暑い日は高原ですな(その2)

2008年8月2日

 

食後のかき氷を楽しむ。左からハーレー氏、管理人、W氏

(イベント会場のそばの郷にて)

 

0.はじめに

 

不定期ながら、都合の良い者が集い、走り、内輪ネタで盛り上がりつつ丸一日楽しむ。誰が決めたわけでもないが、この概念の下に開催されるこのツーリング。本日はW氏の提案により開催され、集まったメンバーは他2名。ハーレー氏と管理人である。このツーリングは珍しくもイベントに参加するという目的がある。そのイベントとは地元のバイク雑誌主催で、写真を撮ってもらい、掲載してもらえるというCIRZというものだ。管理人は15年くらい前にはほ2ヶ月に1回程参加していた経歴がある。

ところで、管理人はこのメンバーとのツーリングが大好きだ。というのも「ロングに走ることができる」、「旨い物が食える」、そして「話が盛り上がる」という非常に大切な要素をほぼ完璧なまでに含んでいるということにほかならない。

いつも楽しい企画をありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。

 

1.集合〜道の駅美濃にわか茶屋

 

当日は片道200km程の距離が予想され、かつ渋滞もあるかもしれないということで午前7時30分に召集がかかった。場所はサークルK大畑店である。集合場所に向う際、色気を出して空いている道を選択したが、その道が間違いであったことに気が付き、結局グリーンロードを走行することとなった。その際、八草I.C.から国道155号におりたわけだが、T社プレ澪のジジイが割り込んできてムカついた。もっともやりそうだなぁとは薄々感じていたが、本当に実行するとは。すり抜けざまに「あぶねぇぞ」とつぶやきつつ集合場所へ到着。ジジイがこちらを睨んでいたので、中指を立てて威嚇しておいた。

現場には既にハーレー氏とW氏が到着しており、くつろいでいた。挨拶をして本日の走行プランを伺う。多治見、美濃加茂と日本一暑いとされる地点を通過する予定であるが、時間が早いのでなんとかなりそうだ。

 

早速盛り上がってます

 

さらに、さっそくアーモン軍団の話で盛り上がる(ハーレー氏は理解できない内容なので、申し訳なかった)。ショウのメットはアライ製だったとか、彼のマシンのエンジンを壊すとは余程ひどい扱いをしているに違いない、などクダラナイものばかりであるが、これがまた傑作だらけだ。

出発時間になったので用を足しておこうと思ったが、ハーレー氏の情報により「塞がっている」ことが判明した。これにより、結局8時に出発となった。

まずは国道155・248号の重複区間を走行開始、Rador contacted。瀬戸を抜けて多治見を通過するが、早くも軽い渋滞に遭遇する。しかし、ファンが始動するほどのものでもなく、とりあえずは可児、美濃加茂、そして刃物で有名な関市へ入ってくる。辛くも難所を通過した。

余談であるが、美濃加茂市は野口五郎の出身地であることをご存知であろうか。管理人の場合は当人よりもコロッケの早回しのものまねがスキであるとつけ加えておく。

さて、信号につかまったり、流れが悪かったりとなかなかペースが上がってこないが、旧名鉄の路面電車の遺構などを眺めつつなんとか国道156号に乗り、道の駅美濃にわか茶屋へ到着する。

ここではZX9R(C型??)にのる50歳代のおじさんや、Tシャツに素手でタンデムする者などに遭遇。後者の方は人が良さそうな方であったが、危ないと思うのは管理人だけではあるまい。前者の方はリターンしたものの、バイク屋の陰謀にやられた可能性が大であろう。

 

 

W650とW氏(道の駅 美濃にわか茶屋にて)

 

2.国道156号線を北へ

 

やっとのことでペースをつかみ、いい具合に北上を続けていく。そして、旧大和町辺りまでくると気温も幾分下がってきた。左には飛騨川が見え、キャンプや釣りをする人たちがたくさん見える。水難事故にはご用心。ところで、大和町というと大学の同級生「アンマキ」なる人物の出身地である。彼女は俺のノートを頻繁に写していた。それに負けじと「イノヤン」にもよくノートを請求された。どちらも面白い女であった。もしもアンマキと結婚して管理人の姓を名乗ることになったなら、「イソベマキ」となっていたと数年前に気が付いた。古典的だが、なかなかお目にかからない事象なので、あらゆる意味で少し惜しいことをしたと後悔している。

