思いついて千代保稲荷ツーリング

 

2015年3月15日

 

岐阜県海津市にある

千代保稲荷東口鳥居

 

1.案外天気が良いジャン

 

管理人は某社所属の会社員で、休みは土日である。季節も初春を思わせるようになってきており、最高気温も2桁は当たり前になりつつある。別に休んでいたわけではないが、今年もバイクの季節がやってきた。来週はWRTツーリングも開催されるので、練習をしておきたいところだ。しかし、今年10月で機齡が12年となるTDM900であるが、サーモスタットケースからの冷却水漏れを発見してしまい、先週珍しくも店に修理を依頼した。

 

えー、車検も出したことがない管理人が、修理を依頼??と店のメカは思っているだろうが、冷却水を抜いてタンクを下ろし、エアクリーナーボックスも外して、それから本題の・・・、これは1日では作業を終えることは難しいし、他の所も壊しそうなのでショップに頼んだというわけだ。つまり、「やれることは自分でやる、やれないことは店に頼む」これだけのことだよ、ヤマトの諸君。

 

それはそうと、先日レポートがようやく完成した北海道ツーリング以来、SL230では遠出をしていない。先日オイル交換をしたところ、かなり水分が混入して白濁していた。これはエンジンを始動し、エンジンが暖まり切らないうちに会社に到着する、というサイクルを繰り返していたからに他ならない。SL230は空冷エンジンだから、冷却水漏れは有り得ないからだ。

 

「水を使用していないエンジンなのに、何で水が混入するのぉ〜?」と聞かれそうだが、ガソリンが燃えた後に発生したり、クランクケースがほんのり温まって結露したりするからだよ、K森さん。あと、関係ないが、日曜日の夕方にFMラジオで「福山雅治のスズキトーキングF.M.」という番組がありチョイチョイと聴いているが、いちご狩りのイベントの報告で、「真っ赤に熟した実に白濁した練乳を・・・」とおよそ昼の番組とは思えないエロい表現をしていた。因みに、今日の回は福山がデビューして25年記念という話で始まり、デビュー当時のことは「ズバリ言って全く覚えていない」と喋っていた。いや、これは「思い出したくないんじゃあないのか」という疑念を抱いたが、それも人生だろう。

 

話が逸れたが、週間天気予報が外れて、今日は雨が降らない予報に変わっていた。ならば、SLで軽くどこかへいこうと考えると、先日ZX14氏と行きそびれた「千代保稲荷」へ行こうと思いついた。いや、正確には、そこの周辺にある出店で串カツを食べたいし、「ナマズ料理」を出している店が非常に気になっていたからだ。

 

2.出発

 

フライトプランを提出し、9時過ぎにSLのエンジンを始動、暖機を済ましてから出発だ。今日は暖かくなりそうなので、服装は冬を基本としているが、靴と手袋は初冬と同じにしておいた。まずは国道153号線に乗り、磁方位は西の270°を維持しながら植田一本松交差点を通過し、そのまま名古屋大学をかすめて吹上、丸太町を通過する。さらに、黄金陸橋でJRと近鉄を跨いでから、さらに都市高速5号線高架下の道を走り、名古屋西I.C.を超えたら県道40号線と進んでいく。

 

街乗りは4輪が全くこちらを意識していないので、非常に危険だ。なるべく流れに合わせて大人しく走行していく。すると、変な改造を施したスクーターやアメリカンなどが、4輪を縫うようにして先を走っているところが見えた。「あんなことをしていたら間違いなく接触されるぞ、おお怖い」と思いながら、自分もそうなる可能性があることを肝に銘じて慎重に車輪を回していく。

 

そして、東名阪道の蟹江I.C.で県道65号線、通称西尾張中央道に乗り換えて、針路は360°とする。この道は片側2車線の直線で見通しが良いのだが、今まで通りに4輪に混じりつつ走行を続けていく。

 

3.突然ですが

 

あま市、稲沢市と進んでいき、一宮市に入っていく。さて、突然ですが、千代保稲荷へ行くならば先程の稲沢市から西へ針路変更をし、馬飼大橋で羽島市に入り、さらに南濃大橋で現地到着だが、今日はそのルートを採らず、わざわざ一宮市を通過することにしている。なぜか、それは、ジャーン

 

 

尾西シネラマパワー

 

の前を通りたかったからなんです。この施設がどういうものか、外観からおおよそ見当がつくと思われるので詳細は省きますが、当方が読んでいる新聞の映画欄に掲載されている「表題」があまりにも生々しいので、どんな建物かとても気になっていたのだよ、ヤマトの諸君。

 

一応現在上映中のものを確認してみるが、別に自宅で観れば事は済むもののようだ。しかし、次回上映には、かの有名な「愛染恭子」のものがあるらしい。当方はギリギリ知っている程度だが、もう少し上の年代の方ならばきっとよくご存知のことだろう。久々に観ようというお方は、足を運ばれてはいかがだろうか???

