WRT恒例 秋のツーリング

2021年10月24日


道の駅 飛騨街道なぎさにて
W氏(左)とR1-Z氏(右)

0.序

我々WRTは「緩く・気楽に」という方針で活動しており、今回もそんな感じでツーリングを楽しみたい。ところで、秋は新そばの季節であり、それを味わいたくなるのが人情というものだ。ということで、前々から予定していた恒例の「新そばを食べよう」ツーリングを開催することに。今回は管理人が機長業務に就き、ルート調査・設定、店の選定などを行う。尚、副操縦士には前回機長のR1-Z氏、W氏は乗客で楽しんでいただこう。

それはそうと、R1-Z氏のマシンがやや消耗気味だ。後ろタイヤとリアブレーキパッドが限界(残りはハガキ1枚分の厚さ)となっているのだ。それについて、整備担当(モグリですが)の当方に相談があったのだが、ブレーキは当方の作業で問題無いが、タイヤは店に任せた方が良さそうだという結論になる。因みに、タイヤそのものについては、氏の独自ルートで仕入れが可能であり、交換作業のみを店に任せるということだ。最近はネット通販の急速な拡大により、こうした交換のみを受け付ける店も出現してきているので、問題はないようだ。

そいうわけで、ツーリング開催前日に後輪を外したついでにリアブレーキの整備、外したタイヤを作業依頼する店に持ち込み、元通りに組み上げて当日を迎える。

1.集合

既に10月も終わりに近づいているので、最近は日暮れも早い。管理人の住む地区では17時10分頃のようであり、なるべく早い時間に帰宅できるようにしたい。というわけで、集合は7時30分と少し早めに、場所はいつもの道の駅 しなのとする。だいだい自宅を6時45分に出発するのだが、なんだか寒い。また、今日は夏場でも10℃ぐらい涼しい高原に行くので、ほぼ真冬の装備を装着したと補記しておこう。ああそうだ、燃料を満タンにしておかないとけないなぁ、といつもののスタンドへ向かう。えええ、162円/Lもするのかよ、まったくなぁ。と思いつつ、8ポンド程度(4.5L)を追加搭載して、満タンにする。因みに、今回は街乗りのみだったので燃費は22㎞/Lであった。

話は逸れるが、管理人は先日北海道へツーリングに行ったのだが、その際は35㎞/L近い数値を記録していた。その件については別のレポにて記述するので、乞うご期待(っていつになるかわかりません)。

さて、集合場所の道の駅までは県道233号線や57号線で瀬戸市に入り、国道363号線を使う。早朝なので交通量は少なく、スイスイと車輪を回して現地に到着だ。駐輪場へ向かうと、既にR1-Z氏が一服しており、手を挙げて合図をしている。ああ、昨日はどうも。整備を済ませてやる気に満ちているようだ。

しばらくして、W氏も滑り込んでくる。夏の鮎ツーリングから2か月振りの再会を喜び、近況を報告する。尚、W氏は公私共に忙しいところを参加下さり、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。

全員揃ったところで、ルートの開陳や食事をする店の発表だ。店については、過去にW氏に教えてもらったそれだが、ルートはあまり通ったことのないものを選択してみる。一応8,500時間の経験を有する機長なので、あまりベタなものばかりではいかんかなぁ、と少し捻ってみた。


道の駅 しなのにて

2.出発

準備ができたので、8時前にしなのを出発する。今回は当方、W氏、R1-Z氏の順で隊列を組む。「W氏は乗客ではないのか?」と突っ込まれそうだが、その通りだ。ただ、R1-Z氏のマシンはリアタイヤが新品なので、慣らしをする必要がある。しかし、途中にワイディング路を走行するので、あまり速度を上げられない、ということで、今回は乗客を間に挟んだフォーメーションとなったわけだ。

まずは国道363号線で走り出すが、程なくして「品野交番」交差点で248号線に切り替える。いつもなら「我が母校」の下を363号線じゃあないか、とこれまた突っ込まれそうだが、今日は少し捻っているからこれでいいのだ。こうして高度を上げていき、やはり「我が母校」の西側を通過する。あれから25年、年月が経ったなあといつもながらに思うが、中身はちっとも進歩していない自分がいる。いまさらそう思っても、もう手遅れだな。

