2010年7月18日
休息したコンビニにてオークラ氏（中）とOLD氏（右）
当方がバイクに乗り始めたのは、高校3年の終わり頃であった。そしてその年の夏、一足先に大学に進学した友人を,、長野県松本市に訪ねたのは浪人生の管理人だ。
あれは暑い日の朝6時ごろに自宅を出発し、片道360kmの行程をホンダの原付NS50Fでトコトコと走った。あれからもう20年近くが経過しようとしている・・・。この日は丁度、中部地方と関東甲信地方が梅雨明けになった日であった。
時は流れて2010年7月18日。この前の週は梅雨明けを惜しむかのごとく、とにかく雨がよく降った。結果九州や中国地方を中心に災害をもたらした程だ。そして週の中ごろから激しい雨に加え、雷も鳴り出した。お、これはいよいよ梅雨明け間近かとわくわくしていたのだが、やはり予想通りに17日（土）には梅雨明けが発表された。
さて、雷が鳴ると梅雨が明けると言われているが、はたして今年はその典型的なものとなった。今まで37年生きているが、こういうことは今までに数回しかなかったような気がする。ところで、なぜ雷が鳴ると梅雨明けなのか。中学の理科の時間に聴いたことを思い出してみる。梅雨明けは太平洋の高気圧の勢力が強くなり、梅雨前線を押し上げてやがて消滅させることであるのだが、梅雨明けの直前の地域は丁度太平洋高気圧の「へり」に入る。この際、この「へり」に沿って湿った暑い空気が前線に流れ込み、積乱雲を発達させる。だから雷が鳴るというわけだったかな。
随分と前置きが長くなった。いつものことだとご勘弁願おう。
こうして梅雨明けを待っていたのだが、その時にOLD氏より「廷遊号氏からツーリングの催促があった」と連絡が入った。OLD氏もここ数ヶ月に渡り、当方と林道ツーリングをこなしてきた。そして先日「訓練生」から「副操縦士」に昇格したのであるが、これはナイスカーンということで「プランと先導機長を頼むよ」と企画を全面的にお願いしておいた。ツーリングは実践して覚えることも山ほどあるからね。かく言う当方も、まだまだ技量を向上させる余地があると追記しておかねばならない。
そして当日、近所のコンビニに8時集合という連絡があったので、現地で氏の到着を待つ。すると彼より先に今日の参加者である「オークラ氏」が登場した。当方はオークラ氏が来ることを知らなかったので、少々驚いた。しかし、これでツーリングがさらに面白いことになる、という期待はさらに大きくなったことは言うまでもなかろう。
その後暫くして、OLD氏が愛機のDT125R（3FW型）で登場。え、今日は300km近い行程、しかも100%オンロードなのに辛くなかろうか。と心配してしまったが、氏は全く問題ないという顔をしている。まあ、200km程の林道ツーリングを3回もこなしているのだから、少々辛くてもなんとかなるだろう。まだ若いしね。
こうして氏から今日のプランが提出される。それによると、まずは一宮市で廷遊号氏と合流し、それから岐阜と福井の境界にある白鳥高原を目指すというものだ。正直ちょっと難しいかなと思ったが、まあ時間いっぱいまで走り、折り返しとすればよいかな。
こうしてOLD氏のコントロールに従い、当方とオークラ氏が発進する。因みに今回は氏の初の先導機長役だ。まずは細々とした道を走り、出来町通りと名鉄瀬戸線を渡る。この辺りは当方よりも氏の方がうまい道路を選択していく。これを盗もうと当方は道の雰囲気やら、目印となる建物などをチェックしながらの走行だ。まあ今日は乗客みたいなものだから、気が楽だ。
