ナイスなおっさんZX氏
ZX氏とのツーリングは4月末以来だが、計画自体はG.W.前に既に立てられていた。ただ、管理人が5月の3週目に、従兄からの誘いで「ルノージャポン カングージャンボリー」というイベントに参加したため、今日の開催となった。尚、件の従兄はオヤジの兄ちゃんの息子であり、当方と一番仲の良い親戚である。最近、15年落ちのステップワゴンから、ルノーカングーを購入したので、当方とイベントに行きたいということだった。
少々言い訳がましいが、ZX氏とニンジャ氏には、予定日の前の週にキャンセルを出してしまったので、申し訳なかった。この場を借りてお詫び申し上げます。
さて、今日は早めの行動をということで、7時30分に足助のセブンイレブンに集合とした。管理人自宅アパートからは、約1時間の道のりなのだが、中京レーディースというゴルフの大会が近郊で開催されていたので、道が渋滞してしまった。結果、5分ほど時間に遅れてしまい、またまた申し訳なかった。
今日のプランは駒ヶ根に行くことだが、目的はお馴染みの「ソースカツ丼」である。え、ソースカツ丼と言えば伊那の「マツクボ」じゃあないのか、とツッコまれそうだが、今日はZX氏のリクエストで別の店とした。
管理人の先導で出発する。まずは国道153号線足助バイパスで北東方向に針路を採り、ややひんやりする伊勢神トンネルを通過していく。おや、名古屋から移転した単友ののぼりが立っていない、商売やめちゃったのだろうか。いや、もともと商売をやる気ではなかったかも。因みにHPを覗いてみたら、やる気は多少あることがわかった。興味のある方は、「単友」で検索。
稲武の街へ下りてきて、道の駅どんぐりの里で小休止する。伊勢神トンネルからは気温も上がってきたが、ZX氏は寒いと訴える。どうやら夏物ジャケットの下はTシャツのようだ。服を購入しようかという話もあるが、昼には暑くなるくらいに気温が上がるだろうから、もう少しの辛抱だろう。尚、以前服装選択を誤り、股引きを3回も現地購入した管理人の鉄則は「暑きゃ脱げばいいんだて」である。
お互いの近況を話しつつ、マシンの事について話し合う。当方のネタは、SLがキャブレターのオーバーフローしてガソリン漏れが発生し、先週分解して確認したことだ。その際、フロートバルブに「まつ毛のようなゴミ」が引っ掛かっていたことが発覚部屋だと。もちろん、清掃して組み付けたらガソリン漏れは収まった。
また、昨年から話題になっている、ZX氏のマシンの買い足しの件をたずねてみた。すると、「多分ない」という返事だった。先立つものの都合もあるが、W3が好調を維持しているし、このような味のあるバイクが見つからないということが理由のようだ。もっとも、先日のツーリングでは、点火タイミングの不良で自宅に引き返し調整し直すということもあったが、それも古いバイクの楽しみだろう。調子が戻れば問題はないのだから。
ZX氏とW3、TDM
(道の駅 どんぐりの里にて)
稲武を出発し、同様に国道153号線をズンズンと上っていく。さて、この区間であるが、取締りが頻繁に行われている(た?)ことを目撃しているので、控えめに30ノットを維持する。
その目撃した内容であるが、いつぞやの5月の連休期間中、2輪車がバンバンとはみ禁の黄色い線を割って追い越しをしていたら、一網打尽にされていたというものだ。取締りで挙げられて、反則金や罰金を払うなど本当に馬鹿らしいので十分に注意したいものだ。尚、はみ禁区間は黄色の中央線からはみ出さなければ、挙げられることはないようだ。
県境を越えて長野県に入り、平谷を過ぎて治部坂に差し掛かる頃、また気温が下がってきた。それは治部坂の向こうの寒原峠まで続き、そこを過ぎてからは徐々に気温も上がり始め、中央道の阿智P.A.付近の高架をくぐる頃にはすっかりと暖かくなった。
何回か述べているが、この辺りは天気の切れ目があり、雨になったり晴れになったり、気温が大きく変化したりすることがよくある。例えば、関東甲信越地方が東海地方よりも先に梅雨明けすると、いかにも雨が降りそうだった天気から一気に夏晴れになることがあるといった具合だ。
気温変化も大きかったので、いささか疲れた。休息したいところだが、適当な場所がないので、ひとまずは飯田山本(禿茶瓶)I.C.手前を左に曲がり、名もない市道を走行していく。これはリンゴ園の中を通る道で、見晴らしも良いことから国道153号線よりもずっと楽しい道だ。
適度なコーナーとアップダウンで楽しみつつ、そのまま市道を走り切ってしまう。そこで、県道8号線にぶつかったので右折してすぐのローソンで休息する。ちょっと長めの区間となったが、治部坂で凍えながら休息することは避けたかったので、こんなもんでしょう。
