2016年 北海道ツーリング
~10回目記念~
札幌郊外の滝野霊園にて
朝は6時に起床し、天気のチェックをしつつカロリーメイトをかじる。ひとまず雨は降らなさそうだし、北の方はかなり天気が良いみたいだ。さて、今更ながらだが、今年は今まで素通りしていた所へ寄ったり、行ったことがない所をたずねたりして、細かい宿題を片付けたいと思う。
そうすると、まずは樽前山に登るということか。いやいや、そっちは置いておいて、マルトマ食堂だろう。因みに、樽前山のポスターが樽前荘に掲示してあったので、調べてみた。すると、すぐ南にその山があることがわかったと補記しておこう。
ところで、マルトマ食堂だが、10回目のくせに行ったことがないのかと驚かれるだろう。もちろんこれには理由があり、日曜日が休みだったり、ここ数年は小樽に上陸する事が多かったから縁が無かったというわけだ。そんなわけで、ヨレヨレのネットで荷物を固定して7時に出発する。
樽前荘の朝
周りの方々はまだゆっくりしているようなので、こっそりと静かな出発となった。昨夜走ってきた国道276号線を戻っていくのだが、まだ少し霧が残っていてうすら寒い。そして、苫小牧市民病院付近で突然街になり、国道36号線へ左折して西港のフェリーターミナルを目指す。こちらのターミナルは名古屋-仙台-苫小牧航路、そして関東圏からのフェリーが使っている。なぜ、新日本海フェリーだけが東港なのか、たぶん使用料が安いのか、既に西港の発着枠がいっぱいなのかだろう。
さて、今日は金曜日なので食堂は開いている。しかし、ちょっと行列ができているので、向かいの「ぷらっと港市場」の店にしようかとためらうが、今日はマルトマでいこう。マシンを駐車場に止めて、列に並んで順番を待つ。ただ、意外にも回転が良いので、すぐに座れそうだ。そう思って港で作業する人を見ていると、すごい速度でフォークリフトを行ったり来たりさせている。フェリーのトレーラーもそうだが、とても手際が良く見ているこっちが心配になる程だ。まあ、モタモタしていたらフェリーの出航に間に合わないし、生ものも傷んでしまうからだろう。
順番が回ってきたので、店員から指示された場所に座る。店はそれ程広くなく、カウンター数席と長テーブルが6、7列あるだけだ。ただ、メニューは豊富であり、海鮮モノは一通り揃っているという印象だ。もちろん、ここは苫小牧なので「生ホッキ丼」を注文したことは言うまでもなかろう。
注文をしてから、壁はもちろん天井にまでいっぱいに貼られたサインの色紙を眺める。わりと最近の人のものが多いせいか、誰のものだかさっぱりわからない。わかる人のものはないのかと探していたら、ホッキ丼が運ばれてきた。混んでいるわりには早いじゃないですか。いただきま~す。
マルトマ食堂の生ホッキ丼
この甘みとシャキシャキとした歯ごたえ、地元ではまず味わえないものだ。マルトマ食堂では細かい目に切られているが、今まで食べてきたふじ十食堂のものは大きい目だ。もちろんどちらもおいしいが、個人的には後者の方が店が広く落ち着いて食べられるし、食べている感があると思う。
腹が満たされたので、地図を見て次の目的地を探す。この、早来地区なんかがよさそうだ。道道259号線に乗り、沼ノ端から国道234号線を進んでいく。道は線路沿いに通っており、景色もすぐに牧場になった。そして早来駅の看板が出てきたので、通り過ぎないようにして住宅地へ右折する。一体ここに何があるのかというと、雪だるまのポストがあるのだよ。そして、その郵便局の名前も「早来ゆきだるま郵便局」と遊び心がある。
早来雪だるま郵便局にて
写真を撮った後に国道を少し戻り、国道36号線へと橋渡ししている、道道10号線へ右折して千歳方面を目指す。関係ないが、前の会社に数年前まで「千歳さん」がいたのだが、ご懐妊で退職していったな。今思うと、かなりの美人だったし、仲も良かったので残念だった。