 

尚、駐車場で写真を撮ったり、上映作品を確認していたりしていたら、若い女性が独りで歩いていった。ああ、きっと「アホ」と思われていることだろう。その通りだよ、ヤマトの諸君、当方はまったくの「アホ」なのだよ。

 

4.千代保稲荷へ

 

おふざけはこの辺で終わりにして、真面目にツーリングを続けよう。シネラマパワー館の次の交差点を左折し、木曽川高校前を通過する。そして、木曽川堤防沿いに南下して濃尾大橋で同川を渡る。そして県道184号線の堤防道路を速力35ノット、磁方位は200°を維持して進んでいく。それにしても、堤防道路は見晴らしが良いので気分もよろしい。風がちょっと冷たいが、真冬のものとは比べるまでもない。ああ、良い季節もすぐそこだ。そう思っていると、川岸沿いに未舗装の道が見えた。それはこの県道沿いにずーっと続いているので、また何かの機会に走りに来たいものだ。

 

そう考えていたら、名神高速と東海道新幹線の木曽川橋が見えてきた。ここは北海道ツーリングに出かける際に通るが、下から見ることは珍しい。また、今年も行きたいですなぁ。そう思いながら橋の下をくぐり、さらに進んで馬飼大橋の所を右折し、県道166号線、さらに県道1号線の南濃大橋を渡る。あ、やっと到着だ。トリップメーターは60kmになろうとしているが、上記シネラマパワーのことでやや興奮しているからだろうか、休憩を取らずにここまで来てしまった。

 

大きな鳥居が見えてきたので、適当な場所にバイクを止めて鳥居をくぐっていく。

 

日曜日なので、参道脇の出店は大勢の客で賑わっている。正直なところ人ごみは苦手なので、小さくなって稲荷の入口まで早歩きで進んでいく。やれやれ、やっとおしくらまんじゅうを抜けて手を清めることができた。次に50円でお参りの時に備えるアゲと、献灯(けんとう)のロウソクを購入する。

 

階段を上って献灯台にロウソクを供えるのだが、本当は手を合わせた後にそのロウソクを持ち帰るのが本式のようだ。しかし、家でロウソクに火をつけることは危ないので、ここは略式でロウソクをお供えしたままにしておく。どうせ燃えて無くなるのだから、問題はなかろう。

 

献灯台

 

その後、本殿からの行列に並び10分程待ってから、アゲと賽銭でお参りをする。「問題が出ないように、それでよい」と願うが、人間とは欲深い生き物である。やっぱり楽してイイ思いをしてみたい。マア、そんな馬鹿なことを言っているうちは何も良いことはないだろう。

 

煩悩山盛りでお参り

 

5.食事

 

さて、お参りも済んだし、時刻も12時30分と都合が良い。食事を摂ることにしよう。今日は前々から気になっていた「なまず」を食べるつもりだが、その前に名物の串カツも少し食べよう。どの店にしようかな、一番行列が少ない所を見定めて列の最後尾につく。ジュージューといい音と共にどんどんと串カツが揚がっており、皆さん美味しそうに食べているではないか。

 

どて・串カツの京やにて

 

当方の番が回ってきたので、目の前にある串カツの山から1本選んで、最初はソースをつけて食べる。んー揚げたては美味しねぇ、かなり腹が減っているので何本でも食べられそうだが、ここはこらえてもう一本をどてみそに味にして終了とする。

 

おい、いきなり食べるっておかしくないか。先に金を払うんじゃあないのか。いや、ここにある串カツの店は全て「性善説」を信奉?しているのだろうか、まずは好きなだけ食べた後、その串を持って会計をするという仕組みなのだ。推測だが、先払いだとその後に何本でも食べられてしまうので、後払いでしっかりとケリをつけようという考えなのだろう。もっとも、そのまま逃げられてしまっては話にならないが、1本80円を踏み倒すようなアホはいないようだ。

 

串カツ2本を食べた後、いよいよ本日のメインエベント、なまずを食べに行く。今回は鳥居の所に店を構える、当方の好きな言葉を屋号にしている「やまと新館」を利用することにした。

 

やまと新館

 

店内の座敷に座り、メニューを確認する。やや、うなぎもあるのかぁ、迷ってしまうが今日はなまずだ。ということで、なまずランチ1,480円を注文する。そして、地図を見て20分ぐらい待っていると、なまずランチが運ばれてきた。おお、長焼きならぬ半身の蒲焼だよ。こっちは天ぷらだぁ。いただきます。

 

なまずランチ

 

お、うなぎよりも脂分が少なくて淡白な味わいだ。身も柔らく、クセも無いので食べやすい。そしてこの店のタレがまたよい、甘ったるくなくて辛くもない。まさに絶妙であるが・・・、ちょっと冷めているジャン。隣の天ぷらも、塩味で食べるなまずはとても美味しいのだが・・・、冷めている、因みに、味噌汁にもなまずが入っていて、こちらも同様に美味しいと補記しておこう。

 

何だよ、味が良いだけに非常に残念だ。マア、当方が入店した直後に観光バスがやって来て、50名程度の団体さんが入ったのでそちらに手を取られてしまったのだろう。これは運が悪かったなぁ。次回は温かいなまずを食べたいものだ。

 

料金を払い、入口の水槽にいるなまず君たちを見て、「次は上手く料理してもらえよ」と心で言って店を後にする。

 

なまずの水槽

 

6.帰宅

 

帰りは県道23号線で木曽川沿いに南下し、東海大橋を渡って愛知県に戻る。そしてそのまま県道128号線で東進し、清須で国道302号線に乗り換える。そして勝川手前で渋滞が見えたので、すかさず県道59号線、国道19号線で南へ向かい、県道15号線でナゴヤドーム横、砂田橋を通り、15時30分頃に帰宅した。

 

今日はなまずがメインだったと思うが、シネラマパワーの存在感に圧倒されたツーリングでもあった。

 

本日の走行 120km

 

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