2022年シーズン初のWRTツーリング

2022年5月22日


三遠南信道 天竜峡S.A.にてW氏

0.序

おくればせながら、WRT2022年シーズン初ツーリング開催の運びとなった。メンバーのそれぞれ色々と忙しく、都合のつく日がなかなか決まらなかったのだが、各人の努力で何とか日にちは決まった。

尚、今回のプラン策定と先導担当はW査察官、副操縦士はR1-Z氏、管理人は乗客というフォーメーションで行う予定であったが・・・。何と、5月に入ってR1-Z氏のマシンが故障するというトラブルが発生した。何とか修復できないか、当方はもちろん、他の方々の協力を得て模索してみたが、修理費等を考えると買い替えの方が良いのでは?という流れになりつつある。

というわけで、今回はW査察官と当方の2名で出かけることとなる。R1-Z氏については、後日に期待しよう。

1.集合

集合場所はいつもの通り、足助地区のコンビニだ。管理人の家からだと1時間弱で到着するので、7時過ぎに家を出ればよい。しかし、久々のWRTツーリングということで、朝5時過ぎに目が覚めてしまう。年齢が年齢だけに、最近どんどんと早起きになってきている。もちろん、その分夜も早く就寝することになるのは、言うまでもなかろう。

ゆっくりとコーヒーを飲みつつ、新聞に目を通して準備を整え、自宅R/W 09から出発だ。そして、住宅街や駅前をいくつも通過して、猿投グリーンロードの枝下I.C.から力石I.C.を通り、国道153号線で足助地区にやって来る。今日は昨日からの雨も上がり、絶好のツーリング日和である。

ほぼ集合時間に現地に到着すると、着信が有ることに気がつく。家の事情により、到着が遅れるということだ。まあ、今日は仕事ではないのだし、ゆるーくやればよいのでそんなことは関係ない。それよりも、忙しいところ、わざわざ時間をつくっていただいたことに感謝である。無理や義務感が生じると、楽しむことができないからね。

1時間弱の遅れで、W氏が到着する。今日はよろしくお願いします。


W氏が到着
お忙しいところ、ありがとうございます

2.出発

出発前ブリーフィングを済ませて、プラン・航法の確認をして出発だ。前述の通り、査察官が機長で先導、当方はコパイとして続いていく。まずは国道153号線を北上していく。W氏のプランだと、国道420号線を使う予定だったようだが、雨により路面状況が良くないと判断してこちらを選択する。

伊勢神トンネルを抜け、黒田ダム下を通過すると道は下りとなり、稲武の市街地に入ってくる。昨年はこの辺りでKTMに乗る方が事故で亡くなっており、そのニュース映像では酷い状態のマシンが映し出されていた。事故は他人ごとではないので、十分に気をつけていこう。

稲武の市街地で右折して国道257号線に乗り換える。今までは山間部の道であったが、この辺りからは田んぼの中を通るようになる。ちょうど田植えを終え水が張られた田んぼは、初夏の太陽を反射して眩しい程に光輝いている。寒い冬を終えて、今ここに復活と言わんばかりだ。我々WRTもこれにあやかって、今シーズンも精力的に活動したいものだ。

その中にあって、ちょっと気になることがある。ひと月ぐらい前に、この道を単独で走行していた際、反対車線、つまり今走行している側で取り締まりをしている所を見たことがある。通りすがりにジロジロ見てやると、バツが悪そうに?ニヤニヤしながらポリスメンがこっちに手を挙げてきた。誰がお前らなんかに挨拶するか、と無視してやったのは言うまでもなかろう。

それはそうと、その時に対向車線からタンデムのバイクが走ってきたので派手にパッシングをして知らせるも、何を勘違いしたのか。大きく手を振ってくるではないか。いやいや、そうじゃあない!!と後方を指さして危険?があることを知らせた。果たして、管理人の意思は伝わったのだろうか。