さて、峠を越えれば日本で一番暑い街としても名高い?多治見市に入る。関係ないが、昔「多治見麻子」というバレーボール選手がいたらしく、今はどこかの実業団の監督をしているようだ。さらに関係ないが、多治見市の隣の土岐市出身のアナウンサーで「近藤サト」も有名だ。また、有名人ではないが、元同僚のK森氏もこちらの出身だと付け加えておこう。

国道で市街地を抜けつつ、北上を続ける。そして、市街地も終わりになる辺りで、県道83号線に乗り換える。この道はあまり通ったことがないのだが、前半戦はこの県道がミソである。さあて、他のメンバーには気に入ってもらえるだろうか。そう期待しつつ、走行を続ける。まあ、しばらくは線路沿いの道で大したことはない。それはそうと、この辺りはスーパーの「バロー」が幅を利かせている。店舗だけではなく、立派な物流センターや研修所もあるので、地元に根ざした会社なのだろう。また、関連企業にはスポーツクラブもある。

多治見って意外と都会だなぁと思っていると、可児市に入る。ここは、10年ぐらい前にエアロビクスのインストラクターの勉強をしていた、Eさんの地元だ。彼女は今やちょっとした有名人で、人気のインストラクターに成長している。イントラになる前はいろいろと苦労があったようだが、天職と言えるものを見つけて輝いている。オジサンは嬉しいよ。

おっとここは右折か、集中しないと。あれ、なんか住宅地の中の道になってしまったが、大丈夫か。心配しながら進んで行くと、そんな心配は吹き飛んで、待望のワインディング区間の始まりだ。おお、いきなりヘアピンの連続だ。慎重に行こうではないか。ちらりとミラーを見ると、後続の2人も問題なくついてきている。この道は後で知ったのだが「人道のさくら街道」という愛称がつけられている。「人道」とは、この辺り出身の「杉原千畝」に絡めた名称であることは、容易に想像がつく。

この道は減速帯がしっかりとペイントされており、バイク乗りには嫌な感じだ。しかし、曲がりくねった道が、しかも独特のリズムで続くので結構楽しむことができる。こうして、あまり走ったことのないワインディング路に挑戦するのは勇気が要るが、その分楽しみも倍増されてくるものだ。

3.ちょっと一息してから

ひとまず、このまま83号線に追従していけば良いので、気持ちとしては楽に走行できる。と思っていたら、何とこんな所で左に折れているではないか。あああ、行き過ぎちゃった。単独走行ならばすぐにウートレ(Uターン)すれば良いのだが、今日は先導機長であるから後続の事も考えないといけない。この先はしばらく上り坂なので、平坦になってからにしなくては。というのも、坂道でUターンすると、特に下りの場合は車体のバンク角に対して路面の傾きが加わって、車体をバンクさせた以上に傾くことになる。言い換えれば、バンクしていない状態でも坂道の勾配分だけバンクしていることになるのだ。

下りのUターンがなんとなく怖く感じるのはそのせいであり、実際に「ドルー」はそれが原因で立ちごけしている(詳細は本ページの2009年のレポートを参照願おう)。ただ、このようにミスコースをしてしまうのは、人間である以上仕方のないことである。だから、Uターンすれば良いだけのことなんだけど「ドルー」はそれが許せないようだった。

平坦な場所になり、しかも少し道幅も広くなったので、ハザードを出してUターンする。そしてお決まりの「何でこんなところで曲がるだぁ~(怒)」の一文を発する。両氏もこれを期待していたのだろうか、なんとなく微笑んでいるように見える。

こうして、行くべき県道83号線に乗り直して進んでいく。おや、何か雰囲気が怪しいぞ。というのも、かなり廃道チックな様子になってくるからだ。道幅はほぼ1車線、舗装は荒れてコケがむしている。大丈夫かとすすんでいくと、ついにダート路になってしまう。しかも、通行止めの看板が出ている。もっとも、R1-Z氏のマシンならば水を得た魚だろうが、特にVストは恐怖の道だ。残念だけど、ここで引き返そう。

しまった、地図上ではしっかりと繋がった道なので安心し切っていた。前もってGoogleで調べておけばよかったが、前述のようにマップルを信用していたから、そこまでしなかったのだ。反省。