モダ石油の所で国道36号線にぶつかり、ここも右折して、新千歳空港の東側滑走路を見ながら北上していく。誘導路をちょうど、日本航空の777-300型機が移動中であり、轟音と共に滑走・離陸していった。この機体はエンジン一つで40トン近い推力を出しているのだが、そのわりには静かと言えるかもしれない。
そんなことを思いながら、国道36号線の大きなシケインを追いかけていく。すると、目の前に石屋製菓の大きな看板が見えてきた。そうだよ、俺は今北海道にいるんだよなという気持ちになる。ということは、ちとせライダーハウスはこの辺りか。何だ、樽前荘よりもこっちの方が来やすかったかもしれない。まあ、そんなことを今思っても後の祭りである。
白い恋人の看板
そのまままっすぐ進むと恵庭地区で道道46号線となり、ここで117号線へと乗り換えて次の目的地を目指す。地図が手元にある方なら「なんだか回り道してないか」と思われているだろうが、その通りだよ、ヤマトの諸君。朝から苫小牧港に行くために、こんな大回りとなってしまったのだ。
今までは街中を走行していたのだが、この117号線は涼しい風が吹く林間を通る超快走路である。そして、えにわ湖を右手に見てさらに進んでいくと、支笏湖に通じている国道453号線にぶつかる。
この辺りはかなり山深い地域で、森の中に道が通っているだけで、他に人工物は見当たらない。しかし、少し行くと真駒内の街が現れた。そして、常盤地区で国道453号線を離れて、道道341号線で少し標高を上げていくと、大きな門が見えてきた。
ここを左折して入ると・・・、おお、モアイ像だ。早速道路脇にマシンを止めて、写真を撮る。しばし石造群を眺めていたのだが、とても静かな良い場所だ。また、折しも敷地内に植えられたラベンダーが満開で、その優雅さも石像と同じくらいに印象的だった。そして、その花がよく見えるように、奥の駐車場にマシンを移動させて景色を楽しむ。こういう雄大さがいかにも北海道といった趣があり、今年も来て良かったと思えてきた。それにしても、モアイ像とラベンダーって、世界中探してもここでしか見られないのではないだろうか。
滝野霊園の様子
さて、次に荷物を固定するネットを求めて、あまり近寄りたくない札幌の街を目指す。22年前に初めて渡道したことは、今までのレポートで再三申し上げているのだが、その時の最終日前日に札幌の街を見ている。その時、とにかく渋滞が凄かった。今まで1日に300㎞~500㎞を走っていたのだが、その日は150㎞程度しか進むことができなかったのだ。そういうこともあり、札幌の街へは近づかないようにしていたというわけだ。
ただ、今回は上記のように野暮用ができたので、プラスに捉えて少しでも楽しもうと思う。まずは、道道341号線を国道453号線まで戻り、ここを右折して同国道を北上していく。そして、マップルを札幌の拡大図に切り替えて慎重に進んでいくが、間違えて豊平川を渡って国道230号線に乗り換えてしまった。そこで、福住桑園通へ右折してリカバーを図る。
苫小牧や早来にいた時間帯は天気が悪かったのだが、ここへきて急速に晴れてきた。そして、また暑い。その街中を、水温が上がり気味のTDMを気遣いつつ、西へ進んでいく。すると、道道82号線に出て、そのまま進むと羊ヶ丘展望台の入り口に出てきた。いやいや、何とか目的地に到着した。
520円の入場料金を払い、解放された馬の如く丘を駆け上っていく。そして、クラーク博士が立つ展望台駐車場へ到着した。ここも10回目にして、初めて来た場所だ。今回はネットの件があるので札幌に来たので、ついでに寄ることになった。渋滞や暑さもあったが、こういうのもたまには良いかなと思われる。ところで、何で羊ヶ丘なのかと言うと、往路のフェリーでバイオリンとピアノのデュオの演奏があったが、ピアノの娘が「フェリー停泊日に行った場所」として紹介していたからだ。我ながら単純な人間だと思うのだが、43年間これでやってきたのだから仕方ない。
羊ヶ丘展望台からの眺め
