2014年 夏の北海道ツーリング

 

2014年 8月22日~31日

 

ライダーハウス 渡り鳥哲也にて

 

8月24日(2日目)

 

1.さあ、走るぞ

 

朝は5時30分に起床した。快適に眠ることができたので、目覚めも良い。窓からは陽が差しており、天気はまずまずのようだ。大阪の2人組は既に起床して活動を開始しており、パッキングに取り掛かっている。それを見て、当方もウダウダしてはいられないと思い、さっそくマットを丸めてシュラフを畳む。一方、同宿の女性ともう1名の方はまだ寝ている。

 

今日は北海道走行は初日ということもあり、まだパッキング作業に慣れていないので、手間取りながら荷物を整理していく。苦闘した末にやっとまとまりマシンに搭載するが、ここでもまた、少々手間取ってしまい、結局出発は7時となった。今朝はまだ女将さんが起きていなかったので、一礼してライハを離れる。

 

まずは走る前に朝飯を食いたい。小樽でうまい魚介と言えば、フェリーターミナルから近い、運河沿いにある鱗友朝市だ。

 

鱗友朝市前にて

 

ここには、食堂が2軒あり、うち1軒の「みさき」へ入る。尚、もう一件の「のんのん」は日曜定休であると追記しておこう。さっそく店内に入りメニューを見て、何を食べようか迷ってしまう。さんまの刺身定食も捨てがたいが、この先最東端等で食べる機会もあろうかと思われるので、ここはイカ刺し定食にしよう。

 

注文をして店内を見渡すと、有名人のサイン色紙がずらりと並んでいる。また、前述のようにメニューも豊富で、たいていの魚介類は食べられるようだ。カニ、エビ、ホッキ、うに、注文してしまった後ではあるが、やはり変更しようかとまた迷ってしまった。

 

しばらくするとご飯、味噌汁、小鉢などが乗ったお盆と、寿司下駄に盛られたイカの刺身が登場した。え、これで一人前ですか、朝から豪勢な食事であるが、ツーリングは体力勝負なので食べ物を惜しんではならない。早速いただくが、このイカの量、歯ごたえ、甘味、あらゆる面から見て桁が違う。また、古くなると臭みも出てくるが、もちろんそんなものはみじんもない。

 

イカ刺し定食 

(イカの鮮度が違います)

 

普段は朝飯はあまり食べられないのだが、今日は至福の時に浸りながらサラサラと完食でき、大満足の朝飯であった。さて、これからどうするか。今年も目標は道東周遊なので、東へ進むことにしよう。また、明日は天気が崩れる予想もあるので、その点からも東へ向かうことが適当を思われる。

 

2.やはり北海道

 

鱗友朝市を出て、運河沿いの道を走行していく。そしてそのまま国道5号線に乗り、銭函を通過する。関係ないが、ルパン3世のエピソードで、どこかの国の偉い刑事が銭形に向かって「~、なあ、ゼニガメ君」、と間違って言い、「・・・銭形です」と苦笑しながら返事する、というやりとりが繰り返されるものがあった。

 

ゼニガメ、いや銭函から国道337号線に乗り換えて、自動操縦同然でルートをなぞっていく。石狩市のロイズチョコレートの工場横を通過し、江別市に入るころにはすっかり周りはトウモロコシ畑になっていた。天気も晴れて、日差しが心地良い。尚、今の服装はシャツの上にジャケットという初秋の仕様であるが、少々寒い。どこかでフリースを追加することにしよう。

 

そんな日もあるけれど

 

途中で「ヤリキレナイ川」を渡る。毎日そんなこともあるが、この先1週間は仕事を忘れて楽しもうではないか。さて、この江別の区間は快走路なのだが、取締りには注意が必要だ。速度は37ノット維持で、路肩に注意しながら走行を続ける。こういう所も含めて「北海道を走っているなぁ」という実感が出てきて、何とも言えない気持ち良さだ。

 

少し複雑な国道337号線を追いかけて、長沼、由仁と進んでいく。全く関係ないが、先日同僚の長沼さんが退職された。彼女はハーフでお父様が日本人である。また、見た目は日本人ぽいが、よく見るとやはりハーフかなと。それにしても、また惜しい人が辞めてしまったと思うが、今の会社の内情からすれば仕方なかろう。残ろうとすることに意義を見出すことが難しいもんなぁ。