そんなことを思い出しつつ、走行を続ける。すると、だんだんとコーナーが続く区間に入って来る。W査察官+MT 09はスイスイとつづら折れを駆け抜けていく。遅れてはならないわけではないが、当方もペースを上げてランデブー走行を楽しむ。

それにしても、W氏のコーナリングは3割、4割のペースでも十分に鋭い。減速のブレーキランプが光ったと思いきや、素早い寝かしこみで向きを変え、トルクを活かして鋭い加速をする。今はそれ程速いペースではないが、時折見せる本気の走りならば、当方はあっという間に置いていかれてしまう。あの素早い向き変えができるようになれば、もっとバイクライフも楽しくなることだろう。

ワインディング区間を抜けると、田口地区に出てくる。この辺りは目下改良工事中であり、大きな橋がかかるようだ。市街地中心部で右折して、国道473号線に乗り換えて、機首を再び東へ向けて走行を続ける。この先にもワインディング区間があり、前述のようにコーナーワークを楽しみながら進んで行く。神田地区では、県道32号線との交差点を通過する。この県道を行けば、スポット参戦していただいていたハーレー氏が、リアタイヤをスライドさせてしまい、吹っ飛んだ仏坂峠だ。あれから15年以上もの年月が流れたのかぁ。歳を取ったわけだ。

3.休息タイムその①~目的地へ

こうして、国道151号線を渡り、東栄地区にある東栄温泉駐車場にて最初の休息タイムとなる。ここは以前、チェーンソーアートの実演をしていたこともなどもあり賑わっていたのだが、最近はめっきり静かになっている。ただ、温泉は営業を再開しているようで、活気は戻りつつあるようだ。

さて、ここでR1-Z氏のマシンについて話すが、やはり大型バイクを相手に、250オフ車であのペースで走るのは無理があったのかなと。後方から見ていたW氏は、時々「オーバーレブ時に発生する煙」を目撃していたようだ。また、メンテナンスをしていた管理人も、オイル漏れが急に酷くなったことに気がつき、オイル交換時に見たことが無いようなものがたくさん出てきたのを見たことがあった。やはり、これらは今回のトラブルの予兆だったのだろう。

次期マシンは一緒に走っても無理のない、大型のマシンが良いだろう。ただ、高い買い物なので、じゃあ買ってしまえば?と部外者が言えるようなことでもないので、良い物件の紹介などサポートしていくことになりそうだ。

少し休憩した後、昼食を食べる予定をしている店に向かうことになるが、時刻はまだ11時である。しかし、W氏によれば「とても混みあう店だから、もう行列ができているかもしれない」ということだ。そんなに混む店とは、どんな店か楽しみだ。

ここからそれほど遠くないということで、引き続きW機長の先導で出発する。少し国道473号線を戻り、役場の交差点で右折して県道74号線に乗り換える。ここからは勾配が少し急なワインディングの始まりである。どんどんと進んでいくと、時々小さな集落がある以外は、林間の道である。

5月も終盤に入り、初夏である。新緑の眩しい季節となり、マイナスイオン出まくりの道を快走していく。それにしても、W氏のMT 09は軽快だ。スペックを確認してみると、ヤマハ式 RN52J型機は、水冷直列3気筒で、車重が193㎏で最高出力は116 P.S. /8,500 r.p.m、最大トルクは8.9 kgf ・ mとなっている。おいおい、メチャクチャ軽いし、あっさりと100馬力を超えているのか。

ただ、スペックが良いだけではマシンは成立しない。やはり、乗り手の技量がモノを言う。以前から登場している「ドルー」の奴はフェザーに乗っていたのだが、R1-Z氏やW氏はもちろん、管理人にさえブッちぎられていたのだ。「2気筒と4気筒はどっちが速いんだ?」とキレ気味に問い詰めてきたが、心の中では「そういう問題ではなくて、ただあんたがヘタなだけだ」と思っていた。まあ、一応「性能的には排気量が同じならば4気筒でしょうね」と真顔で言っておいたよ。やはり、ドルーはケチョンケチョンにするに限る。