何はともあれ、出発から1時間以上過ぎているので休息としよう。ここで、R1-Z氏が「紙コップのコーヒーとお湯を持参している」と申し出があり、これをいただくことにする。氏はこういう所でコーヒーを飲みたいらしく、しばしばお湯を持参しているようだ。

水分を放出し、改めてコーヒーを飲む。今日は気温が10℃ちょっとなので、温かい飲み物はありがたい。また、ドルーはとんでもない奴だと思うが、W氏曰く「俺の職場にはもっとひどい奴がいっぱいいるから、あんなのかわいいもんだ」と。あの時は本当にすいませんでした。


県道83号線の通行止め箇所にて

ドルーネタ他、バカ話で盛り上がった後、ルートを再設定して走り出す。ちょっと遠回りになるが、中野方(なかのほう)経由で白川に出ることにする。まずは先ほど行き過ぎた道、県道402号線を進んでいく。そして、ちょっとくねった道をさらに行くと、ぱっと開けて小さな集落が現れる。ここは「坂折棚田」がある場所で、相当前だが何かの番組で「インリン様」が来た所だ。いつだったか忘れたが、その後しばらくしてここを訪れたことがある。そして地元の人は「ああ、そんなこともあったね。あの時はインリン様はご機嫌が良くなかったのよ」と話していたことを思い出す。

こうして、無事に県道68号線に乗り、白川町を目指す。ところで、この道は改良工事が完成しているので、超がつく快走路だ。よっしゃ、イッチョやってやろうかと気合が入る。しかし、しばらくしたところで4輪車につかまってしまう。あーあ、せっかくの快走路が・・・。ただ、県道68号は俺の道ではないので、これも仕方なかろう。

峠を越えて4輪も追い越したので、遅ればせながら快走路を楽しむ。それにしても今日は良い天気で、雲一つないとはこのことだろう。周囲は田んぼなのだが、全ての田で刈り入れも済ませており、冬支度も万全のようだ。ああそうか、今年も2か月ちょっとで終わりなんだなぁと少し感傷的になってくる。それにしても、Vストを3月末に購入して半年ちょっとだが、既に10,000 ㎞近くを走行している。随分とハイペースだな。それに、2013年式、15,000 ㎞走行の中古車を手に入れたのだが、前オーナーが8年かかって走った距離の2/3を、当方は半年ちょっとでクリアしているのか。変態の名に恥じない行為である。

4.休息

さて、峠が少し冷えたせいだろう。尿意を催してきた。ここで、予定通り白川町のどこかで休憩を取ろう。たしか、トンネルを出て左折した所にコンビニがあったなぁ。怪しい記憶を頼りにマシンを進めていくと、確かにありました。当方の住む地区ではあまり見かけない「デイリーストア」だ。

駐車場にマシンを止めて、一目散に店に入る。早く買い物をするためではなく、トイレに行くためだ。昭和48年型もすっかりと古くなって、トイレ・インタバルが短くなっている。情けないが、古くなるのを止めることはできない。


デイリーストア駐車場にて

はぁ~、やれやれ。ちょっと落ち着いたところで、店内を見回してみる。ファミマで売っている乾燥果物を探すが、見当たらないので飴玉にしておこう。一方、他の二人も膀胱の容量が限界だったようで、当方の後にトイレに向かって行く。

当方は機長業務で、この後のルートをマップルを見て検討する。それにしても、マップルは良い書籍だ。え、今時紙の媒体をわざわざ金を出して買っているのですか?もったいないですよ、と若い人からは言われそうだ。しかし、こちらからすれば、マップルを持たずしてツーリングができるのか?と返したくなる。もちろん、Googleの地図でも道はわかるし、音声案内もあるので迷うことはなかろう。しかし、路面状況や周囲の道路との接続なんかを俯瞰して確認したい場合、紙のマップルは最強だ。つまり、ネットと紙をうまく使い分けていけばよいのだろう。

5.ここからが

休息や補給も済んだので、先を急ぐことにする。このまま国道41号線を行くのも手だが、ここは機長の腕の見せ所である。県道62号線を方位37°で走り出す。マップルによれば「快走路」の表示がされているのだが、まさにその通りだ。また、道沿いに集落が連なり、お茶の栽培がされている。そして、軽く曲がるコーナーが続くので退屈することもない。ね、マップルの情報ってアテになるでしょ。