 

国道274号線に乗り換えた後も、機首は磁方位は090°を維持して夕張までやってきた。少々疲れたのでセイコマで休息とする。走行中はオフにしている携帯を起動し、メールをチェックすると「泰寺コントロール」から入電があった。現在位置通報と今後の飛行予定ルートを送信し、モニターをお願いする。

 

走行を再開し、滝ノ上公園から道道1055号に乗り換えて機首を180°に向けて、今回の渡道で初のダート走行を試みる。果たして、入り口から1㎞程度の所で片側2車線の道路幅を維持したまま、舗装がが途切れた。おお、最初っからかなり走りやすい林道だ。時々深砂利に脅かされつつも30ノット程度で快走していく。

 

しかし、ダートが始まってさらに2㎞程行った所で通行止めになっている。地図的には穂別の方まで抜けることができるのだが、これでは仕方ない。残念だが、元来た快走路を戻っていく

 

この先15kmも続く林道厚真川線

 

再び国道274号線に戻り、新夕張で右折して同国道を継続して進んでいく。因みにここをまっすぐいけば、夕張の市街地方面だ。

 

さて、この国道274号線は樹海ロードと呼ばれていて、その名の示すように、原生林の森を貫く道である。まさに樹海を切り開いて建設されたものだ。また、ここでも天気はまずまずで、樹海の眺めもよろしい。

 

穂別、スイカップの占冠、日高と淡々と車輪を進めて、日勝峠を超える。ここは道路脇にO合目と順番に看板が出いて、高度の上昇と共に気持ちも盛り上がっていく。ただ、峠付近は気温が下がり18度というところか。今の服装では寒さを感じるので、次の休息ではヒートテックの股引とフリース追加は最優先事項である。

 

また、今日の天気予報では、オホーツク海高気圧が明瞭に現れていて、この先気温の低い状態が続くということだった。

 

日勝峠の頂上にて

 

寒さに震えながら、峠を十勝清水方面へ下っていく。ただ、ここのワインディング路が意外に楽しく、アクセルを開けつつコーナリングを楽しむ。そして、道がまっすぐになり市街地に入っていく。こういう所は取締りが実施されている可能性が高いので、十分に注意する。北海道の場合はパトカーそのものにレーダーが装備されていて、草むらに隠れて目の前を通過する瞬間に速度を計測するようだ。だから、遠くに頭(回転灯)が見えたら要注意というわけだ。

 

こうして、役場横のスペースに入り、マシンを止める。止まってしまえば寒いこともないのだが、先ほどの峠での気温を考慮し、フリース、ヒートテックタイツを装着する。当方の勘定では、北海道の8月末は地元の10月末と考えているので、これくらいでちょうど良い。繰り返しになるが、最近歳をとったせいか、こういう装備の重要性が身にしみるようになった。これにより、以前のように「ちょっと我慢すればよいや」という安易な考えは捨て、自分の感覚に対して正直に行動することにした。

 

ここでも泰寺コントロールから入電があり、今日の予定ランディングポイントを尋ねられたので、まだ未定としておいた。というのも、これから今回のメインエベントである「ペンケコロニベツ林道」と「パンケコロニベツ林道」を走行するつもりだからだ。

 

さて、林道に入る前にマシン、人間共に補給を済ませておく。人間は水分とサンドイッチ、マシンは7.2Lのガソリンだ。因みにここまで250km程走行しているので、250÷7.2=34km/L、うん、まずまずの燃費だ。また、安全運転の自己啓発のために、ここでグリーンのフラッグを購入する。

 

旗も立てて、冬用の装備を装着し、気分新たに走行を再開する。それにしても冬装備ならば、今気温でも快適に走行できる。だから、最初からそうすればよかったジャン。

 

3.パンケコロニベツ林道

 

こうして、十勝清水市街地の東端で国道274号線がクランク状に曲がる所を抜けて、十勝川の手前で道道718号線に乗り換える。ここを磁方位360°で屈足方面へ進み、だんだんと山間部へ入っていく。すると、だんだん青空がなくなり雲が出てきた。さらに、山頂付近にその雲がかかっているのが見え、「林道の峠付近は雨になるかもしれないなぁ」と躊躇する。まあ、無理しないで、まずくなった時点で引き返そうと決断し、林道走行を決意した。

 

