紀伊半島旅行記

 

2008年5月3〜4日

 

 

国道(酷道)169号線沿いの野生の藤

 

第二日目

 

5.撤収

 

ああよく寝た(イビキはかいていないと思う)。心地よい疲れと温泉のおかげだ。ひょっとしてお地蔵様のご利益かも。ありがとうございます。

ラジオをつけて、ボーっとしながら午前6時のニュースと天気予報を確認する。今日も快晴のようだ。ただ、明日は早々に天気が崩れるらしい。ニュースでは、管理人の地元の隣り街で高校生が殺されたそうだ。「また出会い系か?」と思ったが、最近は無差別殺人もあるようなのでそうとも言い切れない。いずれにしても早い解決を望む(後日無差別殺人であると判明)。

さて、今日中に帰宅するか、いやまだ先は長いのでもう一泊テントで。まあその時に決めるとしよう。まずはテントのフライシートの乾燥だ。昨晩はあまり冷え込まず、また湿度も低かったせいもありほとんど湿っていない。とりあえず干しておこう。次に朝飯だ。家にレトルトの粥があったので、それを持ってきている。湯を沸かして温める。14年ものとはいえガスバーナーがあるので簡単にお湯を沸かすことができるにも関わらず、野外においてはこの行為そのものがまた楽しい。まさに状況の成せる技と言えよう。

それはそうと離れた所にテントを張る家族がいるが、そこに同行している犬がこちらに向って吠え立てている。管理人はそんなに怪しいのであろうか。まあ、子供には概ね好かれるし、自宅隣の家の犬もそれなりになついている。初めて会う人間であるから無理もなかろう。

ラジオを聴きつつ粥を食べていると、例の家族のご主人と思われる方が「朝から犬が吠えてすいません。コーヒーをどうぞ」とやってきた。そんなにお気を遣わなくてもよいですよ、と言いつつもちゃっかりご相伴に与る管理人であった。知らない人に吠えない犬では番犬にもならない。丁度よいのではないか。

先に食器を片づけてから、ゆっくりとコーヒーを飲む。普段は面倒なことは後回しだが、キャンプでは面倒なことはいの一番に行わないと余計に面倒になる。さて、今日のフライトプランであるが、龍神スカイライン、南紀白浜、潮岬あたりがメインで、後は必要に応じて海沿いと山道を混ぜよう。温泉にも入りたい。プラン提出、承認。

そうと決まれば撤収準備にかからねばならない。まずは荷物をテントから出し、広げた銀マットに並べておく。次にテントを裏返して乾燥させる。テント自体もそれほど濡れていない。しかし、その下のドカシートがかなり湿っている。地面は数日前の雨を蓄えていたのであろうか。シートを拭いて広げておく。その間にTDMの運行前点検をしたり、承認されたルートをメモパッドに書いてバイクのメーター横に貼り付けておく。通称紙ナビだ。元レーシングライダーの平忠彦氏もやっているということで、管理人も真似てみた。これとコンパスがあればかなり楽に走れる。さらに、メモ用紙を見れば後日記録を整理する際にも役立つ。原始的であるが有用だ。

 

                            

 

                     汚いものだが、紙ナビの一例。主に道路番号、距離、                   キャンプ場の領収書。磯という字は難しい。

                     曲がる方向を記入する。

 

湿り具合がひどくないので、乾燥も速い。しかし、折りたたみに時間がかかり、結局9時に出発になった。

 

6.山を走る、走る

 

昨日温泉に向った県道118号線を再び走行。明るい時に走ると余計に恐ろしい。湧き水が漏れて川になっているし、法面が崩れて角の立った石が落ちているし、急カーブの先に幅員の狭まった素堀りのトンネルであったり・・・。水も去ることながら、角の立った石が曲者だ。リアタイヤが石を踏むとバン!とパンクしたような音がする。心臓に悪いぜ。