そういうわけで、W氏とMTのコンビはスムースかつ鋭い走りで、新緑のワインディングを快走していく。当方もお得意のワイドライン走法で追いかけていく。しかし、W氏は三味線を弾いているにもかかわらず、そこそこなペースを維持している。何が違うのかと後方から分析するが、減速から寝かしこみの瞬間が圧倒的に鋭いのだ。以前にも記載したが、ブレーキランプが光った、と思ったら「スパッ」と向きを変えて加速態勢に入っている。

一方管理人は、ブレーキを解放して「タラ~」と寝かしている。もちろん、フロントタイヤが17インチか19インチかの違いがあるのだが、その動作のキレが違うのだ。この件については、後ほど査察官からレクチャーを受けるので、そちらで詳しく記載しよう。

査察官の走りを観察していたら、目的地に到着だ。実は、この道は管理人も何回かは通っており、学校跡にある天文台のドームが気になっていたので覚えてたのだが、今日はその下にある「そば処 茶一禅」が目的地だ。店の前には既に数人の人が開店を待っている状況だ。

その人に駐車場の場所をたずねてバイクを置いた後、店に入る。すると「今の季節は新茶の作業が忙しくて、そばはやっていない」ということだ。まあ、それならばと、ダイバートして代替え地へ向かおう。ダイバート先を用意しているあたり、さすがはW氏である。


山間部にある そば処 茶一禅

4.ダイバート その1

このまま県道を北上して、豊根地区にやって来る。ここで右折して少し県道428号線を走り、役場の所で再び74号線に復帰する。この区間も引き続きワインディング路であり、中低速路である。W氏のMTは相変わらずの鋭さで右に、左に軽快にコーナーを抜けていく。氏の話では、タイヤをメツラー社の「スポルテック」にしてから、走りが変わったとのことだ。明らかに、タイヤの丸さが違うようである。また、MT 09はもともとやわらかめのサス設定だが、それを少しかためにしたことにより、かなり走りやすくなったとのことだ。

管理人もヘタなりにW氏とのランデブー走行を楽しみつつ進んで行くと、長野県に入り、国道151号線にぶつかる。次はここを右折していくのだが、何と工事で通行止めである。仕方ないので、迂回路である県道477号線にスイッチして、先へ進んで行く。

それにしても、今日はすれ違うバイクの多い日だ。ま、一年で一番良い季節と言ってもウソになはならいので、それも納得である。因みに、この道は以前のWRTツーリングで通ったことがあり、その時は「TAKARA チーズ工房」にてアイスナメナメをしたことがあると補記しておこう。

県道は売木地区で国道418号線にぶつかり、ここを右折して国道151号線へ復帰することになる。そして、同国道との交差点にある、道の駅 千石平新野にてトイレ休憩をとることにする。

駐車場は満員で、実に様々なマシンを見ることができる。最近は「アドベンチャー」というジャンルが人気らしく、BMWのGS、S-XR、KTMのアドベンチャー、DUKEなどの海外製、ホンダのアフリカツイン、そして我らがスズ菌代表のVストロームなど、その繁殖力を見せつけられる。え、お前もVストなんだろ?と突っ込まれそうだが、その通りだ。しかし、その自覚はあんまりないんだよなぁ。もともと、4気筒スポーツに限界を感じて、TDM850から同900、そして今のVストとブランクはありつつも、このジャンルには20年以上乗り続けている。

TDMを購入したのは2000年末だから、まだ「アドベンチャー」なんてかっこいい呼び名は無く、「オンでもオフでもないような、ちょっと変なバイク」と思われていた頃だ。しかし、今や人気のカテゴリーなのだから、時代の流れはわからないものだ。しかも、ことごとく不人気車種ばかり選んできた管理人だが、いつの間にかに人気車種のオーナーだ。前マシンのTDM900なんて、一年に数回しか遭遇しなかったが、Vストは出かければ、ほぼ1回以上はすれ違ったりする。

