秋真っ盛りの開田高原へ

 

2008年10月25日

 

 

地蔵峠 御岳展望台から御岳山を望む

0.序

 

毎度おなじみ、秋の恒例となっている開田高原で新そばを食べようツーリングが開催された。今回は主催者W氏、ハーレー氏、先ごろ復活したR1-Z氏、そして管理人の4名が参加者である。いつものようにメールで連絡をとり合い、藤岡のコンビニへ7:30集合と決定した。当日はR1-Z氏が管理人宅で合流、その後二人で前述の集合場所へ向かう。ところで、最近の原油市場における取引価格暴落により、ガソリンも一気に40円程下落。130円台へ突入の勢いだ。集合場所近くのスタンドで給油した際にお釣りの多さに少し驚いたわけだが、これでも管理人がガソリンを消費するようになった1990年初頭に比べたらまだまだ高い。

 

集合場所にはすでにハーレー氏が到着しており、くつろいでおられた。相変わらず手入れの行き届いたピカピカの機体であることは言うまでもない。「どこが変わったかわかる?」と質問される管理人は答えがわからない、「タンクだよ」と教えていただいた。ああ、そういえば8月上旬のツーリングの際、タンクをネットオークションで落札したということだったっけ。ところで、件のタンクだが、ハーレー純正であるが何時のものか判別できない古いものらしいが、自家塗装してピカピカである。氏のバイクを触る技術には毎度ながら脱帽だ。氏の話では容量が-4Lの8Lしかないのが欠点らしいが、幅が広くなったのでお気に入りとのことだ。

 

ちょっとパイオツぽいタンク。どうですか、この仕上がり!!

(小型のナビにも注目)

 

1.ハプニング発生であるが、出発

 

いろいろと話をしてW氏の到着を待つが、一向に現れる気配がない。集合時間を30分程過ぎたところで電話をしてみると「まだ寝ているので、19号線の道の駅大桑で合流」ということになった。そういうことで、不肖管理人が先導して出発。まずは道の駅らっせいみさとを目指す。ここはわれわれのツーリングメンバー御用達の場所であり、こちら方面に来る場合はほぼ必ず立ち寄ることになっている。いつものように418号線をシーサーならぬ狛犬まで走り363号に合流、右折後すぐに左折して県道20号線で瑞浪市へ向かう。この途中には大きなループ橋があり、その高さは100mはあろうかと思われる。そしてラーメンの「あきん亭」のある交差点を右折、県道66号をheading090でレーダー誘導されてらっせいみさとへ到着。それにしても今日は寒い。気温が15度程で、陽も出ていない完全な曇りである。上着は北海道用に購入したものにインナーを取り付けて、下は(フェンシングの)タイツを履いてきた。実は「まだ10月だし、いらないだろう」と思っていたが、R1-Z氏が装着しているということで、管理人も急遽履いたわけであり、大正解であった。春先にえらい目に遭っているが、懲りていない管理人である。

 

らっせいで一服して恵那から国道19号へ合流し、大桑を目指す。段々と標高が上がっていくにつれて気温も下がってきた。おいおい、タイツを履いていてもちょっと寒いじゃあないか。グローブも冬用にすべきであったと後悔しつつ、北上を続けていく。それにしてもR1-Z氏の二号機は調子が良いみたいだ。2スト特有の煙が少ないし、ガタガタ音もあまりない。もっとも、一号機がかなり走行していたと思われ、本人いわく「7、8万kmはいっていたかもしれんな」ということだ。

 

ところで、長野県に入り、管理人は少々怯えていた。というのも、国道19号は取締りが厳しいことで有名であるからだ。さらに長野県は面積が広い故交通事故が多い上、この通りは白バイの分駐所があり、絶えず取り締まりをしている。高校時代に「脱腸」になった知り合いが検挙されたり、またR1-Z氏も昔中津川近郊でやられたそうだ。慎重に、なるべく前走車を置いて走行を続けていく。それにしても寒いが、北上につれて紅葉もだんだんとその鮮やかさを増しているようだ。そうこうしていると道の駅大桑(おおくわ301ではありません)に到着。

ぜんぜん関係ない話であるが、先述の「脱腸」になった友人も傑作であるが、彼のおやじさんは「台形に変形させることができるハシゴ」に乗り、軒先のペンキ塗りをしていたら足を踏み外して「きOたま」を強打、点検のためズボンを脱いだところ「モノ」が真っ青に変色していたということを追記しておこう。

 

2.W氏合流

 