くだらないことを考えつつ長良川の最上流の地点までやってきた。この辺りは気温も30度を割っており、相当に涼しい。分水嶺公園なるものもあり、向って左側が太平洋、右側が日本海に流れるという川の源流だ。かれこれ7年くらい前に訪れて以来だ。しかし、時間的に押してきている為、パスして先を急ぐ(この時点ではもう時間切れというように考えていたのだが・・・)。

 

分水嶺(2001年夏撮影)

 

 御母衣湖手前を右折し、国道158号線に乗りかえて目的地高山市荘川に到着する。駐車場にはおよそ300台くらいのオートバイが並んでいる。また右手には直径5mはあろうかと思われる水車も見えるじゃあありませんか。係員に誘導されバイクの集団に吸収され、停車。この時すでに景品をめぐるじゃんけん大会が行われていたので、「ああ、もう撮影は終了しているな」と思っていた。しかし、まだまだ後続の人たちがやってくるし、そして雑誌の係員と思しきひとが写真を撮っているではないか。というわけで、エントリー用紙を手渡し、ひとりずつ写真撮影をしていただいた。これは10月発売?の号に掲載される予定だ。最近こういうことが少ないので、少々ワクワクする気持ちを抑えきれない。

それにしても毎度ながらこれだけの数のバイクを見ても、TDMは一台もいない(ちょっと優越感?どんな?)。少しいい気分で他の珍しいバイクを見て回る。おお、ベルガルダヤマハ製のTZR125がいるぞ。このエンジンはTDR125として現役だ。6発のCBX1000、相変わらずでかいエンジンだ。まるでエンジンが走っているという様相を呈している。ん、なんか2スト車がブンブンいわせているぞ。ありゃ最終型のRGVγ250ではないか。乗っている人もシュワンツのレプリカメットと徹底している。しかし、あんなに乗りやすいバイクをぎこちなく操作している。免許取りたてなのかな。

W氏は他のWの動向を調査している。大型のスクリーンを装着しており、管理人の近所の店がやっている「我流染め」仕様だ。また、BEETのフルエキ、リアサスなど車高とバンク角に関連する部品をチェックしている。というのも、ワインディングではいつも問題に悩まされているからだ。車高を上げたいが、そうなるとどうもスイングアームのタレ角が大きくなり、マフラーに干渉してしまうらしい。何か良い手法はないものか。

珍しくもトラのデイトナ695を発見。販売店は、、MPだよ。かわいそうに、またMPの犠牲者になった方がみえるようだ。あの店いい加減潰れて欲しいと考える管理人だが、そうはいかないようだ。ところで、トラというと3気筒エンジンという独特の形式のエンジンを搭載している。4気筒の伸びと2気筒の中間トルクを併せ持つと評されるが、どちらかというと4気筒の性格が強いそうだ。W氏は音の方に注目しているので、オーナーがエンジンをかけるまでMPの悪口を言って待つ。管理人は事前に「軽自動車のそれに近い音がする」とW氏に説明しておいた。果たしてエンジン音を聴くとW氏も納得したようであった。

水車の前で記念撮影

 

さて、腹が減ったということで飯にする。ここは大きな施設で食事処も併設しており、その内で手打ちのそばを出している店に入る。

各々注文をして待っている間にW氏の話に耳を傾ける。氏は最新の情報を雑誌等でまめにチェックしており、また機械的な知識も豊富かつ80年代以降のバイクならほぼ頭の中に網羅している。よってその話の内容は非常に深層な部分におよび、自称マニアの管理人でもお手上げ状態になることがしばしばある。おっと、ソバが運ばれてきました。

 

     

                      ハーレー氏のソバ+五穀米               W氏うどん定食 管理人                   ソバ定食

 

ここのソバは細く、長さも15cm程で手打ちであることは間違い無いようだ。定食にも五穀米が付き、さらに鮎の甘露煮、野菜の煮物、漬物、そば湯まで付く。お味もなかなか良い。管理人のソバ定食1700円はやや高いが、内容からすればこんなものだろうか。