ここ千石平でも、C733M型が止まっている。管理人のものは旧型のVP56A型だが、こちらの方が管理人の好みである。


道の駅 千石平新野にて

豊富なマシンが並ぶ道の駅は、ちょっとしたモーターショウのような趣だ。ところで、W氏は試乗も含めれば、かなりの機種を乗り継いでいる。また、情報収集、分析にも余念がない。つまり、経験と理論を融合させて、独自の見解を持っているわけだ。ここにW氏が「査察操縦士」と呼ばれ、我々よりも1段高いレベルにあることがわかるのだ。

そのW氏がいまの所「最強」と呼んでいるのは、前述のKTM DUKEシリーズの単気筒690㏄エンジンのもだそうだ。曰く「コーナリング時のラインは自由自在で、ガンガンとアクセルを開けていける」ということだ。調べてみると、HPには掲載されていないが、生産はされているようだ。日本では正規販売されていないのだろうか?

そんなことを話しつつ、すぐ近くにあるダイバート先へ機首を向ける。少しだけ国道151号線を戻ってみると、ありゃ、こちらも休業中だ。道路が工事中で通行止めだから、まあいいかと休んでいるのだろうか。いずれにしても、ダイバート先にも着陸できずということになる。

5.ダイバート その2

休みなら仕方ないが、ここでW氏はさらなるダイバート先を提示してくれる。さすがは査察官である。ということで、このまま国道151号線を北上していくことにする。こちらは遅い車が時々現れるものの、休日にしては空いている道だ。また、今でこそ走りやすい綺麗な道となっているが、当方が大学に入りたての、AC08型機見習い副操縦士だった頃は、1.5車線の細い道であった。特に峠付近は勾配も曲率もきつくて、NS50Fでは少し難儀した覚えがある。

おっと、工事中でその旧道を走る区間があるのか。そうそう、こういう雰囲気だったっけ。あれは1992年の梅雨が明けたばかりの頃だった。独りでNS50Fに乗り、国道153号線を走っていると、CRM50の浪人生君と一緒に走ることになり、飯田経由でこの151号線を下ってきたのだ。あれから30年も経過したが、彼はどうしているのだろうか。

昔のことを思い出しつつ、県道244号線に乗り換える。そして、天竜川を渡る大きな橋のたもとにある「めんくろう」に到着だ。このような小さな村のラーメン屋をご存知はとは、驚きだ。それはそうと、バイクはどこに停めればよいのだろうか。店を出てきたお客が「上に駐車場がある」ということなので、そちらへ行ってみる。あ、満車だ。ということで、その付近の邪魔にならない場所にバイクを停めておく。


めんくろう 外観

店内はカウンター席、座敷、テーブルがあるが、収容人数は20名程度が限界だろう。ここを夫婦2名で運営しているようだ。メニューを見ると、みそ、しお、カレー味、さらにはぎょうざ、ごはん物など、店の規模からすれば豊富な種類が用意されている。

ここは順当に、W氏同様に醤油味のめんくろうラーメンの大盛、チャーシュートッピングにする。待っている間にW氏から、カブ計画の進捗を伺うが「進展なし」とのことだ。なんでも「次の入荷で手に入る」ということらしいのだが、その次の入荷が1年以上ないということだ。そして、そのカブツーリングでここに来る予定だったらしいのだが、カブがないからそれには参加できなかったということらしい。

まあ、当方からすれば、仕事で毎日「嫌と言う程」乗っているカブなので、そんなものがそんなに面白いのかと思うが、それは単なる職業病だ。トラックにいつも乗っているW氏が「休日はトラックなんて見たくもない」というのと同じことである。まあ、いづれにしても、この梅雨明けぐらいには、カブが手元に来ることを願うばかりである。