道の駅で停車後、W氏がこちらにやってきた。氏は高速で中津川まで走り、我々よりも20分程早く到着したらしい。ともかく無事に合流できてよかった。寒さの為近くなったトイレに行き、暖かい飲み物で一休みする。W氏に遭うと必ず話題になる「ナガノトモヒサ率いるアーモン軍団所属のカトショウ」であるが、昇進して益々人を小ばかにするような話し方をするようになったこと、相手にされていないのか、掃除のおばさんをつかまえて一方的に話をしていることを報告しておいた。話は彼のバイクに及び、20000km程度でゼルビスのエンジンをオーバーホールするはめになったこと、なんであのような秀逸なエンジンを壊すか皆目見当がつかないこと、どうやらムダにエンジンを回しているようなことを話し合った。ともかく彼には近寄らない方がよさそうだ、といういつもの結論に落ち着いた。

 

さて、ここからはW氏先導で目的地を目指す。ところで、開田高原のそば屋というと「まつば」か「高原食堂」あたりが定番であるが、W氏は「怪しいそば屋」を知っているようだ。怪しいそば屋というと元気テレビで腰をカクカクさせていた人が紹介されていたが、そことは無関係であり、そばは旨いらしい。楽しみに思いつつ国道を北上し、開田高原へ向けて左折。いつもなら木曽街道の国道361号を快走して開田高原であるが、今回は「地蔵峠」を抜ける旧道を行く。この旧道、道幅がやや狭いが舗装はしてあり、べつにオン車でも問題なく走行できるのであるが・・・、まずは工事箇所があり、ダートを走らされた。しかも前日の雨でややドロドロである。バイクの汚れを気にしつつ、またパワーの入れすぎに注意を払い、やや横滑り気味でクリア。やれやれと思っていたら今度は落ち葉が道路いっぱいに広がっており、前日の雨で湿っているではないか。かなり緊張しつつ、右に左にややきついコーナーを走り抜けいていく。今度は前方に山行をしている人たちが100名程現れた。しかも走りやすいラインを塞いでいるではないか。仕方なくやや走りにくいラインを慎重に走行していく。さらに高度を上げていくと、コケが生えている部分もあるぞ。おいおい、ヤバイよぉ〜。ここでミラーで後ろを確認するとR1-Z氏とハーレー氏が遠くの方に離されている。かなり苦戦しているようだ。そうこうしているとW氏はズンズンと快走して行ってしまった。さすが。

 

というわけでなんとか全員展望台に到着した。おお、ここから見る御嶽山は素晴らしいじゃん。紅葉真っ盛りでいい感じである。スソには雲海も広がっているではないか。「ソバジョウチュゥ〜ンカィ〜」。それにしても旧道はすごかった。この手の道は楽しいが、この時期は要注意というところであろう。因みに快走していたW氏もタイヤがスライドして、ややビビッテいたと告白していた。

 

                                                        

                                   なかなか厳しい道です                            御嶽山と雲海を背景に

 

緊張して走ったと皆で感想を述べつつ、景色を堪能する。ところで、W氏のマフラーはR1-Z氏が昔「GB」ことホンダクラブマンを購入して取り付けようと計画していたメーカー製であると判明した。そう、「GB」というとゴールドブレンドである。図らずもR1-Z氏はGBという略語を発してしまった。もちろんこれにより「課長のインスタントコーヒー2年のんでました事件」が話題をさらう。一日4杯も5杯も飲んでいたらしいあれだ。(仲間内では)有名な事実である。これにいち早く反応したのは管理人ではなくW氏である。氏は相当のお気に入りのようだ。結局周知の事実であるが、最初から事の顛末をおさらいして爆笑。コーヒーの持ち主、課長の決め台詞「最近コーヒーの減りが早いんだよなぁ」の部分では、「最近ではなく2年前からだよなぁ」とW氏。R1-Z氏も「なんで気がつかなかったか自分でも解らない」とのことであった。

 

3.本当に怪しいそば屋

 

ひとしきり笑い、その種も一応途絶えたので本日のメインエベント、怪しいそば屋「開田茶屋」へ向かう。そこへは展望台から程なく到着。まず概観を見てびっくり!!これ店か??しかも、入り口には時間も昼12時を過ぎているというのに「準備中」の看板。準備中というからには営業するつもりであろうが、時間が時間だけに気になるところだ。

 

店の前にてハーレー氏とR1-Z氏

 

管理人が入店をためらっていると、ハーレー氏とR1-Z氏が先陣をきって突入、OK、営業開始とのこと。どうやら店主は客が来てから営業しようと思っていたようだ。「今からそばを切りますので30分くらいかかります」ということであったが、別に急いでいるわけでもないので気長に待つことにする。おい、準備中なら準備していたのではないのか??それはともかく、本当はざるを注文したいところであるが、寒いのでスンキソバを注文すると、「材料がない」と店主。仕方ないので全員山菜そばに決定。

 

待っている間に店内を眺めてみる。どうやら古民家を改装しているようだ。冬は寒そうだなぁ。厨房ではシャカシャカとそばを打っている音がしている。さらにここは開田産のそば粉で10割そばらしい。皆で期待しているとそばが運ばれてきた。10割そばであるからもちろん長さは短い。店主曰く「腕が無いので短くなってしまう」ということだ。そんなことないよ、味もいける。甘味があり、風味豊かである。W氏の話では、そば通の人も認めるということだ。

 

そばを食するW氏

(麺の短さに注目)

 

しかし、この店は店主のみで切り盛りしているようだ。W氏が以前訪れた際には奥方がそばを切っていたそうだが・・・。

看板を営業中にした為だろう、後続の客も入店してきた。やっぱり準備中じゃあ入りにくいからな。

 

会計をしようとした際、またまたびっくり。

 

                       

                                   1985年のカレンダー?                              いつのレジ機だ??