国道371号線に乗り換えてからは幾分道が良くなった。しかし、1.5車線の、国道とは思えない道だ。もっとも低速コーナーが多く、右へ左への切り返しと立ち上がり加速を楽しみつつ、気分のよい速度を保つことができる。TDMはこういう状況下ではめっぽう元気だ。というのも、ストロークの長い、ソフトな足回りのおかげでコーナー入り口のきっかけをつかみやすいし、強力なトルクのおかげで立ち上がりが良い。さらに不等間隔爆発の270度クランクの作用でトラクション性能も高いときている。結果アクセルを開けやすい環境が整っているというわけで、腕のない管理人でも安心して屈曲路走行を楽しむことができるというわけだ。

さて、うっそうとした山道を抜けると高野山だ。ご存知、弘法大師が開いた金剛峰寺がある。しかしものすごい人なので、一礼してさっさと龍神スカイラインへと身を隠す。弘法様には悪いことをしたが、後日参拝したいと思う。宿題としておこう。

龍神スカイラインは先程と違い、高速コーナーの連続だ。後ろから大きな排気音がするなぁと思ってミラーを見てみると、GPZ900R、通称ニンジャ900がぴたりとつけている。さっさと先に行ってもらい、背後から観察させてもらう。どうやらA6型以前の車両のようだ。ニンジャ900はA6型からA7型に移行する際にマイナーチェンジを受け、大きく進化した。そのA6以前の型でこの速度、恐るべし。というか、管理人の腕がないだけだ。どうも高速コーナー、特に右コーナーは腕に余計な力が入っており、倒しこみのきっかけが少しだけ遅れてしまう。結果初期旋回を犠牲にしているようだ。スロットル操作をする側だけに力が入っているのだろう。ん、また違う排気音が、マルチではないな、ひょっとして、やはりTRXだ。あっという間に前に出て、飛んでいった。

抜かれてばかりでもなかった。前方にはBMWのR1200GSがのんびりと景色を楽しんでいる。お先に失礼。このBMW氏はこの後数回ランデブーすることとなる(ランデブーは狂ったデブというペンネームがあった)。

そこそこの速度で走った後に、護摩壇山にて休息をとる。ちょっと寒いなぁ。標高も高いのであろう。暖かい飲み物を求め、水分補給と凝り固まった体をほぐす。なかなか良い景色ではないか。まだ桜の残党も残っている。

 

 護摩壇山駐車場にて。あまり良い写真がない。

 

この先も高速ワインディング路が続くが、前方に4輪車もいるのでゆっくりと流す。だいぶ標高が下がってきて暖かくなってきたなと思っていると、オレンジ色のビューエルXB9が停車している、って会社の後輩君ではないか。すかさずこちらも止まって、挨拶をする。二人ともニヤニヤしている。「どこかで見たバイクがあるなあ」と言うと、後輩君は「考えることは同じなんですかねぇ」と返ってきた。それもそうかもしれない。後輩君は和歌山で一泊した後、龍神スカイラインを走りにきたそうだ。予定は潮岬に行きたいが、明日の天気を考えてショートカットして今日中に帰宅するらしい。

そもそもなんで停車していたのか。「おもしろそうな吊り橋があったもので」と後輩君は上方の吊り橋を見ながら答えた。

お互いに龍神スカイラインの感想を語り合いながら橋を渡る。後輩君は女性の操縦するZX‐10Rと軽く闘走してきたらしい。もっとも彼が言うには「熱くなっていたのは自分だけかもしれない」とやや自嘲気味だ。

 

  吊り橋を渡る後輩君。15mくらいの高さがある。

 

「走っている写真をとりましょう」という後輩君の提案を受けて、2、3回橋の下の道を流す。

こちらも後輩君+XB9のを写すが、申し訳ないくらい下手なものしか撮影できなかった。本当に申し訳ない。

後日写真を仕事場で受け取ることとし、お互いの無事を誓って各々の予定をすすめることとした。

こちらは国道425号線から県道39号線へ乗り換えて南下を続けていく。それにしても先程から「奇絶峡」という看板がやたらと目につく。「キゼツキョウ」って何だ?奇々怪々な響きが気に入ったので、寄っていくこととしよう。果たして、ワインディングを軽快に走っていくと駐車場があり、多くの人が歩いている。