10分程でラーメンが運ばれてくる。いただきますとスープを飲むと、ああ、さっぱりとした味だ、魚系と鶏系の出汁を使っているようで、そのバランスが良い。麺は意外にも太麺であり、食べ応えがある。具にはトッピングのチャーシューの他に煮卵も入っている。まあ、見た目は普通だが、味的には標準以上、星4つぐらいつけてもよさそうだ。尚余談であるが「普通」と言えば、元中日の監督で故高木守道が、素人が見るとファインプレーと思われるグラブさばきを「アンなの普通だ」と言っていた。それだけ、彼の技術は高かったということで「名2塁手」の名は伊達ではないようだ。


めんくろうラーメンを前にW氏

旨いラーメンで、つゆまで飲み干して完食した後、マシンに戻る。結構な傾斜がある場所に停めてあるので、W氏が「女子がいるツーリングだったら、こんなわけにはいかない。絶対に誰かがバイクを倒してしまうだろう」とのこと。女とツーリングなんて、たまにはしてみたい気もするが、諸事情を考えるとやはり面倒だ。いや、もっとも、当方につきあってやろうという女はいないだろう。そこが問題だ。

ここで、ユーチューブにもよく登場する「平嶋夏海」の話題となるが、彼女は154㎝の身長ながら、実に様々なマシンを乗りこなしている。アイドルグループ崩れは、卒業後はパッとしない(在籍中もパッとしていないことも多い)が、このように過去は過去として、独自に道を切り開くことは重要だろう。これは、芸能人だけでなくとも、一般人にも通ずるものがある。因みに、ボデェの話題にもなり「彼女の臀部が良い」と管理人は力説しておく。もちろん、W氏は冷めた笑いで当方を見ていたと補記しておこう。

6.ここにもいたか

ここからもW査察官の先導で、走行していく。天竜川を南宮大橋で渡り、温田地区を通過する。この辺りは基本的に2車線の快走路であり、右へ左へとコーナーを気持ちよくクリアしていきながら、時々現れる4輪車に道を譲られて、先へ進んで行く。

さて、当方のVストであるが、フロントタイヤを交換してから1,000㎞以上走行しており、グリップも良く絶好調だ。コーナリング時の寝かしている間も滑る気配は全くないので、思い切って行くことができる。また、メーターを燃費計に切り替えて数値を確認してみると、32㎞/Lの表示が出ている。TDMでは25㎞/Lぐらいだったから、排気量が小さくなったとは言え、全くもって良い数値だ。

泰阜村で県道83号線との分岐を右に見て、そのまま1号線を北上する。W氏も走行を楽しんでいるようで、当方にペースを合わせてくれつつも、時折鋭いコーナリングアクションで魅せてくれる。15,000時間の実力は伊達ではないな。

こうして、三遠南信道に千代I.C.から乗り、ラウンドアバウトを通過して、昨年も訪れた天竜S.A.に入る。昨年同様に何もないS.A.だが、なぜか警察車両が何台も見える。何だろうと思ってよく見ると、族の集まりが開催されているようだ。

昨年末のWRTで訪れた南知多でも遭遇したが、まったくもって迷惑と言うか、うるさい。まあ、最近では信号は守っているし、それなりに秩序を持って走っているので、関わらなければよいだけのことだ。それに、警察も事前に連絡を受けて見に来ているのかもしれない。

まあ、そちらは後で見に行くことにして、まずは天竜峡大橋の下を歩くことができる散歩コースへ向かう。ここは前回来た時には訪れなかったが、高いところから景色を見られるのは嬉しいものだ。今日は休日ということで、多くの人が訪れている。おや、天竜川沿いにはJR飯田線が走っている。電車は通らないかと思うと、列車の通過時刻を示した時刻表が貼りだされている。おや、もう数分もすれば、列車が来るぞ。


今走って来た橋の下を歩く

そう思って待っていると、2両編成の電車が見える。ちょうど子供もいたので、大喜びだ。そりゃそうだ、大人でもなんだか嬉しいからね。因みに、今は天竜川下りの船も見られるようだ。