こうして竜泉寺などがある守山区を抜けて、国道302号線に合流し、北区に車輪を進める。ここまでかなりの数の信号や渋滞に巻き込まれていたし、加えてこの暑さ。TDMのラジエターファンが待ってましたとばかりに回りだす。こうして同国道をheadingは270で走行した後、国道22号に乗り換えてheadingは320となる。こちらは片側3車線の道路なので、もう少し空いているかと思いきや、けっこう混んでいるし、信号も多くある。相変わらずTDMのラジエターファンも時々音を立てて回っており、熱気が上がってくる。ちなみにTDMはメッキシリンダーを採用しているので、ファンが回ると冷えるのも早い。よって、ファンは１〜2分程度で停止する。
こうしてOLD氏の初コントロールの下、駅前へと通ずる市道に乗り換えて、なんとか一宮駅に到着した。ここまで40km程度の道のりだったが、2時間位かかってしまった。ということは平均時速20kmということになるので、皆は結構バテ気味だ。
ひとまず駅の東側ローソンに入るが、廷遊号氏がいない。OLD氏は電話で位置を確認している。確かに携帯電話を使用すれば連絡は取ることができるのだが、合流することは案外難しい。この辺りは、最初に打ち合わせておいた方が何かと都合良かったかもね。そして、その後10分程で廷遊号氏と合流できた。氏とはほぼ8ヶ月振りに対面するのだが、やや太ったくらいで相変わらず「クン肉」ムキムキだ。もっとも、これについてはOLD氏から、「自宅ベランダで朝からトレーニングしていた」との情報を事前にOLD氏から得ていたので、なるほどという感じだ。
さて、当方は今日、コントロールは一貫してOLD氏に任せるつもりだったが、実はこのツーリングが廷遊号氏の発案であった。ということは廷遊号氏がコントロールするのだが、当人はOLD氏のコントロールと思っていたようだ。ということは・・・、当方の出番である。OLD氏はここまで一番難しい区間を先導してきたので、だいぶ参っている。ご苦労さんでした。
こうして当方がにわかに飛行計画を作成・提出し、承認を得る。前半は街中が多いので、紙に予定ルートを記載して万全を期しておく。しかし、大抵どこかで間違えるから不思議、というかまだまだ修行が足りない。
こうしてまずは、長良川沿いを目指すべく、県道190号線から18号線へ繋いで尾濃大橋を渡る。そしてここで勘違いして、なぜか木曽川沿いに走る道を目指してしまい、右折する。こうして県道190号線、183号、14号と繋いで北上する。本当はこの正木町須賀の交差点を左折してすぐに右折して、県道1号線に繋ぐはずだった。完全に当方のミスコースである。
「なんかおかしいなぁ」と思いつつも、headingは360から050を維持していたので方向的には問題ないとそのまま走り、国道21号線に当った。これなら左折して再びheadingを280へ戻せば長良川へ行ける。こうしてやや流れが悪い程度の国道で、やっと水温が通常の温度に下がるくらいにクールダウンでき、ホッとした。クールだけどホッとなわけだ。
この後ちょっとミスコースしつつも県道183号線に乗り、長良川沿いを走行する。さらに寺田橋のところでミスコースをするが、ここはオークラ氏の助けでミスコースを逃れることができた。Thanks。
あとは県道163号線、83号線、そして岐阜環状線から国道256号線へなんとか合流。って、83号線から直接256号線へ乗れよ。まあ何とか街中の喧騒から岐阜市街地の郊外に出ることに成功。徐々に田園風景が広がり始めた。このあたりまでくるとなんとなくツーリング本番という雰囲気も出てきた。やれやれ、なかなか苦労したね。もっと航法術をレベルアップするべきだろう。
この時点で既に11時を回っている。街ばかりでかなり疲れたので、国道沿いのコンビニで休息をとる。皆暑いせいか、蜜に群がるカブトムシが如くに水分補給する。
この間、OLD操縦士と、当方のミスコース、そして最初の集合場所の反省をする。だいたい計画通りにはいかないものだし、ミスコースも日常茶飯事であることを共に実感し、次回の計画作成に活かそうということで締めくくる。ツーリングは常に技術の向上を目指すものだと改めて思った。