 

 これが奇絶峡

 

何だこのでかい岩は。しかも山の中腹に出っ張っているぞ。軍艦でも埋めたのか??いきり立っているところが男らしい。奇絶峡の名前にふさわしいではないか。

しばし眺めて先を急ぐ。さらに気温も上がってきて、湿り気の多い風になってきた。海が近いことを感じさせる。

 

7.今度は海・海・海

 

田辺市に入り、国道42号線に乗り換えて潮岬を目指す。潮岬は串本市にあり、航空無線標識で有名だ。航空といえば、南紀白浜空港が近くにある。こちらにも立ち寄ってみよう。本当は南紀白浜温泉にでも入りたいところだが、この先帰宅するかもしれないのであまりゆっくりとしていられない。次回の宿題としておこう。

空港へはアドベンチャーワールド行きの渋滞をかわす。果たして坂を登りきって下ると、突然視界が開け、滑走路と管制塔が見えた。おりしも滑走路にはビーチクラフト社のボナンザ?と思われる機体が離陸滑走中だ。テレダインコンチネンタルのエンジンがうなりをあげて、ふわ〜と離陸。ジェット機の機首上げ速度VRから一気に離陸する豪快さは無い。それもそうだ。ジェット機の離陸方式は、世界初の定期便ジェット旅客機として就航した、コメットの離陸中の失速事故を教訓に定められた方式だ。この他にもコメットの事故から様々な安全対策が考えられた。現在就航中のジェット旅客機は例外なくコメットの恩恵を受けているそうだ。

さて、そうこうしていると、双発の小型機が駐機場から移動を開始した。あのまん丸の窓はまさしく、同じビーチクラフト社のキングエアセスナ404カモ?だ。タービン機特有の甲高い音を響かせて滑走路の端へ向っていく。あり?ここは誘導路ではなく、滑走路を逆走していくのか。よく見ると誘導路がないじゃん。この空港。

 

 南紀白浜空港の一葉。滑走路を逆走中は???キングエア機

 

キングエアの離陸を見届けた後、管理人も機首を東へ向けて潮岬へテイクオフ。海岸沿いの国道42号線を行く。時間をみると既に昼だ。

飯にするか。丁度小さな食堂を発見。

この手の食堂は当たりなら大当たり、はずれなら本当にスカだ。中に入るとマグロ丼800円の張り紙。これしかないね。待つこと15分。

 

まあ当たりの部類だろう。海苔がアクセント。

 

おう、なかなかいけてるよ。マグロは近海ものだと思う。冷凍されたニオイもないし、みずみずしい。別皿のしょうゆがついてきたが、これは漬けまぐろだ。旨いよこれ。ささっと10分位で食ってしまった。もっと味わって食べるべきかとやや後悔した。さらに漬物に梅干がついているところが紀州らしい。

食後は国道42号線をダラダラと走るが、風が爽やかで気分も良い。ところで、海は何色か?空は何色か?青という答えが一般てきであるが、管理人が見ている海は紺碧色、空は薄い水色だ。どうやら管理人はそんなことも忘れていたというか、本物の色をしばらく見ていなかったようだ。まだまだ修練が足らないな。知っているつもりでも正確に把握していることは案外少ないのかもしれない。

お、飯を食っている間に竜神スカイラインのBMW氏が先に行っていたようだ。また追い越す。

そうこうしてと、いよいよ潮岬が見えてきたぞ。先のほうにチョコンと突き出ているではないか。灯台も見える。俄然盛り上がってきましたよ。ペースも上がる。

説明は要らないと思うので、写真を並べるとしよう。

 

          

 

       

 

管理人は潮岬には過去2回訪れたことがある。13年ほど前に友人と夜中に。次は12年前の夏に通り過ぎただけ。そして今回3回目、やっとゆっくりと見ることができた。灯台の一階は資料館になっており、詳しい説明がなされていた。古い発光体も展示してあり、貴重だ。また、景色も非常に良い。