電車が通過していく

電車を見た後、橋の向こう側に行ってみる。因みに、この橋は「天竜峡空散歩橋」という名称で呼ばれているようだ。

そして、元来た橋を戻りトイレに行きつつ、先ほどの族の集まりの様子を遠くからうかがう。まあ、知ってはいるが、メンバーはよい歳のおじさん、おばさんばかりでちょっと笑ってしまう。昔からこういうマシンで、こういうことをしているのだろう。それはそうと、こういうCBXとかホークとかが、500万円とかで売り出されているのを見ることがある。全く正気の沙汰とは思えない。確かに最近はバイクの値段は高騰しているが、こんなもの(と言っては失礼か?)が500万円って、意味不明だ。


族の集まりの図

7.恒例の

こうして、天竜峡S.A.を後にして、再び走行に戻る。このまま少しだけ三遠南信道を走り、国道151号線に乗り換える。ここからは南下していくのだが、恒例のやつをまだ行っていないので、道の駅下條へ入る。え、さっき飯を食べたじゃあないかと言われそうだが、いや、まだ「アイスナメナメ」が終わっていない。

今日もここは混みあっているかと思いきや、時刻は16時前と中途半端であるので結構空いている。それはそうと、下條村は「峰隆太」の出身地なので入口には写真が掲示されている。またシャレで「みどりやきもち」という名前の名物「おやき」も販売されている。本人からは、何か言われないのだろうか。


道の駅 下條の外観

食券を購入してソフトクリームを購入する。W氏は白桃、当方は抹茶とヴァニラのミックス味を選択する。そして、外の椅子に腰かけて、アイスナメナメの時間だ。今日は気温が25度以上はありそうだが、乾燥したさわやかな暑さで気分も良い。、

アイスをなめつつ、昔ここにあった「かぶちゃん農園」が運営した店の話題になる。この名を聞いて、ピンとくる方も見えるだろう。市田柿等ののオーナー商法で荒稼ぎしていた会社で、TVのCMもバンバン流していたが、2018年に倒産している。


管理人 アイスナメナメの図

今は地元の会社が牧場等を買い取り、店を再開している。そもそも、一口10万円を出資して一年後に10万5,000円を払戻すというものだが、運用益が5%と今のご時世なら超高配当だ。そんなうまい話があるわけもなく、潰れてしまったというわけだ。当然だろう。

それにしても、ツーリング中のアイスは旨いものだ。話は逸れるが、以前ご一緒していた前述のハーレー氏は、ツーリング中のアイスとフランクソーセージを楽しみしていた。また、いつも安いバイクを購入してくるのだが、トラブルが発生することも多かった。セイバーとバルカンの「冷却水吹き出し」事故、前述の「CB750Fボルドールカウル破壊」事故、バルカンのパンク等がある。安物ばかりを買うからだという意見もあるが、奥方が財布のひもを握っているのだから、致し方あるまい。あ、BMWのKシリーズに乗っていたこともあるが、こちらはトラブルがなかったかな。

昔話に花を咲かせた後、走行に戻る。国道151号線をこのまま南下と思いきや、しばらく行った所で県道64号線に乗り換える。ここは以前から改良工事が行われていた道だが、近年それが完成したようだ。1.5車線の細い道だったが、広めの2車線道路になって至極快適に飛ばせるようになっている。

しばらくバイクを下りていたのだが、その間にもどんどんと状況は変化しているなぁ。そう思いつつ、国道153号線にぶつかり、飯田の市街地を南下していく。それはそうと、今日は17時頃までには新城まで到達したい。というのも、管理人は「スタンプラリー」をしているからだ。これは、車両を購入した「スズキワールド」がお客のバイクの稼働率を上げさせて、メンテナンスをしてもらおうという企画だ。内容は、道の駅のスタンプを30個集めると、3,300円分の金券と交換してくれるというものだ。

これを4月の終わり頃に手に入れ、現在までに29個、つまり残り1個まで集めている。今日は最後の1つを押したいというわけだ。そこで、W氏が「道の駅 したら」を提案してくれたのだ。実はまだ訪れたことがないので、これは好都合だ。

