文する。


厚岸水産にて

それはそうと、既に13時を回っているので、今日のランディング地点を決めなくてはならない。本当は川湯温泉に戻りたいが、納沙布岬へ行った後のランディングなのでそれは不可能だ。納沙布岬に泊まる手もあるが、もう少し進みたい。ライハだと、尾幌まで来ないとないのか。これは難しいなぁ。。

おお、かきづくし定食が来たよ。ちょっと量が少ないけど、品数としては合格だ。生ガキ、焼きカキ、カキフライが一度に楽しめるので、まあ良いでしょう。いただきます。この生ガキは絶品だ。鮮度が良いのだろう、臭さは全くないし、甘みもあってプルプルだ。尚、管理人は女性のプルプル、ムチムチの二の腕も大好きだ。

この殻付きのは焼きガキだ。カラを外して食べると、潮の香りと共にカキのエキスが口いっぱいに広がる。こちらも鮮度が抜群で、カキの味を存分に楽しむことができる。味噌汁はアサリ汁だが、こちらも絶品である。腹が減っているので、ガツガツと食べてあっという間に完食となる。


かきづくし定食

さて、食事をして落ち着いたので正面を見てみると、いろいろな人のサインがある。印象的なのは映画、釣りバカ日誌の西田敏行のものだ。この映画シリーズで、けっこう様々な場所でロケをしているのだが、ここにも来ていたとは。

代金1.600円を支払って、満足げに外へ出る。天気は良いのだが、少し風が冷たい。太平洋側とはいえ、北海道は9月ともなれば盛秋だ。気をつけて行こう。それはそうと、食事中に今日の宿泊地の候補を決めたので、それぞれ電話してみる。しかし、ライダーハウスについては電話に出ないという状態だ。

これは困ったなぁ。釧路まで戻ればいろいろありそうだが、暗くなってしまうから手前で何とかしたい。そうだ、今日ぐらいはちょっと良い宿に泊まってみようではないか。そう考えると、落石の「かじかの宿」か霧多布の「エトピリカ村」の2択となる。

それぞれに電話をしてみると、前者は朝食付きで4,700円、後者は朝食付きで4,300円とどちらも甲乙つけがたい。しかし、後者の方が釧路に近い=先へ進めた状態で今日を終えられる、ということで、今回は後者を選択し、予約を入れておく。目標到着時刻は17時30分から18時の間としておく。

これで今日の着陸地点が決まったので、気がずっと楽になった。しかも、今日はいつもの雑魚寝ではなく、フカフカの布団が用意されていることだろうから、楽しみだ。

3.どんどん東へ

引き続き道道123号線を行くが、所々に奇岩があり観光地となっている。しかし、今日は岬タッチをしたいので先を急ぐ。おっと、琵琶瀬の展望台は少し見ていこうか。ここからは霧多布の市街地と広大な湿原が見えて、絶景ポイントである。今回の渡道は、小樽上陸翌日の午前以外は天気にも恵まれて、ずっと抜けるような青空を見てきている。今日も青い空と共にツーリングをしているのだが、この琵琶瀬の青空は今日一番であろう。冒頭の写真がこの時のものである。

さらに進んで行くと霧多布市街地への入口を通過するが、何時にここへ戻って来られるだろうか。そう思いながらちょっと寒い海岸沿いを、道道142号線で先を急ぐ。この辺りからは「北太平洋シーサイドライン」と呼ばれていて、しばらくは太平洋を見ながらの走行となる。この地名は貰人(もうらいと)って読むのかぁ、さっきの火散布(ひちりっぷ)も驚きだ。

淡々と走行を続けて行くと、初田牛手前で内陸へ入る。今度は森の中を通るのだが、こうなると鹿の飛び出しが気になるので、速度は落とし気味に車輪を回していく。何回も記載しているが、V-STROM 650のツーリング性能には驚くばかりだ。寒い寒いと言っているが、ナックルガードが秀逸なので、手はそれ程でもない。また、背の高いスクリーンも上手く風を切ってくれるので、寒さもかなり軽減されていることだろう。

ここでふと思うのだが、0日目に出発して以来、毎日プラン考案・提出、それに従い走行、昼になれば今日のランディング地点を考慮しつつ、プランの修正、そしてランディングの繰り返しだ。WRTではツーリングの先導者を機長と呼んでいるが、北海道では毎日ひとり機長であり、その手腕を試されている。言わば「機長の合宿」をしているようなもので、技量向上のために鍛えられているようなものだ。そう考えれば、ツーリング技術の向上には、泊まりのツーリングをすると有効なのかもしれない。管理人もまだまだ修行の身なので、こうして、さらなる高みを目指していきたいものだ。