快走続けていくと、予定している分岐点が近くなり、青い看板を確認して進んでいく。ええと、確かこの辺りだったけど、あった、ここだ。ちょっとわかりにくし、道幅も狭いので本当にこれで良いのか不安になるが、間違いなく国道256号線だ。ここからは1.5車線のワインディングで、低速コーナーが右へ左へ途切れることなく続いていく。

それはそうと、今日はW氏のMT‐09も新品のタイヤ「メッツラー SPORTEC」を装着しており、昨日皮むきをしたそうだ。それならば、このような道ではその高性能を楽しむことができるだろう。そんなことを考えつつミラーで後方を確認すると、案外普通に走っているようだ。まあ、先導が当方なので、ペース的には「楽勝」なんでしょう。

当方もVストの性能に助けられて、ヒラヒラとコーナーを駆け抜けていく。もっとも、素早い旋回はできないのだが、ワイドなラインを選んで安定したコーナリングを楽しむことができる。そのワイドなラインであるが、後ろから見ると相当広く見えるそうだ。そうなんだよね、素早いコーナーリングができない分、ワイドラインを採っているのさ。もちろん、余力は十分に残しているので、危険のない範囲でやってますよ。また、このバイクはこういう走りが楽にできてしまうので、ついつい甘えてそうなってしまうこともあるんだよ。

タイヤの端を使う走りを楽しんだのち、佐見地区の集落にやってくる。そして、そこからは県道62号線でさらに北上を続けていく。この道も同様に、1.5車線のワインディング路であり、それぞれの走りで楽しむことができているだろう。

松阪峠、笹峠と2つの峠を越えると高度が下がって来る。そして、下呂の市街地手前で国道257号線と合流する。ふぅ~、分岐点が何回かある少し難しいコースだったが、ミスコースも無く機長の役目を果たせたようだ。そして、ここからは国道41号線に繋いで、高山の手前まで進む。

今まで走ってきた道と比べると、国道41号線はタルイ。しかし、今日はきわめて天気が良いので、青い空と紅葉しかかっている山との明瞭な境界線を認識できる。こういう日はあまりないので、なんだか嬉しくなってくる。

おや、工事個所がある。これは、先の豪雨で川が土手をえぐってしまったので、その修繕や補強をしているものだ。最近は豪雨が多いのでこういう箇所をよく見るのだが、これも環境悪化の1例なのだろうか。そう思いつつ、さらに北上していく。

そして、飛騨小坂にさしかかるが、ここも一つの分岐地点だ。ここから県道437号線等で目的地に入る方が近道なんだけど、いかんせん濁河温泉温泉付近の道があまり良くない。それで、どっちを通るか迷っていたのだが、今回の判断は快走路を選ぶということでこちらを通るのを却下した。

そうなると次の道の駅 飛騨街道なぎさを休憩地になるな、もうすぐだ。そう考えつつ、淡々と国道を進むが、なかなか着かない。おかしいなぁ、廃止になったのだろうかと心配になっていたところに、ようやく看板が現れる。ちょっと遠かったなぁと駐車場に滑り込む。

6.もう一息

さて、だいぶ陽が高くなって暖かくなっているはずだが、だんだんと標高を上げているので気温は10℃台前半だ。というわけで、皆お決まりのようにトイレに走る。その後は温かい飲み物で一息入れて、今まで走ってきたルートについて話し合う。意外にも、当方の繋いできたルートは好評で、随分と褒められてしまう。いやあ、お世辞でも嬉しいよ。これぞ機長冥利に尽きるというものだ。もちろん、両氏の協力無くして今日のツーリングはないので、感謝しております。

ここで調子に乗らないように、最終目的地までの航法とルートを確認しておく。このまま高山まで行っても良いのだが、それでは面白くない。そこで、以前W氏に教えてもらった広域農道を使うことにする。問題は入口がわかりにくいことなんだが、W氏の記憶によれば「洞門の所にあったような」ということだ。確かに地図上ではそんなところなので、注意して走行しよう。