さて、昼飯の時間が近くなってきた。何を食うかと考えていたのだが、オークラ氏の発案で名物にしようということになる。川といえば川魚、となると鮎やアマゴということになる。幸いにも我々が向かう板取方面には、この手のものを扱う食事処がたくさん存在する。またまたオークラ氏のポイントを突く提案で助けられた。Thanks。
こうして同国道でheading360を維持していく。すると「山県」という地名が出てきた。これを見つけたOLD氏が「山県」で「やまがた」と読むのですねと話していた。そうだね、「県」には「アガタ」という読みもあるから、「やまあがた」が「やまがた」になったんだろうと思われる。こういう発見もツーリングの楽しみだ。何か遠くへ来ているという感ずる瞬間である。因みに北海道には、今だに知らない読みが山ほどあるからね。
さらに北上して、道の駅ラステン洞戸を通過、道も板取川沿いにウネウネとし始める。ここからは中速のワインディング区間である。いつもならR1-Z氏やW氏を従えているので突っつかれてプレッシャーを感ずるが、今日のメンバーは125�佞�OLD氏も含まれている。やや抑え気味にして、ライディングフォームやセルフステアのおさらいをしつつ、この屈曲路を楽しむ。どうも当方は左足のつま先が開く傾向にある＝左のニーグリップが甘くなる＝ハンドルに力が入る＝セルフステアを妨げる＝カーブで怖い思いをする、ということがままある。今日はこのあたりを重点的にチェックしながら、セルフステアの感覚を体に、そして脳に覚えこませていく。
時刻は13時を過ぎてきているので、腹が減ってきた。川沿いにはバーベキューの煙が上がり、いい匂いがしている。「俺も食いたい」という衝動を抑えつつ、良い店はないかなと走行していく。こうして256号線のタラガトンネル手前にある、旅館も兼ねている「千屋」で食事をすることに決定した。
笑顔のまぶしい？オークラ氏
（千屋さんの駐車場にて）
やれやれ、と席に着いて水とおしぼりを持ってきてもらう。皆、水をガブガブと飲んで渇きをいやす。んー、川の水を水源にしているのだろう。水もうまい。それはそうと、ここのお運びの店員さんのおばあさんであるが、何か話しが通じない。ハワイがどうのとか、道が崩れているからとか、一同「？？？？」となってしまったのだが、仕事の方は的確にこなしている。当方思うに、おそらく軽い痴呆症の方なのであろう。また、OLD氏の見解では、軽い障害をお持ちかもと。氏はスポーツクラブでのバイト時代に、こういう方々に水泳を教えていた経験がある。店員の言動からそのように推測できるということであった。
岩魚の刺身定食を前に廷遊号氏（左）とOLD氏（右）
いずれにしてこのような方は一般的には部屋から出ないでいて、結局寝たきりになったりすることがあるようだが、最近はこうして少しでもできることをするという方向になってきているようだ。これにより、症状の進行を遅くするか、止めるという治療効果もあるからなぁ、と理解して話の内容についてはあまり突っ込まないことにして、相槌のみうっておく。
こうして件のおばさんが料理を運んできた。うひょー、旨そうだよ。この鮎の塩焼き、絶品だ。小魚のフライもいけている。また、OLD氏と廷遊号氏は岩魚の刺身定食を食べている。一切れもらったが、全く川魚の泥臭さが無い。歯ごたえも良く、淡白な味だ。んー、当方魚には目が無い（＝大好き）ので大満足だ。全く関係ないが、大学の時の同級生に「安藤（ま）さん」という女がいて、そいつは岐阜の大和町（現郡上市）の出身だったのだが、ノートを見せてやったりすると「だぁ〜いすき」とお礼を言われたことが数回あった。今更ながらにそのことを友人の「アマンキュー」に「うまくいけばモノにできていたのかしらん」と質問したら、曰く「何とかなったと思うよ」と「なぜそうしようとしなかったのか？」というニュアンスで答えが返ってきた。まったく惜しいことをしたものだ。