わー、眼下には羊の放牧場と札幌ドーム、その先には札幌の市街地が見える。まあ、多和平なんかには全くかなわないが、これはこれで見ごたえのあるものだ。そして、一通り眺めてからクラーク博士の写真を撮る。その際、地元の写真屋が無料のシャッターサービスを行っていたので、ちゃっかりとこれを利用した。もちろん、これはただの客引きで、自分たちの商売用のカメラでも撮影しており、その写真をなんと1,200円で販売するという。
中年も大志を少し持っています
おいおい、確かに、自分のカメラの画像よりもはるかに綺麗なものとなっているが、そこまで出す気になれない。ここはあっさり「要らない」と断って、雪まつり資料館などを見て回る。ミニチュアの雪像を見るが、小さいせいかあまりピンとこない。実物の写真も展示されているものもあり、こちらの方がよく伝わってきた。
あまりの暑さに少しふらふらしてきたので、日陰で水分を補給して一休みする。今日は軽く30℃超えだろう、これでは地元とあまり変わらないな。そう思いながら、地図を見て、ネットを目指して「ドリーム札幌」へ向けて走り出す。
道道82号線で白石区の中心部を目指していくも、札幌の街はほぼ初めてなので、全く勝手がわからない。目指す店は札幌環状線、つまり道道89号線沿いに存在しているのだが、その環状線に乗ることさえできない。それに加えてこの暑さ、今一つポイントを掴めないまま、国道36号線を見つけて左折して福住、月寒地区を行く。しかし、マップルの情報では限界を感じ、最寄りのコンビニに入って地図を見せてもらいつつ、水を購入する。
おいおい、環状線はさらに中心部に近い東方向か、まいったなぁと再び走り出す。暑さのせいか、歳のせいか、頭がまわらなくて、要領が掴めない。そして、南郷通りの道道3号線を東へ進んで、地下鉄の白石駅を通り過ぎる。これは行き過ぎたと思い、適当な所で左折する。そして、セイコマの東札幌2条店に飛び込み、再び道を教えてもらう。
すると、先ほど通過した白石駅の南北の通りが環状線だと、店舗オリジナル作成の地図で示してくれた。通りすがりの者に丁寧に対応してくださり、ありがとうございます。だから本州のライダーはセイコマが好きなんだろうな。
十分にお礼を述べて南郷通りを戻り、目的の道道89号線を捕まえることに成功した。もう絶対に離さないからと微妙に左手にカーブする道を進んでいくと、右手にやっと目的のドリーム札幌が見えた。やれやれ、骨が折れますなぁ。
店内に入り、ネットの件を伝えると「お取り置きしてますよ」とカウンターの横にある商品を出してくれた。3,132円を支払い、ついでに古いネットも処分してもらった。ここでふと思ったのだが、このヨレヨレネットはいつから使っているのだろうか。このレポートを書きつつ古い写真を遡ってみたら、2006年には既に購入していたようだ。10年も使っていたらヨレヨレになってしまうわな。
時刻は既に昼だ。さて。ここからどうするか。今日はとにかく暑いので札幌空域を離脱して、北に行くことにしよう。件の環状線から国道275号線に切り替えて北に針路を採るが、腹が減ったし現金を入手したい。そこで、左手に見えたショッピングモールに滑り込んだ。ここならば食事ができて、現金もおろすことができるからね。
さて、お金は手に入ったが、食事については少々問題がある。ラーメンの店しかないからだ。この暑いのにラーメンとはきついが、札幌なのでラーメンでもよいか。敷地の端にある「ラーメン極味」に入る。ここでは味噌ラーメンとサービスのライスを食べるが、ライスは余分だったようだ。最近は食が細くなっていて、食べる量が減ってきている。これも歳のせいだろう。
札幌らしく味噌ラーメン
ここのラーメンはなかなか味が良く、味噌の味と鶏がらと思われるスープがよく調和していた。また、塩加減もちょうどよく、当方の好みであったと補記しておこう。
ひとまず目的を果たしたので、走行を再開して江別、当別へと車輪を進める。この間に豊平川と石狩川を渡って空域の離脱に成功し、周囲は田んぼの風景に変わっていく。しかし、気温はさっぱり下がってこない。どうやら北へ行けば涼しくなるかも、という予測は全くのハズレだったようだ。