こうして、前半の最終レグが始まる。まずは、2、3km先の農道の入口だが、ちゃんと青い看板が出ていて全く迷うことはなかった。なーんだ、心配して損しちゃったよ。そういうわけで、さらに標高を上げつつ、農道を快走して今日の目的地「開田高原」を目指す。やはり、新そばを食べようということになれば、開田高原でしょう。

農道を飛ばして、旧朝日村役場の所に突き当り、そこを右折して国道361号線に繋ぐ。あとは道なりであるから、随分と気が楽だ。今日は日曜だが、交通量はかなり少ないのでこちらも快走だ。そして、時々前方に現れる4輪車をちぎっては投げていく。ただ、こういう時も後続の様子をうかがいながら、慎重に追い越しをかける必要がある。つまり、なるべく見通しの良い場所で、追い越し後もすぐに元の車線にもどるのではなく、後続が入ることができる「余地」を確保しつつ、というのが鉄則だ。これはW査察官から教わった技術であり、それを実践したわけだ。査察官、どうでしたかねぇ?

40ノット程度を維持つつ国道を快走していくと、いよいよ長野県に突入だ。こちら側は岐阜側よりもコーナーが多いので、気が抜けない。おや、高根第一ダムのところから細い道になると思っていたが、新しいトンネルができたのか。走るのは楽になったが、ウネウネをショートカットしてしまうのでちょっと残念かな。

そんなことを思っていると、目の前に大きな山が見えてくる。霊峰御嶽山だが、最近は噴煙も出ていないようだ。尚、W氏の記憶によれば、前回は「噴火した年」に訪れているようなので、2014年だったのかぁ。あの時は往路で中学の友人に30年ぶりに再会して、とても驚いた。

いろいろなことが頭を駆け巡っていくのと同じように、Vストローム650の車輪も路面を駆けていく。途中にはすすきが群生している場所もあり、いかにも晩秋という雰囲気だ。そして、細かいコーナーでお得意のワイドラインを描きつつ、九蔵峠を過ぎる。ここまで来ればお目当ての店「ふもと屋」はもうすぐだ。

市街地にあるエネオスのスタンドの所を右折して、S字カーブを下り、やっと到着だ。ああ、遠かったなぁ。そりゃそうだ。ここまでで既に200km以上走行しているんだからね。

7.おまちかね

店に到着すると、10台ぐらいバイクが止まっている。これは混雑していて別の店へ移動か、と不安になる。まあ、とりあえず店に入り「3名」と店員に伝える。すると「すぐに片づけますから」という返事だ。そのことを両氏に伝えるために外へ出ると、バイクの集団は帰り支度をしている。ああ、食べ終えた後だったか。こいつは運が良かったね。


ふもと屋の駐車場にて

時刻は14時、遅い昼食になってしまったがその分味わい深くなるだろう。それはそうと、何にしようか。選択肢は「ざる」か「とうじ」か、だ。ここまで、結局ずーっと10℃台前半の気温だったせいか、体が冷えた。ここは熱いとうじそばの大盛といこう。ついでに、川マスの甘露煮も注文する。因みに、我々ライダーは大盛が普通盛の料金で食べられる。メニューにも「ライダー優遇」と記載がある。これも嬉しい配慮だ。

さて、とうじそばって何だ?と質問が来そうなので、ちょっと説明しておこう。まず、つゆと具が入った大きな鍋を火にかけて、沸騰するぐらいに熱くする。そして、ラクロスのラケットのミニチュア版のような鈴木あみ(網)にざるそばを入れ、そのつゆにくぐらせて好みの温度に温める。それをお椀にいれて、つゆと一緒にいただく。まあ、そばのしゃぶしゃぶみたいなものかな。詳細は以下の写真を参照願おう。


とうじそば

こうして、一緒に走ってきた仲間と同じ鍋でそばを食べつつ、バイク談義をする。何という幸せな瞬間だろう。ソロツーリングで旨いものを食べるのも同様に幸せだが、また違った趣があるなぁ。加えて、そばそのものもレベルが高い。10割ではないようだが、そば粉は全粒でかなり割合が高そうだ。それが証拠に長さが10㎝程度と、だいぶ短い。