さて、落石まで来たが、時刻は15時だ。気持ち的には落石岬へ行ってあの解放感を味わいたいのだが、それだけで1時間はかかるので、岬タッチができなくなる。前述のカジカに泊まって、そこへ行くという手もあったのかもしれないが、そうなると日程的にきつくなる。結局、どちらかを選ぶしかないのが悲しいところだ。

後ろ髪を引かれるとはこのことか、そう思いながら先を急ぐ。地図によれば、あと15㎞ぐらい走れば根室の街で、さらに20㎞強で納沙布岬だ。ということは、あと1時間ぐらいあれば岬タッチできそうだな。北海道ではそれ程渋滞はないので、残り距離が正確にわかれば、走行速度から残り時間が計算しやすい。北海道はツーリングしやすい、と言われる所以がここにあるのかな。

根室の街に入るが、ここでルートの選択をしないといけない。北回りか南回りかだけど、今回は北回りを選択してみよう。北極回りかアジア回りかということではありませんので、悪しからず。根室の街で国道44号線を横切り、道道35号線に乗り換えて北回りルートに乗る。おや、最東端の街でもイオンがあるということは、やはり日本にいるという証だろう。

郵便局の所を右折して、最東端目指して走る。距離にして24㎞ということなので、20分もあれば納沙布岬にタッチできることだろう。遠くには国後島も見えているので、歯舞諸島も良く見えることだろう。あの傾いた灯台は貝殻島の灯台ということだが、まだ健在だろうか。

だいぶ陽も傾いて、背中側から差してきている。おお寒いなぁ、しかしもう少しで最東端に着くことができる。そう思うと、気持ちも盛り上がってくるではないか。右手には牧草地とか、原野とかが広がり荒涼としている。ここには馬が放し飼いにしてあるのだが、もう夕方なので姿は見えない。まだ16時前なのだが、夕方感が半端ない。何回も記載しているが、北海道では30分ぐらい日の入りが早いので、このような状況になるのだ。

お、ササガワの塔が見えてくる。いよいよかと自然と右手に力が入るが、速度には十分注意する必要がある。こんなところで挙げられては、シャレにもならない。そう思いつつ、落ち着けと言い聞かせて慎重に走行する。

4.最東端タッチ

こうして、最東端に到着するが、膀胱の容量が限界だ。まずは四島のかけはし前の駐車場にマシンを止めて、トイレに駆け込む。ふう、これでだいぶ落ちついた。時刻は15時30分を回っているので、ちょっと急いで見ていこう。おや、あの黄色いスパーダは富良野のライハで同宿だった彼だ。元気に走っているようだな。おそらく、花咲港でカニを食べてきたのだろうな。そう思いながら、後ろ姿を見送る。


四島のかけはし
(右端の落書きは早く消してくれ)

一息ついて、バイクを走らせて納沙布岬灯台へ向かう。途中、鈴木食堂前を通るが、今日は営業終了となっている。こちらは2010年代前半にはよく利用し、併設のライハに宿泊したこともある。しかし、2010年代後半に電話をかけたところ、奥方が亡くなられたとの情報を得た。それ以来いろいろとご苦労をされたようだが、現在は岬の入口に新しいライハを開設しているようで、お元気にされていると推測される。また、機会があればよろしくおねがいします。

さて、灯台前に到着だ。この灯台は民間人が来られる日本の最東端にあるものだ。因みに、実際の最東端は南鳥島らしく、これは北方四島よりもさらに東になる。さらに言えば、マリアナ諸島よりも東側になる、ぶっちぎりの最東端だ。こちらは基本的に、自衛隊員などしか行くことはできないようだ。

そうか、ここは日本の東か。改めて思うと、遠くへ来たなとちょっと感慨深い。因みに、ここは東洋の最東端だが、2016年には西洋の最西端、つまりユーラシア大陸の一番西の地、2017年にはアフリカ最西端の地を踏んでいる。これで、地球の半分ぐらいは制覇?できたのかな。いやいや、そんなの序の口でしょう。まだまだ行くことができていない場所が山ほどある。そんな場所をひとつづつ潰していきたいものだ。

灯台を離れて、最東端の標識のある駐車場へ戻り、写真を撮っていこう。ちょうど何人かが順番待ちになっているので、しばらくした後に標識前に立つ。そして、先に写真を写していたチャリダー氏にシャッターを押してもらう。時々は自分も写真に入りたいからね。


納沙布岬の標識前にて

また、今日は前述のように雲一つない快晴なので、北方領土が良く見える。もちろん、貝殻島の灯台もバッチリだ。もちろん、その向こうの水晶島、秋勇留島などの歯舞諸島も良く見えるよ。