その林道の入り口だが、事前調査によれば「発電所がある付近で左折」という情報を得ていたので注意して見ていたら、半分壊れた看板を発見した。ああ、ここですかぁ。

 

左折して山に向かっていくと牧場があり、やはりそこにも文字がかすれた看板が出ていた。そこに表示されている距離は36.38kmだが、マップルでは29kmと記載されている。どっちが正しいのかよくわからない。はたまた計測区間が違うだけなのだろうか。

 

とにかく、ここからは舗装が切れてダートになっているので、いよいよパンケコロニベツ林道の始まりである。ドキドキしながらSL230と共に気合を入れて、慎重に20ノットぐらいで慎重に車輪を進めていく。

 

いよいよアタック開始

 

この林道は奥十勝峠まで(マップル換算では)29㎞あり、峠で接続しているペンケコロニベツ林道は28kmだ。これら林道をループ状に抜けて戻ってくる予定、とても気が急かされるが、そんなに焦らなくても林道は逃げないよ。

 

最初はとても走りやすい区間が続いており、だんだんと慣れてきたので、30ノットに速度を上げてかっ飛ばす。ただ、鬱蒼とした森の中を通る道だけに、飛ばし過ぎはトラブルを誘発する。調子に乗らないよう、ここは当初のテーマである「なるべくゆっくり」を思い出して、走行を続けていく。

 

順調に進んでいくと、途中何回か鹿の親子に会う。さらに、その鹿の行先をよくよく見ると、黒い物体が時々見えるではないか。一瞬「熊がいるのか」とビクッとなるが、ただの切り株だ。脅かすなよぉ。人間はそう思うとそのように見えてしまうようだ。ちょっと疲れたので、エンジンをかけたままで写真を撮り、休息をする。

 

滝が見えたりします

 

このワクワクと恐怖のドキドキが織り交ざった気持ちで、走行を再開し、標高を上げていく。すると、だんだん路面状況が悪化してくる。また、樹木に遮られて気が付かなかったのだが、雨も降り始めている。「ついにきたかぁ」、どうしようかと迷っていたが、オドメーターは林道入り口から既に25㎞分回っているので、峠までは残り5km程度だ。この先はループ状にペンケコロニベツ林道を通るので、どこかで雨が止み、もとの道道718号線へ戻ることができるかもしれない。

 

 

そう考えたら何としても奥十勝峠を越えたくなってきた。もう一度気合を入れ直して走行を続けていく。すると、雨はだんだんと強くなってくるし、路面状況もさらに悪化して、フカフカの砂利になっている箇所も現れた。ん?、真っ直ぐ進まないよと思っていたら、砂利でタイヤがグリップを失い、マシンがヘビ踊りをしているじゃん。たまらず、ビビッてアクセルを戻した時、フロントタイヤが砂利を押し切れなくなり、マシンが停止して「ポテ」っと倒れてしまった。

 

何たること、深砂利の雨降りの林道で、しかも荷物満載で転倒かよ。話は変わるが、朝ドラで「黒木華(くろきはる)」演じる役柄も「かよ」だ。いや、冗談ではなく、こういう割合と緊急度合が高く、少し生命の危機に瀕する場合は自分の好きな女の子、やさしくしてくれる女性、癒し効果の高い女性などが次々に頭に浮かぶものだ。例としてはインストラクター同僚のE氏、有村架純、優香、相武紗季などだ。また、自分でも意外だと思ったのは、前述の黒木華だ。取り立てて気に入っているという訳ではないが、フッと顔を思い出した。結構こういう人がタイプなのかもしれない。

 

いやいや、そんなことを分析する前に、まずはマシンを起こさないといけない。ただ、力任せに車体を起こして「ぎっくり腰」になったら元も子もないので、ここは基本通りにスタンドを立て、マシンと路面の間に足を入れて、ブレーキレバーを握り、脚、腕、腹、背中など全身を用いて、ジリジリと車体を起こしていく。

 

果たして3回目の挑戦でマシンは起き、スタンドで自立した。早速ギアポジションをニュートラルとし、セルモーターを回してエンジンを始動する。4回とやや長めのクランキング後、マフラーから「ボボボボ」と連続する排気音が発せられた。やれやれ、最悪のシナリオは避けられた。もしも「エンジン再始動できず熊が出現して襲われて死亡。3日後に発見される」なんて、あまりにも間抜けだ。せめて、「崖から落ちてマシン、死体共に発見されず」ぐらいの方がカッコいい?と思うが、どうだろうか。