ところで、我々がテーブルに着いた後、2名のお客がやってきた。そして、同じくとうじそばを注文していたのだが、どうやら今日打ったそばがぎりぎりの量で、最終のお客だったようだ。おお、危ない。そう思いつつ、続々と網にそばを入れて、がつがつ食べる。

このとうじそばだが、つゆは白だしの透明なものであり、具もあげとネギとあっさりしている。しかし、この素朴な味は、ゴテゴテのものを食べさせられている現代人には、とても優しく感じる。当方はこういうあっさりした味が大好きであり、最高だね。

そして、川マスもよく味が馴染んでいて旨い。先日食べた鮎とはまた違う、川魚の味だ。W氏は「鮎は苦味があるが、こっちはそれがない」と。鮎は川底の藻を食べているが、マスは虫みたいなものを食べているからだろうか。

う、最後の方は腹が膨れてくる。冷静に考えると、ざるで換算すると2枚以上あったのかもしれない。また、胃の中でつゆを吸って膨れているのだろう。まあ、最近腹が減って仕方ない当方は丁度良いかな、というぐらいだが、R1-Z氏は「動けない」と横になってしまう。氏は以前行った、ソースカツ丼の「まつくぼ」でもこのような事態に陥ったことがある。食が細くなったのだろうか。

8.帰りは

旨いそばを食べて、料金1,850円(そばが1,350円、川マスが500円)を支払う。それにしても、この店はやけに落ち着く。それもそのはずで、旅館もやっているのだ。思わず「今日は帰らないで、泊っていきたい気分だ」と心の声がでてしまう。明日から仕事かぁと思うと、逃避したくなるんだよねぇ。

そういうわけにもいかないので、再びマシンに乗り復路を走り出す。プランとしては、国道をテレっと走って終わりである。今日は前半にメインエベントを持ってきたわけで、メリハリを付けた格好だ。因みに、恒例の「アイスナメナメ」は寒さで中止となる。

国道361号線を木曽福島方面へ走り出し、どんどんと坂を下っていく。ちょっとは気温が上がることを期待するが、どうもそれは外れのようだ。というのも、太陽自体が傾いてきているので、それに伴い気温も下がっているからだ。木曽大橋を渡り、国道19号線で南下する。この道は何回も通っており、一本道なので大した技術は要らない。また、交通量も多いので制限速度プラスアルファでしか走れない。文字通り「テレっと」走る。

お、前方に白バイがいるぞ。それもそのはずで、この辺りには交通機動隊の分駐所があり、白バイがウロウロしているのだ。ああ、市街地の方へ行くのかなぁとその白バイを左に見送り、先に進む。

まあ、こんな感じで行けば良いなと思っていると、寝覚めの床を過ぎた下りカーブの手前で渋滞の最後尾についてしまう。まあ、こんな渋滞は一過性のものでしょう、と思っていたが・・・。全然進まないじゃあないか。何だそれは?

進まないのでは仕方がない、すり抜けかと思うがちょっと待てよ。さっきの白バイが後ろについているなんてことは・・・。あったぁ!!運転手が蛍光のベストを付けているので、間違いない。あの野郎、いつの間にか後ろにいるじゃあないか。いやらしいなぁ。「白バイが後ろにいますよ」と後ろを走るW氏に報告し、すり抜けができない旨をほのめかす。

そういうわけで、大人しく渋滞の中を進んでいく。すると、路肩を行く原付2種のマシンが追い越していく。おいおい、大丈夫か?と見送るが、案の定「プィ~ン」とサイレンの音が。そうか、あの白バイは渋滞していることを知っていて、我々を先行させて、すり抜けたところを挙げて「ノルマ」を達成しようと目論んでいたのか。そう気が付くと猛烈に腹が立ってくる。いったい何のための取り締まりだぁ。そんなにすり抜けが危ないのならば、お前が前に出て「すり抜けは危ないからやめろよ」とアピールすれば良いだろう。それを後ろから見ていて、すり抜けた瞬間に挙げるとは。ふざけるなぁ!!