単調な国道257号線の空知国道を月形、浦臼と行き、道の駅つるぬまで一息入れる。とにかく暑いので、水分をたっぷりと摂取して熱中症に気をつけよう。もっとも、暑さも日陰に入ればかなりマシなので、30分ぐらいのんびりした。
道の駅 つるぬまにて
休息しながら地図を確認すると、ひまわりで有名な北竜町はもうすぐ、でもなさそうか。何せ北海道のマップルは縮尺が20万分の1なので、紙面で見る以上に距離があるからね。距離を計算してみると、まだ40㎞程度残っている。いやいや、1時間弱はかかるってことか。
道の駅を出発して、新十津川のホクレンで燃料を搭載する。ここまで420㎞走行して、17L給油したので24.7L/kmとなった。まあ、自宅から高速で敦賀、札幌の街中もあった状況下でこの数値はかなり良い方だろう。ついでに、ここでフラッグも購入して、新調したばかりのネットにくくりつけて掲げる。この儀式を行えば、北海道ツーリングもいよいよ本番という気持ちになり、盛り上がってくる。別に集めているわけでもないのだが、北海道を走ったことのあるライダーなら、おわかりいただけるのではないだろうか。
まだまだTDMのエンジンは衰えていないことが確認できたので、上機嫌で滑空場で有名な滝川を通過する。関係ないが、職業訓練校にタキカワさんというすごくデキル同級生がいて、驚いたものだ。この人は別に訓練受けなくても仕事ができるじゃあないか、と思ってしまった。そんなつまらないことを思い出しつつ、雨竜を過ぎて北竜にやってきた。この時点で15時を回っているので、ひまわりの観賞と同時に、今日の着陸地点を考えておかねばならない。しかし、今日の暑さのため体も頭も疲れてしまっているので、ひとまずは後回しとする。
さて、北竜のひまわり畑は名寄と同じぐらいに有名で、広大な土地が一面黄色になり、そのすごさは何回見ても圧倒される。そんな期待を持ってやってきたのだが、なにやら今年は様子が違う。貼り紙があったのでそれを見てみると「6月の低温と雨のため、開花が遅れている」とのことだった。えー、そんなぁ。今回はツイてないなと感じたが、自然が相手なので何ともならない。
落胆気味にひまわりソフトを食べて一休みした後、畑にでてみる。ありゃ、ぜんぜん咲いてないじゃん。まあ、手前の方だけが少し咲いているのが、せめてもの救いだろうか。その手前のスペースで花を観賞して、写真を撮る。
咲いている区画もあるが
周りの人たちも「本当は奥のあっちが全部黄色になるんだけど、残念だね」と話していた。確かに、あの西側の100mX250mはあると推測される畑が全部黄色になるのだから、それは圧巻である。
本来は看板の後ろ一面が黄色になる
暑さに加えてひまわりも不発だったので、どっと疲労感が出てきてしまった。今日はキャンプにするつもりだったが、気力が落ちてしまったのでライハに変更することにした。時刻は15時30分なので、まだ少し走れそうだ。明日は東へ行く予定なので、そちら方面だと・・・ピップかぁ。ここはそれ程好きなわけでもないのだが、なぜだか縁がある。
多少陽が傾いてきてはいるが、相変わらずの暑さだ。やれやれと走り出し、国道275号線から233号線へ乗り換えて、昨年キャンプした秩父別を通過する。そして、これまた昨年食事をした深川を通って、道道57号線、そして神居古潭から国道12号線と繋いでいく。そして鷹栖町から旭川市に入り、国道40号線を逸れて、道央自動車道沿いに進んでいく。ああそうだと「田んぼアート」があることを思い出す。ここは結構わかりにくい場所なのだが、幸いなことに小さな看板がでている。また、運よくそれを発見できたので、それに従っていく。
さて、今年の田んぼアートのテーマは「親子の絆」だそうで、ライオンとキリン、そしてゾウの親子が田んぼに描かれていた。その田んぼをやぐら状の展望台から見下ろす形で楽しむのだが、このやぐらに上れる人数は制限がある。ところが、8名程度の韓国人と思われる観光客がそれを知らずに(わからずに)どんどんと上っていってしまった。一応定員は20名なのでこのままなら問題はないが、これ以上人が来ないでくれよ。