当方の川魚定食
（激ウマイ）
また、上記のことと関連するのだが、オークラ氏から「先日の管理人の入院は、女っ気が極端に少ないことが原因ではないか」、という指摘を受けた。当方は今からおよそ8年前にバツイチとなったのだが、「もう結婚生活なんてうんざりだ、女と共に人生を潰すのは懲り懲りだ」と思っている。ただ、やはり当方も男の人間なので、やはり辛いこともあるのは事実だ。故にこの指摘は「入院に至った原因の一要素」としては間違いの無いことだ。現に先日購入したエロ本に載っていた女の子に、ちょっと萌えてしまい、不覚にも「ああ、こんな娘に癒されてみたいものだ」と思ったのは事実である。しかし、当方の生活においては、家事全般や金銭の管理などに不自由は感じていないし、予定も思うがままに実行できる。非常に都合が良い生活をしているわけだ。あえて理想を言えば、ちょっと寂しい時に上記のような女の子が出張してきてくれて、癒しを得るというところだろうが、世の中そこまで都合が良いことは100%無いと言っても過言ではない。
にしても、オークラ氏の指摘やその後の話は、なかなかこの「一要素」の核心を突く分析がなされていたし、さらには「入用ならば紹介もするよ」という用意周到さだ。氏の妹君もその紹介できる人に入っていたのだが、いまさら氏を「お兄さん」と呼ぶのは照れくさいし不自然だ。因みに、氏は今までに2組のつがいを結婚するに至らせた「名人」であると補記しておく。
さらに、これに関連して、OLD氏の彼女にも話題が広がる。氏は既に5年付き合っている彼女がおり、その仲は家族も公認である。食事をすることも度々あるそうで、「もう逃げられない」というか、「自らその道を歩んでいる」わけだ。結婚への王道まっしぐらジャン。まだ今は就職したばかりなので無理としても、この後5年10年と時が経てば現実的になってくることだろう。この見解は、皆共通のものであったことは言うまでもなかろう。
飯を食べ終わり、各々会計を済ませて表へ出る。ヒャー、夏の強い日差しが眩しいぜ。これぞ日本の夏だよ。嬉しくなるじゃあないか。この先暫くはこういう天気が続き、ツーリング三昧の休日を送ることができる。今年は既に昨年同時期から10,000km以上積算計を回していて、63,750kmを表している。6年と9ヶ月でこの数値であるから、目標の1年10,000kmを概ね達成している。
さて、この後のルートであるが、今日の目標である白鳥高原は、まだ100km近く走らねばならない。往復で200kmだとしても数時間かかるし、OLD氏もケツが痛いとやや意気消沈気味である。まあ今日はここを折り返しとして、また次回にしましょう。とそういうわけで郡上から和良へ抜けるお得意のプランを提出・承認と相成った。また、廷遊号氏の希望である温泉も、上之保にある「ほほえみの湯」を予定しているので心配は無い。
こうしてエンジンスタートを許可されて、国道256号線に走行の痕跡を残していく。ところで、この国道はもともと結構なフェデラル、いや難関であって、法面が雨で削れて路面に流れ出していたり、片側1.5車線程度の幅員しかない区間もある。現に先日までの梅雨末期の激しい雨で通行止めの区間があるのだが、心配はいらない。こういう事態に備えて、「タラガトンネル」が昨年だか一昨年だかに開通しているのだよ、ヤマトの諸君。
さて、板取から右折してトンネルに入ると「ヒヤッと素肌が喜ぶ香りよ」という具合に急激に温度が下がる。そして路面は染み出た地下水で濡れている。おそらくこのトンネルは水脈の下に掘られているのだろうと思われる。仮に家の外壁に地下水を通すことができるのならば、こういう具合に冷房効果が得られるということか。
そしてトンネルを抜けても別に雪国ではなく、ただ暑いだけだ。もっとも、ここは山間部なので27、8度であるから、都市部に比べて格段に涼しいことは言うまでもない。