 

帰り際に店主と会話を楽しんだ。どうやら話は好きらしい。その内容であるが、毎年決まって訪れるグループがいるとか、ある年の10月25日に大雪が降ったとか、いうことであった。さらには幻の銘酒「空」の話。知り合いに酒造会社に勤める人がおり、3年ものの非売品なんかも手に入るそうだ。以前、お客で一瓶5000円で購入していった人がいたそうだ。「なんで新城の酒が長野で5000円で売れたのか」と笑っていた。

 

4.やまゆり荘

 

少々量が少なかったが、腹が満たされたので次は温泉である。途中のアイスクリーム屋へ寄りたかったが、寒いのでパス。温泉へ直行する。ここで管理人がミスコースというか、勘違いしていた。温泉は「木曽温泉」と思っていたが、皆は「やまゆり荘」へ行く予定であった。申し訳なかったです、ハイ。R1-Z氏の先導で件の温泉へ到着。なかなか立派であるし、御嶽山がドドーーンと見える。早速600円を支払い、御岳系統の茶色い湯が張ってある露天風呂へ浸かる。紅葉した山を見ながらの入湯、ぜいたくですなぁ。ところで、ここでの話題は「いのしし」であった。どうやらW氏の家裏にはいのししが出没するらしく、母君がねぎを掘ろうと家の畑へ出た際に威嚇されたそうだ。当のW氏も洗濯をしようと裏口から出るといのししがいて、威嚇されたそうだ。また、近所の料理屋では「うりぼう」をつかまえて育てているらしいが、最近怖いくらいにでかくなったそうだ。食べるつもりだろうか?

 

5.またまたあきん亭

 

風呂から上がったらすでに15時を回っているではないか。ここからはやや急いで帰路に就く。まずは県道20号で王滝村を抜けて国道19号へ。ここを一気に南下して道の駅賎母へ。ここでおやきを食べてさらに南下。恵那からはらっせい街道の県道66号で瑞浪のあきん亭へ。

 

このあきん亭、ごく最近店舗を新築したばかりで床面積はおおよそ2倍になったと思われる。メニューもギョウザとかが追加されているし、通販のパンフも用意されていた。また当然のように客がいっぱいに入っている。少し待った後、注文。どうやらメンマ麺がなくなってしまったようだし、名前も中華そばがふつう麺に変わっていた。これだけ大幅に変化があると、ラーメンそのものの味が落ちないかと不安が募る。ともかく今回、R1-Z氏は初あきん亭であるので、旧チャーシュー麺のチャーシュー盛盛麺を注文。W氏はふつう麺大盛り、ハーレー氏と管理人はふつう麺と小ライス。かくしてラーメンが運ばれてきた。少し心配してスープを飲むと、味は変わっていないのでひと安心。さて、デビュー戦のR1-Z氏であるが、結構気に入っている様子だ。ところで、管理人はお土産らーめんのポスターに描かれている外人が気に入っていたのであるが、今回新装開店に従い下記ののような普通の人物に変更されていた。残念。ところで、今回あきん亭が随分と色気を出していたことが気にならない人はいないだろう。これがきっかけで都市部に進出、とかいうことになると間違いなく味が落ちる。そうならないことを祈ろう。

 

旧ポスターはなぜか外人の家族が描かれていたが、普通の日本人に。

 

6.解散・まとめ

 

食事後は行きと同じ道で南下。途中でR1-Z氏はワインディングが走りたいのだろう、すっかり暗くなっているにも関わらず、戸越峠の県道33号で帰宅するとのこと。気をつけて走行ください。残り三人は集合場所のコンビニまで隊列を組んで走行した。

 

さて、これから寒くなるわけだが、我々メンバーはなんやかんやで冬も走る。もっとも山は無理なので海沿いがメインとなる。知多、焼津、浜名湖などそれなりに行き先はある。志摩の保養所もいいかもしれない。しかし、その前にもう一度山へ行きたいと思う。今度はR1-Z氏もげっぷが出るくらいにワインディングを走る企画を立ち上げるということになりそうだ。楽しみだ。GBネタは暫く続きそうだし、新しいものも発掘されることは間違いない。

 

また、管理人とR1-Z氏は別グループ主宰の平湯泊まりが来週企画されている。こりゃ楽しみだね。

ともかく安全第一でいきましょう。

 

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本日の走行 320km