水分補給をしながら、ZX氏のマシンであるW3について話す。以前から未解決の問題だが、リアサスペンションがダラダラで、路面の段差でマシンが振られて安定しないこと、乗り心地が悪すぎるということだ。原因はダンパーのヘタリなので分解整備しかないだろうが、そんなことをできる店は限られている。バイク工房「蔵」という店なら実績があるようなので、どうしてもということならここへお願いすることも手ではないだろうか。因みにTDMのリアサスは浜松の「ババナショックス」に2回お願いした。
さて、日差しも強くなってきたので、元気を出して行きましょう。現在時刻は9時50分過ぎなので、ちょうど良いころに店に到着できそうだ。コンビニを出てすぐ左に曲がり県道15号線に乗り、そのまま南信州フルーツラインへ繋いでいく。最初は市街地で信号が多いのだが、だんだんと森や田んぼの風景に変わってくるし、右手の遠くには天竜川沿いに街が広がっているのも見えている。さらに、今日は湿度もなくカラリと晴れているので、まことに気持ちが良い。
さらに進んでいくと、南アルプスの山々が見えてくる。まだまだ7合目以上には残雪がたくさんあるようで、谷筋と雪のコントラストが何かの絵に見えるようだ。帰宅後に調べてみると、こういうものを「雪形」と呼ぶそうだ。チラチラと横目で追いつつ、何かの形に見えるかと考えるが、結局わからずじまいであった。
飯島町辺りで一旦県道15号線に合流するが、伊那中部広域農道に乗り換えて駒ヶ根市を目指す。おっと、ここで本稿の表題を思い出して欲しい。そうだ、いよいよTDM900の累積走行距離が10万kmとなる瞬間が近づいてきたのだ。2003年10月8日に納車されて以来、11年と7ヶ月が経過してしまったが、ついにオドメーターの6桁目の「0」が「1」に変わる。いや、そもそも5桁目の「9」や「8」についても、2輪についてはTDM以外に見たことはないのだよ、ヤマトの諸君。
実のところ「こんなものは通過点だ」と軽く思っていたのだが、いざその瞬間がやってくるとなると、いささか興奮してきた。同行のZX氏には「どこかで停車して記念撮影をする」と事前に知らせておいたので、信号で止まる毎に残りのキロ数を伝える。そしてついに、
「99999」
「100000」じゃあないのか、いやいや、一応直前も記録しておこうと思いまして。では、お待たせしました、
ついに達成しました
いやあ、よくぞ無事に壊さないで乗り続けられました。もちろん機械的には全く不具合はないので、操縦士が事故で破壊しなければよいだけのことだが、これが案外難しい。もちろん、立ちゴケ2回のインシデント(小事故)はあったのだが、カウル2枚とレバー1本を交換したのみで済んだことも幸いだった。前の愛車だったTDM850を
左コーナー逸脱→ガードレールにエンジンが当たる→飛ぶ(空が2回見えた)→不時着→TDMは左側に倒れてフレーム破損→一発廃車
という最悪な形で失った日から、操縦士の使命はマシンを最後まで見届けること誓いを立てて、ここに到達した。因みに到達地点は、中央道駒ヶ根I.C.東約1kmの地点と補記しておこう。
おまけに管理人どんな様子だったかというと、
満面の笑み(爆)
なにぃ~、クールを装いたそうに書いておきながら、メチャクチャ嬉しそうじゃん。因みに武井咲は地元愛知の出身です。
いやいや、今日のメインはこれではない。ZX氏からのリクエスト「ガロ」でのソースカツ丼賞味である。エンジンを始動して10万km地点から、県道75号線を駒ケ岳ロープウエイ方面へ進んでいく。明治亭I.C.店を過ぎて、森の中の道を進んでいくと、明治亭本店の向かい側に目当ての店を発見した。
時刻は11時50分だが、既に長蛇の列で待ちが7組程度となっている。また、その内容が問題で、どの組も5名以上の大人数のようだ。まあ焦ることもないので、テラスでゆっくりして時間を過ごす。
先の10万kmについて、ZX氏と話し合う。TDMは通勤には使用しておらず、ほぼ休日のツーリングでのみ走行した距離の累積である。ZX氏は「毎週どっかに行っとるんだぁ」と半ば呆れていたが、確かに、納車して数年はそんな感じだった。因みに、納車して1週間後に1000km点検で店に行ったという逸話も披露したら、またまた呆れていた。そうです、管理人は「ヴァカ」なんです。
そうこうしていたら名前が呼ばれたので入店し、一番奥のカウンター席へ座る。さて、ソースカツ丼を注文するのだが、よくよく見るとエビフライ2本、カツ2枚の丼がある。肉ばかりでは飽きてしまうので、こっちの方が良いな。ZX氏も「俺たち歳だでこれにしよう」という旨の発言をしていたので、「ミックス丼2つ」と店員の若い姉ちゃんに伝える。この娘は多分地元の人だと思うが、色白である。いや、この娘だけでなく、他の店員も色白の娘ばかりだ。寒い地方は日照時間が少ないからだろうか。