こうして舗装林道のような区間を、路面に注意して慎重にクリアしていく。やはり、こういうワインディングこそバイクの本領発揮できる場面なのだが、残念ながら数キロで終わってしまった。しかし、心配することはない。この後国道41号線で郡上市街地を抜けて、再び国道256号線のヘアピンカーブの連続する区間に入っていく。この区間は管理人の所属するWRT連合会のメンバーと走ると、皆ヒートアップしてステップやチャンバーをガリガリとやってしまうほどだ。ただ、今日は前述のようにやや抑え気味で、確実に走行をしていく。
それはそうと、オークラ氏は今回通勤車両のCB400SFで参加しているのだが、小気味良くカーブを抜けている。最初、靴ではなくかかとの付いたサンダルで乗車しているので大丈夫だろうかと思ったが、氏持ち前の器用さで何も恐れるものは無しという具合だ。
一方、DT125RのOLD氏は腕が云々言う前に、上り坂でややパワー不足を感じているようだ。氏は今のところ既に150時間程の飛行経歴を有しており、4回目のツーリングである。さらに通勤他、ご存知のように林道でも走行経験がある。技術的には時間数以上の濃い内容を習得しているので、今後より大きな車両を購入した時が楽しみだ。
そんなことを考えつつ、当方も今日の課題である左足のニーグリップというか、かかとグリップへと注意を向けておく。このおかげか、左カーブでは少し力の抜けたステアリング操作ができてきただろうか。向き換えがややスムースになったように感じた。
ワインディングを抜けると、和良地区の田園地帯を貫く道に変わり、緊張から開放される。しかし、こういう時が案外危ないので、必要以上に気を緩めてはならないだろう。案の定市街地に入っていくと、周りの安全を確認しているのか疑わしい軽トラックが、右から左から出てくるではないか。危ない危ない。
さらに市街地を抜けていき、走行計画に従って右折して県道63号線へ乗り換えていく。この道は最初と最後の区間を除いて、大部分は片側1.5車線の道だ。途中に小さな集落があり、川に沿って道が続いていく。なんとも夏には最高の環境だ。ただ、ブラインドカーブが多いので、対向車には十分気をつけていく必要がある。
コーナー手前でしっかりと減速をし、なるべくセルフステアに任せてくるりと向きを換えて軽くアクセルを当てて、加速していく。こうして峠を越えるのだが、昔ここで野生の鹿が横切って、山の急斜面を登っていくところを目撃したことがある。今日も何かいないだろうかと探してみるが、何もいないようだ。しかし、当方は見つけることができなかったが、この後OLD氏はサルを見つけたそうだ。
さて、下り区間になると、今度は川の流れが逆になる。そして集落を通過する度に流れはだんだんと大きくなっていき、轟々と音を立てて「水は冷たいですよ」という雰囲気になってくる。さらに少々疲れてきたので、顔を洗いたい。となると・・・、やはり川に入りたい。そう思って少し道が広い所で停車し、早速皆で川へ降りていく。
顔を洗うことができればよいかな、と思っていたのだが、廷遊号氏はやる気満々で靴下を脱いでいる。え、本当に入っちゃうの？そう思ってオークラ氏を見てみると、もうサンダル履いたまま入っちゃってます。なるほど、こういう時にサンダルか。結局二人は川を渡ってしまい、向こう岸で3人目と言いながら、OLD氏に川に入れと催促をしている。これに対してOLD氏も応え、電子機器のみをこちら側の岸に残して川を渡っていった。
川遊び中の廷遊号氏（上）とオークラ氏（下）
え、と言うことは俺もか？やらないわけにはいかないので、準備をする。もちろん電子機器はこちら側に置いていきます。先日までの大雨の影響がやや残っているのか、流れが速い。しかもすっげぇ冷たいし。おっとっとっとぉ、ヤバイヤバイ、危うくスッ転んでびしょ濡れになるところだった。大体俺は間抜けだから、こういうアホなミスをするんだよなぁ。