 

落ち着きを取り戻すために一度深呼吸をし、先ほどの頭に浮かんだ女性たちの妄想と焦り、不安などを振り切り、再び奥十勝峠を目指す。そしてさらに数㎞進むと、「峠付近は通り抜けできません」と看板が出ている。

 

「早く言えよ~(怒)」

 

ここで一気に力が抜けて、来た道を引き返すことにした。この時点で林道の起点からほぼ30㎞走行していたので、峠は目の前だったと思う。しかし、完全に気持ちが折れてしまった。

 

転倒(ボテゴケ)した場所でまたコケたら間抜けだし、手間も体力も必要なので、その付近はバタ足走法で切り抜ける。もともとSL230はヤマハセローのような走り方ができるように、シート高は低めの設定になっている。つまり、SLもこういうことは得意なのだよ、ヤマトの諸君。

 

帰りは気持ちも落ち着いていたので、割合とすんなり戻ることができたし、下ってくる途中に雨も上がっていた。やはり峠付近で雨雲が発生していたのだろう。

 

こうして、道道718号線まで戻ってきた。そして、改めて林道が通る山を見てみると、雲がかかっていてよく見えない。結局、この時点で「中止」を判断しなくてはいけなかったということだ。まあ、年に1回しか来ないし、50㎞も60㎞も続く未舗装路を前に止めておくということは勇気がいることだが、何かあってからではコトだ。

 

少々自分を戒めながら、雨に濡れた服や荷物を乾かしたり、汚れを拭いたりする。また、ここでも驚いたのが靴の防水性で、全く浸水していない。改めて「防水のものを購入して良かった」と思う管理人であった。

 

4.着陸態勢

 

この時点で時刻は既に16時になっていて、今日のランディング地点を決定しなければならない。まずは情報収集から、ネットに繋ぎ、雨雲の状況を確認する。それによれば、泰寺コントロールのアドバイスにもあったように、大雪山を中心に雨雲が発達しているようだ。また、寒気が入って大気の状態が不安定という記載も発見したので、山がちの場所は避けたい。つまり、これ以上北上しないで標高も上げない地点を探す、ということが必要だ。

 

さらに、宿泊形態も、ライハかキャンプかを選択する。今日は疲れたので自分のスペースを確保し、気を遣いたくない。また、先ほど調べた天気予報では朝のものとは変わっていて、明日はそれほど天気が崩れないことが判明した。それならばキャンプで決定である。

 

これら事項を総合的に考えて、上士幌航空公園キャンプ場、ヌプカの里キャンプ場のどちらかが有力候補に挙がる。前者は一度利用したことがあるし、芝の広がる音更川横のキャンプ場だ。そして、もう一方のヌプカの里であるが、こちらは相互リンクいただいている「放浪のページ」の主宰者、朗報さんお気に入りの場所だ。それによれば、「航空公園よりも良い」との評価をされているので当方も利用してみたいが、こちらは標高が高く雲がかかっているようにも見えたので、今回は残念ながら実績のある航空公園を選択した。

 

概ね林道走行の片づけが終わったので、走行を再開する。まずは道道718号線を北上し、岩松発電所付近で右折し道道539号線へ乗り換え、機首は磁方位090°を維持する。そこから15㎞程度走行し、今度は国道274号線と交わる。ここを左折し、道の駅うりまくで小休息をとる。まだ走り出して10分程度だが、実は林道走行中にペットボトルを脱落させてしまい、水分補給ができていなかったのだ。こういうことは熊などの生態系に悪影響を与えるので、今後気を付けねばならないだろう。

 

またまた自分を戒めつつ、「いろはす」の「ハスカップ味」を購入する。これは北海道限定のものらしく、程よい酸味と甘み、風味が絶妙だ。

 

日が暮れてゆき、付属の乗馬施設では馬を小屋へ入れる作業が続いていた。雲は多いもののこの辺りは晴れている。標高を上げなければ雨は降らないようなので、完全に上士幌航空公園でのキャンプが決定した。

 