それはそうと、ここまでで300㎞近く走ってきているので、W、R1-Z両氏は燃料を再搭載する必要が出てくる。そこで、この渋滞を利用して?件の分駐所の手前にあるスタンドに滑り込む。因みにだが、先ほど挙げられた原付2種氏はここに入れられて、切符を切られたようだ。しかし、結構時間を食っているので、抗議でもしているのか。そうだそうだ、あいつらのやり方は絶対におかしいから、どんどん言ってやれ。よっぽど自分も加勢しようかと思うが、まあ今日のところはやめておこう。

燃料を入れた後、ダラダラと渋滞について進む。すると、看板が出ていている。どうやら、桟の滝付近で災害復旧工事をしているようだ。現場付近では、片側通行になっている、それで渋滞していたのか、納得。

渋滞を抜ければ、元の通り流れ出す。やれやれ、まったく疲れる。それにしても、この渋滞のおかげで随分と時間を食った。ということは、やはりトイレが近くなる。ということで、須原宿にあるコンビニに滑り込む。やれやれ、さっきスタンドで行ったばかりだが、また行きたくなる。歳は取りたくないものだ。

9.最後は

休憩と軽く補給を済ませて、陽が沈まないように先を急ぐ。しかし、なぜか各所で災害の復旧工事が行われており、渋滞にはまる。まあ、こういう時に限ってなかなか思うように進めないものだ。それにしても、災害が多すぎだ。それだけ、豪雨の頻度が上がっているということだろう。

今日はできるだけ19号線で行くプランなので、妻籠・馬籠を抜ける分岐を見送り、恵那まで走り抜ける。そして、その恵那で県道66号線に乗り換える。きたぁ~、定番のらっせい街道だぁ。そう、最後はやっぱりあそこでしょう。

こうして、いつもの道の駅 らっせいみさとに入り最後の休息とする。時刻は18時を過ぎており、もちろん真っ暗だ。当初の計画では少し早めに出発して、日没頃に解散としていたが、まったくアテは外れた。まあ、楽しいから良いのだけどね。


日没で真っ暗の道の駅 らっせいみさとにて

またまたトイレに走り、落ち着いてから次回のツーリングについて話し合う。ところが、なぜか再び「ドルー」ネタで盛り上がる。特に、奴の提案でツーリング事前ミーティングをやったのだが、マップルを持ってこなかったこと、雷滝へ行くぞと言い出しておきながら、自分が先導しない(できない)ことで、議論が白熱する。そうだよ、計画を立てるミーティングにマップルを持ってこないだと??W氏はわざわざ自腹で関東版を購入してきてくれたのに、ドルーは手ぶらだ。

さらに「雷滝へ行くぞ」と唐突に言い出した件だ。「お、珍しくも先導してくれるのかな」と思っていたら「お前、どうやって行ったらよいか知っとるか」って、漫才じゃあないんだから。仕方ないので、宿の支配人に場所を教えてもらって、当方がルートを策定した。しかし、そんな所へ行ったこともないし、道も狭くてわかりにくい。もちろん、ミスコースしたよ。すると「何で間違えるんだ」という顔でこっちを見ている。おいおい、それなら言い出しっぺのお前がプランを出して先導してみろよ。

そしてさらに傑作なのは、滝に到着して「これをお前らにみせたかったんだて」って、いや、連れてきたのは何を隠そう、この俺だよ。お前には何の手柄もない!!!また、その滝周辺は道路に勾配がついているので、下手に止めると倒れてしまう可能性がある。「こっちから回って、頭をこっちにして止めた方がよいですよ」とアドバイスすると、不機嫌な顔をするだけでまったく従う気もなかったんだ。往路でUターン失敗して立ちごけしたくせに、また倒れても知らんからな、とこちらも腹が立ったよ。

しかし、あれはもう12年も前のことだ。それでも、昨日起きた事のように思い出されるし、こうして談笑できるネタになっている。そういう点では、彼には感謝してもよいのかもしれないね。

こうして、秋真っ盛りのツーリングはお開きとなる。当方とR1-Z氏は国道363号線で、W氏は東海環状道を使ってそれぞれ帰宅となる。

各人、お疲れさまでした。また、帰宅後のメールでも両氏から設定ルートについてお褒めの言葉をいただき、ありがとうございました。また、ドルーをケチョンケチョンにして盛り上がりましょう?次回もよろしくお願いします。

本日の走行400km
WRT広報担当 管理人

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