ところで、潮岬は本州最南端だ。本州最北端は青森の大間崎。ここは14年前の北海道ツーリングの際に立ち寄っている。四国の最南端は足摺岬で、こちらも四国在住時に訪れた。九州最南端は佐多岬だが、ここは未踏となっている。いつ到達するかは未定である。因みに四国の最西端は佐田岬。こちらは1回行ったことがある。尚、日本最北端は2回到達実績がある。共に北海道ツーリング時だ。 

ところで、このあたりは温泉に恵まれている。昨日の温泉もよかったことだし、本当は温泉にでも浸かってゆっくりしたい。しかし、この時点で明日の天気が絶望的と判明、本日中に帰還することを決定。現在午後2時を回っている。だいじょうぶ?

ともかくここからは北上を開始。

 

8.帰還せよ

 

まずは気分よく国道42号線を北上するが、ペースが上がらない。街ごとに渋滞する。こういう時は、慎重に慎重を重ねて並行する生活道路に入り込んで行く。あまりやりたくないが、国道では水温が上がるし、疲労が溜まるので結果としてこちらの方がよいと判断した。しかし、それでも回避できなくなりつつあったので、思い切って山側に一度入り、北上することを決定。具体的には新宮市から国道168号線、169号線を乗り継いで、さらに309号線を行くルートを設定。この道は昨年行きそびれた川湯温泉の近くを通過する。なかなか標高が高いので、冬はかなり寒そうだ。今年行く場合は十分に注意する必要あり。さらに、千枚田もあったのか、見たかった。さらに宿題が増えた。このルートは得意の低速コーナーの連続なので、軽快に飛ばすことができ、またそのおかげでライディングにも集中できる。渋滞路で疲労だけが増加するよりはずっと良い。結果判断は正解だったようだ。いつも正解を出せるわけではないので、嬉しい。さらに途中には藤がきれいに咲いている場所があり、またまたうれしい。

 

 電線があることが惜しい

 

藤を眺めながらお茶を飲んで一服する。花を見て気分が落ち着くことは最近あまりなかったが、このツーリングではそのような感覚が呼び覚まされてきているようだ。人間とは自然を好むものなのであろう。そんなことも忘れていたとまた、恥ずかしく思った。

どんどん北上していこう。熊野市に入ったので国道42号線にもう少しで合流。前方からはまた例のBMW氏だ。奈良ナンバーであったので、この辺りを周回していたのであろう。それにしてもBMW氏は休息をしていたのだろうか。する必要がなかったのであろうか。もともと道を問わず、一日何百キロも移動することを前提に設計されたバイクだけのことはある。

国道42号線に合流。おっと、鬼ヶ城という岩もあったのか。宿題。旅をすればするほど宿題が増えるような気がする。北海道にはいくつ宿題があったかな。

この時点で既に午後6時近くになっている。ガソリン警告も点滅しているし、人間も腹が減った。道の駅熊野きのくににて、食事としよう。道の駅に併設されているレストランにて、さんま寿司とうどんのセットを注文した。

 

 今夜の晩飯

 

うどんは関西式のいりこだしのつゆだ。管理人は四国在住時から薄味のこのタイプの方が好きになった。方が好みだ。女性も健康的な人の方が好きだ。最近の女性で妙にやせている者がいるが、あれはよろしくない。フランスのファッションモデル業界でも、BMIの値が一定以上でないと採用を見送るという規制が発表された。そりゃそうだ。やせすぎは体に良くないし、見た目も悪い。

おっと、話が逸れた。さんま寿司の方は、本来は姿寿司で、まるまる一匹分を寿司にしているようだ。この辺りの寿司屋には必ずのぼりが出ている。また、めはり寿司というものもあり、こちらは高菜でさんま寿司を包んだものらしい。さて、お味であるが、ゆず胡椒とさんま、さらには酢飯が良く調和している。しまった、姿寿司にすればよかったと後悔した。また宿題だ。ついでにソフトクリームも食べて晩飯完了。人間の補給は終わったので、次はTDMの番だ。