気を良くして道の駅うりまくを出発し、地図上では大した距離ではない国道274号線を090°で走行していく。この「地図上では大したことない」というは、実際には結構な距離があるということだ。つまり、北海道のマップルは20万分の1の縮尺の地図なので、見た目以上に走らされる感じがするのだよ。特にここのような長い直線では、その傾向が強くなる。「こんなもんの距離ならすぐに到着するわ」と油断していると、走っても走っても着かないなんてことがある。この辺りはその代表格だ。因みに普段使用している中部・北陸版のマップルのそれは14万分の1である。

 

やはり地図に騙された

 

15km近い直線を走り、以前義理の母が住んでいた士幌の市街地を抜けて、国道241号線に当たる。そこを左折、機首を磁方位を360°に向けて走行を続ける。さらに上士幌の市街地で町道、道道337号線とつないでいく。すると音更川の手前で下りていく道を発見した。ここが上士幌航空公園キャンプ場だ。

 

5.ランディング

 

こうして17時30分頃に到着し、すぐに荷物をおろしてリアカーで運び、入り口近くの芝の上にテントを立てる。それにしても蚊が多い、前回の2008年はこんなことはなかったが、丁度蚊が活発に活動する時間帯だったようだ。早速蚊取り線香に点火しようとするが、なんとライターが壊れている。なんてこった、予備のライターを持ってきてはいるが、すぐに探し出すことができない。仕方ないので、蚊を払いながらテント設営を続行する。

 

この間にキャンプ場管理人がやってきたので受付票を書いた後、料金500円を支払う。慌ただしく寝床の確保が完了した後、温泉へ向かう。この近所には役場の隣に「ふれあいプラザ」というとても良いお湯の入浴施設がある。また、料金も380円と格安だ。ただ、石鹸などが設置されていないので、それを考えれば値段的には普通である。

 

入湯料とシャンプーの代金を支払って、入浴する。今日のような疲れた日の風呂は、実に良く効く。疲れが湯の中へとろけていくような感覚になり、緊張がほぐれていく。実際血流が良くなり、筋肉が動力源の炭水化物を燃やした後に残る乳酸の除去が進むので、この感覚は理論的にも間違ってはいない。さらに、ここへ自分の肘を使ってモモの前部である大腿直筋や、膝蓋骨を使って腓腹筋をグリグリやるとさらに気持ちがよろしい。ついでに打たせ湯で肩から首にかけてもお湯を当てておく。

 

今日は朝からよく走ったなぁ。林道での小トラブルも過ぎてしまえば思い出か。目をつぶると走ってきた風景が流れてきて、また楽しい気分になる。

 

すっかりとリラックスしてしまい、ノボシビルスクになる前、19時30分頃にふれあいのプラザを出る。この後はセイコマで晩飯の買い出しをするが、今日は面倒なので米を炊くことはやめることにした。キャンプ場へ戻る前に外へ出てマシンを目視点検していると、東京から来たという大学の発掘チームの方に話しかけられた。彼は原付で北海道までやってきて、ここ上士幌で他の構成員と合流、先生の指導を受けながら発掘作業に従事しているそうだ。また、来年は4年なので、進学したいと考えているということだった。当方は「機会があって大学院にいけるのならば、それが一番良いと思う」と答えた。勉強はいつでもできるが、系統立てて研究に専念できる時間はあまりないからね。そういう時間を大切にしないと、当方みたいになっちゃうよ。

 

良い成果がでるとよいな、そう思って考古学者君と別れて5分程度でキャンプ場へ到着する。航空公園は市街地から近いので、本当に便利の良いキャンプ場だ。その割には周りは森に囲まれていて静かだし、雰囲気も良い。

 

晩飯を食べながら明日のルートを検討する。天気予報が良い方へ外れて、明日は低気圧が東へ遠ざかる傾向にある。ただ、オホーツク海高気圧からは寒気が流入するようで、気温が下がり、大気が不安定になるようだ。いずれにしても、一日中雨の予報ではないし、その次の日以降も曇り時々晴れということなので、このまま道東周遊のプランで行くことを承認した。

 

晩飯

(どん兵衛はツユが違うようだ)

 

飯も食べて、明日の予定もだいたい決定した。安心してメモをつけて時間を過ごすが、風が強くなってきたので、テントの綱を確認しておく。昨年の屈斜路湖みたいに大嵐になったらかなわんからなぁ。

 

その後、歯を磨いて22時に就寝。疲れた一日だった。

 

本日の走行 395㎞

 

次の日(8月25日)