見とれていたら?ミックス丼が運ばれてきた。
ドドーン
「これじゃあ蓋の意味がないじゃあないですか」と思ったが、他の客がエビとカツを蓋に分けて乗せ、ごはんとキャベツを食べつつ、カツなりエビなりをかじっている。おおそうか、蓋はそのためのものだったのか。パッと見てすぐに発言するとは軽率だ、付いてくるのだから意味があるのではと推測すべきだろう。
腹が減っているので、早速ガツガツと食べ始める。んー、タレがあっさりしているからバクバクといける。さらに、肉の部位がヒレなので脂身が無く、これも旨い。エビもしっかりとした歯ごたえとエビの味、言うことないよ。さらに、赤味噌圏に済む我々からすると、味噌汁が白味噌なのも新鮮だ。
あっという間に完食して、1490円を支払う。この内容ならば十分満足である。一方、ZX氏は「ちょっと量が多かったので、休んでいこう」と120%満足だったようだ。また機会があったら「まつくぼ」にも行こうと思っていたが、その際は「朝飯禁止」の通達を事前に出しておく必要があろう。
腹もこなれてきたのでガロを出発する。まずは県道75号線を戻り、再び伊那中部広域農道をさらに北上していく。それにしてもこの辺りはとても涼しく、風も爽やかである。今日は一年に何回かしかない、絶好のツーリング日和だろう。
高原の空気を吸って気分良く走行し、伊那で国道361号線、通称権兵衛街道に乗り換える。ここからは登り坂で後ろを振り返ると山や街、川がよく見える。おや、道路左端に何台か4輪が止まっている。よく見ると、芝桜のような花が100mX30m程度の場所で一面に咲いている。ちょうど景色を見たいと思っていたので、ここで臨時に休憩することにしよう。
男に花は似合わないが、当方は割合と好きな方である。女性が花をもらうと嬉しいというが、当方がもらったとしても嬉しいのではなかろうか。そう思いながら花畑を見ているとZX氏が「写真撮ったるわ」と。そしてその作品がこちら。
やっぱり似合わんねぇ
因みに、この写真をFBにUPしたところ、知り合いのインストラクターさんが「いいね!」としてくれた。あ、この人一応当方の投稿も見てるんだァ、と変に感心してしまったことは言うまでもなかろう。
この後、再び国道361号線を走行していくが、時々本線横に旧道が見える。あんな細い道しかない時代って、冬場はどうしていたんだろう。救急車などはさぞかし苦労しただろう。周囲に国道19号に抜ける道も無いので、こういう所に税金を使うのはまあ妥当と思われる。
そう考えつつ、トンネルを抜けて神谷ループ橋を降り、国道19号線と繋いで南下していく。余談だが、マップルによるとここには分水嶺があるらしく、旧道を走れば見られるようだ。また、さらに余談だが、中学校時代に「神谷」という変な教諭がいた。
このまま国道19号線を通れば何も考えることはないが、それでは退屈なので川の反対岸を通る道に切り替えを試みる。ええと、確か木曽福島からと、ちょっとうる覚えで道を選んでいく。すると、誤って国道361号線に乗ってしまった。これでは開田高原方面に行ってしまう。ZX氏には迷惑をかけたが、途中の「1kgとんかつ」の看板がある店でUターンする。そして、木曽福島市街地を抜けて、再び国道19号線へ戻る。実は県道508号線を通りたかったのだが、木曽福島方面からは繋いだことがないので道を見失ってしまった。
少々疲れたので、道の駅 木曽福島で休憩をとる。アイスナメナメ、御岳山が噴火しているところを眺めるが、相変わらず噴煙が激しく上っているのが見える。ところで、先ほどの「神谷」で思い出したが、我々が中学生の時に「市内中学対抗 駅伝大会」に駆り出されたことがある。その時の指導者が「神谷」なのだが、わけのわからない掛け声を拡声器で張り上げ、正直耳障りだったと告白しておこう。
また余談だが、校内マラソン大会では、我々水泳部員は顧問である「ゴンダ」に怒られないように、必死で走ったものだ。いや、それしか考えてなかったと言っても嘘にはなるまい。まあ、結果として順位はまあまあだったし、体の小さな部員も20番前後でかなり奮闘していたので、それなりに自信がついたことも事実だ。
そんな懐かしい思い出を話していたら、1時間程度過ぎた。そろそろ帰らないと暗くなっちゃうよ。国道19号線で南下していくが、あまりにも退屈だったので、途中から県道7号線に逸れて、馬籠と妻籠を通過して中津川市内に入る。ここでW3は給油し、その後近くのコンビニで最後の休息とする。
ここでもまた思い出話に花が咲き、楽しい時間が流れていった。
この後は流れ解散として、当方は那須川農道を使いらっせいみさとを通って、お馴染みの県道66号線、国道363号線で帰宅した。
次回もよろしく。
本日の走行
350km