毎度ながら思うのだが、こんなに近いのに日本の領土に復帰できないとは、政治家は余程やる気がないのかと思う。1990年代のゴルバチョフ政権の時に何とかなったのかもしれないと思うと、残念だ。また、それ以上に元住人の方々は本当に無念だろうと思う。しかも、おそらくこの先、ほぼ間違いなく返還されることはないのだろうから。


納沙布岬灯台と北方領土
(水晶島、貝殻島、勇留島、秋勇留島等が見えている)

5.日没と競争だ

この時点で、時刻は16時を回っている。名残り惜しいが、そろそろ宿へ向かうとしよう。エンジンを再始動して、岬を後にする。また、会う日まで。そう心で呟いたら前を向いて、道道35号線を走り始める。今度は夕日を追いかけるようになるので、日没と競争だ。いや、そんなもの追いつくはずもないね。

淡々と海沿いの道を走って行くのだが、さらに気温が下がって寒い。慎重に車輪を回して先を急ぐのだが、こういう時はくだらないミスをすることが多いので、気をつけないといけない。ここで気温を測定しておくが、16℃を示している。

歯舞地区を通ると、いかにも最果ての漁村という趣である。以前、漁港に寄ったことがあるが、おびただしい数の電球をぶら下げた漁船を見て驚いたことがある。もちろん、この時間はひっそりと静まり返っており、明日の未明の出漁に備えているのだろう。

残りの走行距離と、時間についてまとめておこう。根室の街まで23㎞だから、だいたい15分ぐらい。そこからは国道44号線で茶内の街まで60㎞ぐらいはあるので、1時間ちょっとはかかる。18時前ぐらいに今日の宿、霧多布のエトピリカ村に到着できそうだ。

夕方の根室の街へ戻って来る。ここでは道路標識などにロシア語表記が併記されている。ここでも「最果ての地だな」ということを知ることができる。それはそうと、ここからは国道44号線で霧多布を目指す。初めて渡道した時に、オイル交換をしたオードバックスも健在だ。あれから25年以上も経ったんだと思うと、歳をとってしまったなという気持ちになる。おや、新しく北海道横断自動車道という道ができている。この道は通行料はかからないので、利用させてもらい時間の短縮を図ろう。

大幅な時間短縮を期待したが、10kmちょっとぐらい過ぎた温根湯でこの区間は終了となる。残念だが、通常の国道44号線を地道に進むとしよう。そんな感じでいると、前方に結構な速度で走る4輪車を発見する。これは運が良い、ペースメーカーにはぴったりだ。

ということで、この4輪の後についていくが、何と走行速度が60ノット~70ノットぐらいと非常に高い。これは好都合だ、逃げられないように、かつ車間を詰め過ぎないようにピタリとくっついていく。もちろん、前方にも後方にもポリスがいないことを十分に確認しているよ。

6.ラストスパート

日没には追いつけないが、結局厚床まで引っ張ってもらう。ここで今日の晩飯の買い物をすませておこうと、セイコマに入る。まずは膀胱の水分を開放して、その後、暖かいものを食べたいとカップ麺、おにぎり、きんぴら、煮物などを購入する。あと、旅には必須のオレンジジュース、ついでにお菓子も買っておくかな。

店の外に出ると、地元ナンバーのTDMを見かける。ライダーの方も見えたので少しお話をすると、何とTDMは3台目だそうだ。そんなに頻繁に買い替えなくてはいけないのかと疑問に思うが、それ程までにTDMが好きなのだろう。当方も先代マシンがTDM900だったので、気持ちはよくわかる。強固なフレーム、適度に力のあるエンジン、柔軟でストロークの長い足、18インチの前輪など快適装備が充実しているからね。

さて、ここからラストスパートだ。再び国道44号線を35ノットで飛ばしていく。そして、20㎞ぐらい行った所で浜中町に入る。霧多布は浜中町なので、ここで海沿いに出るよう標識に注意して進む。すると、道道123号線の案内画出るので、ここを左折してさらに進んで行く。キャンプ場「MO‐TTOかぜて」を通過するが、どうやら営業しているようだ。しかし、お客はいないようだ。

国道から10㎞ぐらい進むと海沿いに出てくるので、ここを123号線の案内に従って右折していく。すると霧多布の市街地と入口にある橋が遠くに見えてくるので、やれやれ、と安堵する。

予約した時に教わったように、市街地を抜けて入浴施設「ゆうゆ」へ行く交差点までやって来る。確かここはまっすぐだったか、そう思って進んで行くと漁師小屋が並ぶ海岸に出る。ここは違うな、とそのまま進んでゆうゆの向こう側に出てくる。そして、もう一度さっきの交差点に戻り、宿に電話をする。「岬の方へ2㎞進むと右側に入る交差点があり、緑色の屋根の建物」ということだ。ああ、そうなのかと岬に向けて走ると・・・、確かにありました。砂利駐車場にバイクを止めて、中に入る。