食事中にR1-Z氏の話になり、復帰が思うように行かないので少々困惑していると伝えておいた。それにしても彼がT尾課長のゴールドブレンドを2年飲み続けていた話は今や伝説になりつつある。なんでも入社した時に「ここに置いてあるゴールドブレンドは会社のものであるから、自由に飲んでも良い」という説明を受けたことに端を発しているそうだ。それからというもの、朝一杯、昼飯後一杯、15時に一杯、残業で一杯と、一日におおよそ4,5杯は飲んでいたそうだ。他にも同ブレンドを愛飲しているK西さんやA里さんもいたわけなので、今更ながらに「なぜ気が付かなかったのか」と本人でさえも不思議に思っているらしい。因みに他の人はビンのフタに名前を書いたり、シャチハタを押した紙切れを貼ったりしていたそうだ。そうこうして2年が経ったある日、同課長から「最近コーヒーの減りが早いんだよなぁ〜」と遠まわしに告白を受けて事件が発覚したそうだ。もっとも減りが早かったことは昔からであったわけで、R1-Z氏は「泳がせてくれていた」と課長の度量の大きさに関心していたと付け加えておこう。

伝説というと、管理人がこのグループのツーリングに参加させて頂いているきっかけを作ってもらったKY氏の「パッソル(間違いのご指摘がありました)パセッタVの字」事件がある。これは田んぼのあぜ道を、友人のお姉さんのパッソルパセッタで走行中にジャンプとかしていたら「フレームごとVの字になった」というものだそうだ。管理人の友人にもDIOでウイリーしてばかりいたら、「ホイールが楕円になった」という話を聞いたことはあるが、スケールが違う。

 

3.白川街道、せせらぎ街道

 

爆笑のうちに食事が終わり、カキ氷を食べつつルートを話し合う。結局国道158号を高山方面にheading 090ということになり、出発。この荘川〜高山の区間は白川街道と呼ばれ、超快走路で超気分良く走行できるぞ。高速コーナーメインであり、アップダウンもややある。なんといっても気温が27度前後と快適だ。また、道の両側は花が咲いており、落ち着いて運転できることも特筆すべき事項だ。そこを3人とも良いペースで走っていくが、いつも関心することがある。ハーレー氏はその名の通りH.D.カスタムに乗っておられるが、コーナリングスピードたるや全く我々のマシンと遜色無い。いや、アメリカンタイプのバイクとしては驚異的とも言えよう。本人は至って普通に運転しているところがまたすごい。

さて、今度はせせらぎ街道に入る。ここもまた超快走路であり、好きな道トップ3に入る。こちらはややコーナーがきついが、道幅があるので思い切って曲がっていくことができる。おっと、後ろからVFRやZZR1100が抜いていく。これに負けじとW氏が追いすがるもパワー差は如何ともし難く、あっという間に見えなくなってしまった。もっとも、どうせこの先で遅い4輪に引っかかることは明白であるのだが。

せせらぎ街道は両側が森になっており、また川沿いに通っているのでマイナスイオン出まくり状態であろう。妙に落ち着くわけであるが、なぜか2004年に速度違反で免停を食らったと告白しておこう。

この後、飛騨美濃道路を300円払い通過した。いい加減に無料にしてもらいたいと考えているのは管理人だけではあるまい。ハーレー氏も「まだ料金取っていたんだなぁ」とおっしゃっていた。

管理人のわがままで道の駅パスカル清見ではなく、明宝に停車。フランクやソフトクリームを食べ、湧き水で顔を洗いリフレッシュする。

 

ああ、冷たい。

 

 ところで、ここには鳩が住み着いている。「えさをあげないで下さい」と張り紙もしてあるが、おりしも誰かがソフトクリームのコーンをあげてしまったようで、それを1羽の鳩がつついている。また別の鳩が我々が談笑するテーブルに近づいてきた。その瞬間W氏が「カーッ」と声を上げたら鳩はビックリして逃げていった。管理人は「しっしっ」とか言うと思っていたので、意表をつかれて大うけしてしまった。私もマネしてみたが、W氏のような迫力ある声は出なかった。

 

4.お馴染み中ノ方峠とらっせいみさと

 

ここからは日本の棚田百選に選ばれ、おりしも最新号の別冊モーサイの「耐久1000km」にも掲載されている中ノ方峠経由で道の駅らっせいみさとを目指す。不肖管理人が先導させてもらう(岐阜地区は管理人担当である)。まずは郡上まで南下し、heading090で国道256号のウネウネ道を走る。深いコーナーが連続するこの区間は走り応え十分。それにしてもコーナーを曲がっていると「カンカン」というか「ガー」というか、聞きなれない音がする。マシンの不調かと一瞬焦ったが、何のことは無い。W氏がステップを擦ってコーナリングしていた。これが前述のW650の悩ましい問題点だ。車高を上げたいという願いは切実なようだ。さて、コーナー区間を抜けると和良地区に入ってくる。ここは典型的な山間部の農村であり、はやくも稲が頭を垂れている。超早場米というやつで、台風なんかがくる前の8月中に稲刈りができるそうだ。ああ、日本の風景だなぁ。おっと、気を締めていかないと。