国道153号線を下り、治部坂、平谷と通過していく。このまま国道で終わりかと思いきや、根羽で県道10号にスイッチする。この道は茶臼山道路以南は頻繁に走行するが、北側はあまり走らない。また、南側はそれ程コーナーの曲率はきつくないが、南側は低速コーナーが多くなる。南側は技量維持・向上コースと言えよう。

さて、茶臼山高原道路の高架下を通過したので、気合を入れていこう。ここからは下りコーナーなので、リアブレーキの解放をやや遅らせ気味で抜けていく。ちょうど、アクセルの開け始めと入れ替わりにするようなタイミングだ。それも、少しだけ被っている時間もある、というタイミングだ。

W氏はこの区間をかなり得意としており、ブレーキングから素早い倒しこみ、そして加速へと実によどみなく進めていく。もちろん、マシンの馬力差もあろうが、当方がMTに乗ったとしてもこうはいかないだろう。何が一番違うのだろうか、よくよく観察していると、倒しこみの早さだろう。当方は「ヨッ」と言う感じだが、W氏は「スパッ」と言う具合だ。

あの倒しこみの早さはどうして実現できるのだろうか、とても気になるところだ。そんなことを考えつつ、順調にワインディング路を駆け抜けて、国道420号線にぶつかる。ここは今朝も走った区間であり、1,2㎞の重複区間を抜け、設楽の市街地を抜ければ道の駅は近い。あ、時刻は17時を少しだけ回っている。今日はスタンプは無理かな。

8.道の駅~解散

17時5分ぐらいに道の駅に到着するが、駐車場は隣のコンビニ側とする。これは、ここに展示してある電車の車両とマシンを写すためだ。因みに、この車両はその昔、昭和43年まで設楽まで通じていた、豊橋鉄道田口線のものであり、昨年オープンしたこちらの道の駅に展示されるようになったものだ。


道の駅 したらにて

管理人は48年生まれなので、その5年も前に廃止になった電車を知る由もない。しかし、その外観を見ると、古き良き時代があったのかという印象を受ける。まだまだ車が普及する前、通勤・通学、休日のお出かけ、様々な場面で様々な人達を乗せて走っていたのだろう。今はその役目を終えて、静かにたたずむという様相だ。何か悲しさ、嬉しさが同居するような雰囲気でもある。

それはそうと、スタンプは押せるのだろうか。早速、真新しい建物に入り探してみる。何だ、あるじゃあないか。無事に最後の1つを押して、ミッション完了。これで3,300円を得ることができた。しかし、冷静に考えてみると、ガソリン代をいくら使ったのだろうか。いや、楽しく走ったので、そんなゲスなことは考えないようにしよう。


スタンプ 30個を達成

ここで水分を補給しつつ、一服する。そして「査察官の速さ」について質問してみる。すると「ブレーキング時にキャスター角を少なくして、それを活かして倒しこみをして、ブレーキを徐々に開放しつつ加速する」という解説を受ける。リアブレーキを残すのはわけないのだが、フロントブレーキを残しつつのコーナリングは難しそうだ。キャスター角をFブレーキでコントロールするという、何とも高度な技である。奥が深いですなぁ。まあ、無理なく実践して、技を身に着けていきたいものだ。

ここで、R1-Z氏から連絡があったことに気がつく。当方の帰宅時間頃に、自宅へ来たいということだったので、19時30分から20時ぐらいには到着する旨、送信しておく。

こうして、W査察官と有意義な1日があっという間に終わってしまった。また、次回もよろしくお願いしますということで、流れ解散ということになる。お疲れ様でした。

後は、国道420号線で新城から豊田と繋いで、予定通りに19時30分頃に自宅に到着した。そして、程なくしてR1-Z氏と合流、さらにおまけであるが、今日は仕事があった仕事場の同僚、SR氏が業務終了後にやって来る。今度は、皆で走れるようになるとよいですな。

それでは、今日はこのくらいで。また、次回のツーリングでお会いしましょう。

本日の走行340km
WRT広報担当 管理人

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