7.ランディング

にこやかにご主人が迎えてくれて、部屋に案内してくれる。コロナで利用人数を制限しているのか、今日は3人部屋を1人で使えるようだ。こいつは運が良いぞ。ということで、荷物を部屋に入れて落ち着く。時刻は17時30分過ぎなので、予想よりも少し早く到着できた。これも、ペースメーカーのおかげだろう。


本日の寝床
こんな良い部屋で感激

体が冷えたので、シャワーを浴びる。こちらは湯船もあるのだけど、今はコロナの都合上シャワーのみにしているということだ。それはそうと、この宿は数部屋に分かれているのだが、中央にストーブのある居間がある。駐輪場にはバイクが3台止まっているのでライダーもいるのだろうが、オーナーは「それぞれの部屋で過ごしてほしい」ということだ。これだけコロナウイルスが蔓延しているじょうきょうでは、致し方なかろう。

こちらはコロナ対策を万全にしているのであるが、よくよく考えると昨日泊まった「ランプ」は・・・、まったくのガバガバだったなぁ。値段の違いはこういう所にもでてくるのだろう。そう思いつつ、居間にあるポットからお湯をもらって、カップ麺を作る。今日は東洋水産の「おそば屋さんの鴨だしそば」を選択した。こんなの地元で見たことがないなぁと思い、調べてみる。販売地域は「全国」ということなので、家の近所でもどこかで売っているのか。今度探してみようかな。

今日の晩飯はこの他に、おにぎり、セイコマの小分けされた総菜2品、オレンジジュース、お菓子である。今回のツーリングは寒い日が続いているので、カップ麺をたべることが何回かあった。普段はほとんど食べないので、ちょっと新鮮だった。そんなことを思いつつ、そばをすする。あら、意外と美味しいんだなぁ。値段を考えると良いレベルの仕上がりだ。


晩飯とおやつ

さて、食事をしながら明日の天気を確認する。明日の昼はまだ持ちそうだが、夜から雨になるということだ。これは当初の予想通りで、明後日は夕方まで雨のようだ。さて、困ったぞ。明日はともかく、明後日の夜にはフェリーに乗って、北海道を離れる日だ。ただ、名寄以北は曇り予報で、雨は降らないようだ。

そうなると、明日は北上して、明後日は雨が止む夕方までどこかで過ごし、一気に苫小牧まで南下するということになる。まあ、フェリーは苫小牧を23時30分に出航なので、21時過ぎに港に到着していれば問題ない。しかし、予報よりも雨が上がるのが遅れた場合、雨で暗い中を走行することになる。ひとまず、明日の天気予報をもう一度確認して、どうするかを決めよう。

食事をした後、時間があるので居間に行ってみる。すると、様々な鳥などの写真が飾ってある。もちろん、こちらの屋号となっている「エトピリカ」のものもある。あと、今はコロナ禍で休業しているが、前述の温泉「ゆうゆ」の入浴券を500円のところを400円で販売してくれるようだ。残念だ、温泉に入りたかったがそれは次回への宿題となる。


居間の様子

部屋に戻り、ベッドで横になりながらメモをつける。ああ、北海道で過ごせる残りの日数も残り2日か、そう考えると憂鬱になる。いや、旅は続くのでそんな気持ちになってはもったいないので、その瞬間を楽しむことにしようではないか。そうだよ、今日は初めて霧多布に泊っているのだから、もっと楽しめば良いのだよ。そう考えると、まだ日程は残っているのでと思えてきて、メモもはかどる。

メモをつけ終わってまだまだ夜は長いので、居間にあるまんがを読んで過ごす。ちょうど藤子不二雄のまんが道があるので、これを読もう。この話は、中学生時代にこの原作を基にした同名のドラマがあり、NHKで放送されていた。それ故に内容はある程度知っているのだが、わかっていても読みたいこともある。

一番良いなと思う場面は、高校を卒業後、それぞれ就職したりしていたのだが、強い決意で上京する場面だ。この時代にそのような多数派の流れから抜け出て、モノになるのかわからない不安定な職業を選ぶとは、すごい冒険だったと思う。しかし、藤子不二雄の2人は敢えてそれを選んだし、母親もその背中を押したのだ。そして、その後の成功はご存じの通り。全くもって、人生は冒険旅行を地で行ったような人たちだ。

さて、時刻も22時を回った。そろそろ寝るとしようか。

本日の走行 420km

9月17日 第6日目へ続く

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