途中国道41号を避けるために飛騨街道を通過する予定であったが、管理人のミスで見逃してしまった。まだまだ修行が足りませんな。ご迷惑をおかけいたしました。

中ノ方峠の県道68号の前にW氏のガソリン残量が限界になったので、給油タイム。管理人のTDMはメーター上あと2目盛りを残しているが、一緒に給油することとした。しかし、ここで問題発覚。なんと千円札が2枚と小銭が少々しか財布に入っていない。ギョエー、一枚お札を数え間違えていた。ドキドキして結果を待つ。13.6Lで2574円。あっとギリギリ足りた。お釣りが1円。なんとまあ運の良いこと。ところで、この時点で350km走っていたので燃費を計算してみよう。約25.5km/Lとかなり良い。これなら無給油で帰れないこともなかったが、そんなことで無理しても仕方ない。

さあああて、お待ちかねの中ノ方峠だ。ここは交通量も少なく、高速コーナー、低速コーナーがあり、かつ最近南側が改修された、非常に楽しい道だ。TDMの性能に頼って気持ちよく走っていく。それにしてもハーレー氏はアメリカンのスピードとは思えない。

棚田を眺めつつ走行を続け、道の駅らっせいみさとに到着した。

 

                                             W氏の格好がちょっとヒョウキン

 

おりしも時間的に18時位で、人も少なかった。ここでは走ってきた道について語り合う。この共有した時間をまた話すことで再確認する、これがグループツーリングの醍醐味の1つだ。ツーリングはこうして一粒で何回でもおいしいので、止められない。一種中毒のようなものであろう。

 

4.あきん亭(おきん亭と思ってました)

 

この後W氏の提案で、県道66号(らっせい街道)経由でラーメン屋のあきん亭へ向う。ここはおよそ6年前に来店して以来だ。恥ずかしながら、私、きん亭と思ってました。

ここのラーメンは高山ラーメン系の濃い醤油味で、スープは鶏がらであろう。色にしてはあっさりしていて、管理人はけっこうスキだ。さて、ここの店の名物は焼豚だ。詳細は以下の写真を見ていただきたいが、厚さ3cm以上はあろう。チャーシューメンは7枚、普通の中華ソバでも5枚入っている。後者がチャーシューメンと言っても全く差し支え無かろう。

         

                            店舗外観                        W氏の中華ソバ            ハーレー氏はチャーシューメン

 

    

                             管理人のメンマ麺            このタレを使う人がいるのだろうか?  持ち帰り用セットのつくり方説明(なぜ外人?)

 

お金を支払う段になって、W氏が持ってくれるという。ええ、そりゃ悪いッスヨと言いつつもお言葉に甘えることにする。次回何かでお返しいたします。あと、レジの上に「チャーシューの切れッ端」なるものがあることが判明。これは4名以上で注文するとサービスされるそうだ。また、お土産用のセットを4人前以上注文しても付いてくるらしい。

この後は瑞浪のシーサー、いや狛犬から国道418号を抜け、藤岡のサークルKにて解散した。

 

5.まとめ

 

この仲間に入れてもらえて非常に楽しくかつ有益なツーリングができるようになった。知らない道や知らないことをたくさん覚えることができるので、今後とも末永く仲間に入れていただきたく思います。

ところで、先日RSタイチの3シーズンジャケットを購入した。これはもちろん北海道ツーリングをにらんでのことである。というのも、今年は道東方面と言う気温や天気の安定しない地方を目指すからだ。いままでの夏用の布製ジャケットではやや不安が残るので、思い切ってみた。

今回のツーリングでこれを着用してテストしてみた。走行中は風とりのポケットを開けておけばかなり涼しい。ただ停車すると暑いことは言うまでも無い。しかしこれなら酷暑から15度位まで対応できそうだ。おまけに防水処理がしてあり、プロテクターが5箇所に入っている。丁度売れ残りの1着であったので、安く購入できた。

 

おおっと、来週はいよいよ北海道へ出発だ。浮かれないように気をつけていきましょう。

本日の走行420km

 

戻る