うまく写っていませんが
「親子の絆」というテーマの選定だが、昨今の虐待などの悲しいニュースが多く、そんな世相から由来したものだと思ってしまった。それだけ世の中にある道徳心というか、そういった類のものが忘れられてきているのか。もっとも、その原因は経済・雇用状況の悪化、労働時間の果てしない長さなど、取り巻く状況の急激な変化が根源なのかもしれない。
そういう状況を少しでも改善したい、そんな思いからこの田んぼアートが制作されたのかもしれない。勝手にそんな想像をしながら、改めてよくよく見てみる。それぞれの親子の表情や柔らかい雰囲気をとても良く表している、まったくもって見事なものだと感心してしまう。ただ紙に絵を描くとしても、微細な表現をすることは難しいものだ。それを何種類もの稲の色で表現するとは、毎年この田んぼをつくっている「JAたいせつ」のご苦労は、想像に絶する。
また、こんな親子だったら、さぞかし楽しい家庭となることだろう。世の中の親子が全組この田んぼに表現されたようになれば、もっと物事は上手くいくはずだろう。
時刻が18時近くとなり、かなり陽が傾いてきた。今年は7月中下旬の渡道なので、8月に比べたら昼間の時間はだいぶ長い。まあ、焦ることもなかろうとマップルを見て、道道520号線を追いかけていく。ピップまでの距離は5㎞強なので、15分もあれば到着だ。今日は天気が良いからそれ程に混み合ってはいないだろうと予想していたのだが、その通りで宿泊者は7人であった。2009年みたいに20名以上のこともあったので、今日はスペースに困ることはない。
早速風呂と食事にしたいので、短パンに着替えて街に出る。さっきライハで街の地図を確認したところ、昨年はなかった新しい商店ができていた。また、ここには町営の公衆浴場もあり、同時に用事を済ませることができそうだ。
まずはその新しい店でセルフ精算方式で買い物を済ませて、次に銭湯へ向かう。あれ、電気が点灯していないじゃん、近寄ってみると「月水金は定休日」となっていた。あー、それはしまった。湯船に浸かって体をほぐしたかったが、ライハのシャワーで我慢するか。
黄昏の駅前通りを歩いて帰るが、たまに仕事帰りかと思われる若い女性とすれ違う。これは当方の個人的見解だが、地元の女性は色白で豊満な方々が多いよう感じる。当然、この方もバインバインのユッサユサであったと補記しておこう。
ライハに戻り、シャワーを浴びて今日の暑さを振り返る。昨年も猛烈に暑かったので、案外8月下旬ぐらいの渡道の方が良いのかもしれないな。天気もその時期の方が安定することも多いのは、気象庁の統計からも見て取れる。
さっぱりして共有スペースにて、購入してきたチラシ寿司やサラダ、ヨーグルトを食べる。ここには既にもう一人若い方がテレビを観ており、何の気もなしに会話が始まる。彼も今は無職で、前職ではかなり拘束時間の長い仕事をしていたようだ。そこで、以前から自分のやってみたいことが、沖縄の職業訓練校でできるという情報を入手し、8月に入所選考試験に挑戦するそうだ。言うまでもなく、当方も職業訓練校を5月に終了しているので、彼にとってはそれはタイムリーな出会いとなったようだ。。
相手の方が職業訓練校について教えてほしい、といろいろ質問をしてきた。もちろん、こちらも隠す必要なないので、35歳前なら十分価値があると切り出した。また、彼は千葉県に住んでいるらしいので、沖縄へ引っ越すにあたり、学校の近くが良いか、街中にした方が良いかとたずねられた。当方の好みでは、通勤通学の時間は短い程良いと考えているので、前者を推薦しておく。その方が学校に居残りもしやすいからね。
将来に希望を持つ若者と、将来真っ暗なおっさん、こんな正反対の人間模様が交錯するライダーハウス。そんな不思議を感じつつ、夜は更けていく。そして、10時30分で眠気に耐えられず、申し訳ないが当方は降りることとなった。
本日の走行 325km
3日目(7月23日)へ続く