この間、オークラ氏は調達したばかりの防水携帯で川の中の様子を撮影しているし、また廷遊号氏は岩から飛び降りたりして各々楽しんでいる。当方も岸に戻り、ちょっと悪ふざけ気味に自分のデジカメで動画を撮影した。
こうしてひとしきり遊んだ後、走行を再開して上之保温泉を目指す。細かった道も広くなって、県道85号線と合流。さらに進んでいくと「ほほえみの湯」に到着する。微笑みといっても、別にタイ人がいてサービスしてくれるわけではない。悪しからず。それはどうでもよいが、ここの温泉を紹介すると、大抵は泉質が良いということで高評価を得ている。ただ、入泉料が600円になっていたのは残念だ。
入館後、体を洗って露天風呂に浸かる。いやぁー、これで疲れた腰や足のクンニク（筋肉）が癒されるのを実感する。こうして長い行程、うまい飯、風呂とツーリングの3要素を満たすことができた。これだからロングツーリングはやめられない。
こうして心身共にリフレッシュした後、表に出る。おっと、ソフトクリームが販売されているじゃあありませんか。ということで全員でアイスナメナメ、帰りのプランについて話し合う。そこでオークラ氏が廷遊号氏のサングラスをかけている。おいおい、メチャクチャ迫力あるよ。おっかないなぁ。知らない人だったらマル暴だと勘違いされそうだ。
入湯後の廷遊号氏（左）、OLD氏（中）、オークラ氏（右）
オークラ氏決まってますねぇ
こうして笑いで更にリラックスできたので、帰路に就く。ここからは県道58、63と繋げていく。そして、国道248号線との交差点にあるガソリンスタンドにて、OLD氏と廷遊号氏が燃料の再搭載を行う。当方とオークラ氏はまだまだ余裕があるので、このまま帰宅することにする。
この間、オークラ氏は向いにあるコンビニでタバコを調達していたので、当方もウーロン茶を購入しておく。そして燃料搭載が終わった二人も合流して休息していると、アホなバイク乗り（としておこう）達がガソリンを補給しようとしている。まあガソリン屋は商売だから売ることになるのだが、あんなのにガソリンを売るのは本当は好ましくないと思っているだろう。バイクは音を出す為の道具ではなく、走るものだと当方は考えている。確かにオレの金ではないが、どうもイケスカナイ。
さて、この後は国道41号線で小牧まで南下し、ここで廷遊号氏とお別れ。また走りましょう。そして我々は国道155号線他で春日井市内を通過、午前にOLD氏のコントロールで通過した守山小幡を抜けて、302号で自宅付近に到着。
時刻は既に21時過ぎである。腹が減ったので、皆で食事をすることにした。ちょうど暑くて食欲が出にくい状況だったので、カッパながら寿司を食べる。ここで、再び当方の入院の原因はやはり「女による癒し」が極端に少ないからだという話になった。そうだねぇ、確かに一要素であることは間違いないのだが、当方もかなりプライドの高い、傲慢な人間である。女も扱いにくいのだろう、なかなか仲良くなることはないし、その気も無い。適当な距離で遊んでいるくらいが一番気楽で良いのだ。でも、実際には、女の子に癒されること以外に解決方法の無いストレスがあることも事実だ。もっとも、これについてはエロ本などのメディアが発達しているのでそれほど大きな問題はないのだろうが、100%というわけにはいかない。
結局当方は「どうにも面倒だ」という返事しかできなかったのであるが、氏の深い優しさについては、「全くもって有りがたい」と言える。やはり当方が思っていた通り、氏は心の広い人間だ。
こうして皆に支えられて今日も無事にツーリングを終えることができた。参加者各位にお礼を申し上げよう。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
本日の走行
270km