ガソリンスタンドを探すが、なかなか見つからない。警告灯点滅からはおおよそ60kmまでは心配無いのだが、やはり万が一を考えると心配だ。ところで、ある本にインジェクション車はガス欠になると良くないと書かれていたことを思い出した。なんでも、インジェクターがエアを噛んで壊れる可能性があるそうだが、もともと製造時はガソリンを吸っていないと思われるので、大丈夫なのではなかろうか。それとも、製造時に既にガソリンを注入しておくのであろうか。結局、警告灯点滅から45km程走行した尾鷲市にて給油。18.1Lで走行が480km。26.5km/Lを記録。これは上位3位に入る記録と思う。最高は28km/L位があったと思う。

それにしても国道42号線は北に上がるにつれて交通量が増えてくる。トンネルも結構あるのだが、やけに騒がしい音がする。ミラーを見るとCB750K とチョッパースタイルのハーレーデイビドゥスン(原語に近い音で表記)だ。黄色5線をバリバリと追い越して、管理人の前に入ってきた。疲れていたので先に行ってもらいたいわけだが、排気音がうるさく、チョロチョロと蛇行するので邪魔でしょうがない。特にCBの方は半キャップのヘルメットと、白い服にケバケバシイ刺繍の上着と絵に描いたようなCB-K乗りだ。ウイリーしたり、意味無くエンジンを吹かしたりしている。おいおい、キャブをきちんと調整しているのか。煙吐きまくりだぞ。

この煩い連中、屈曲路になるといきなり元気がなくなってきた。いままでの元気はどうしのか。ぜんぜんバイクがバンクしてないよん。邪魔だから追い越して、さらに間に4輪を入れておいた。

 

9.ラストスパート

 

なんとか伊勢市に突入し、伊勢自動車道に滑り込む。それにしても冷えてきた。もう一枚着たいが、荷をほどくことは面倒だ。そこでバンダナでシャツの襟を巻き、しっかりと風の進入を防御、さらに袖口のボタンをしっかりと留め、グローブの中に入れる。これで高速走行の準備はO.K.牧場。

ランプから本線に合流。TDMは高速も大得意だ。リアサスの出来が秀逸で、しっかりクッションが効いている。もっとも、最近はすこしヘタリ気味なので、そろそろメンテナンスをすることも検討している。

よし、というわけで伊勢自動車道を抜けて東名阪道に入るわけだが、渋滞が亀山と四日市であるようだ。様子を見てからこの間の対処方法を決めよう。

ところで、この地点の渋滞はあらかじめ予想していた。というのも、先日第二名神道が開通しており、先述の東名阪道に合流している。この合流地点での速度差が渋滞を招いていると容易に推測されるからだ。先の四日市も伊勢湾岸道路が合流しているので、同じ原因だろう。合流車が本線走行車と同じ速度で入ってくれば、理論的には問題はないはずなんだけど。

これは警察の「速度恐怖教育」が裏目に出た結果と言えるのではないだろうか。免許保有者に「速度=恐怖」という概念を理由無く、バカの一つ覚えみたいに植えつけ過ぎだ。たとえば、免許の更新等で目にする映像はもちろん、サービスエリア等にひどい事故の写真を掲示してあるものがそうだ。そもそも一般道と比較すると、高速道路は事故率自体は低い。ただ、事故が起こると酷い事故になりやすいだけだ。わけもわからないでハンドルを切る御仁、止まれる見込みがないのにやたらと速度を出す大排気量車、車の間を縫って走るヤンキー車。そりゃ事故もおきますよ。もちろん、管理人を含めたごくありふれた人も人間である以上、ミスを犯すことから逃れることはできないので、事故に遭う可能性はある。しかし、上記のような向こう見ずな行為は事故を起す可能性を大きくするだけだ。避けるべきだろう。逆に言えば流れを読み、その流れに乗り、周りの車両には自分の意思をはっきりと示し動作に移す。速度が云々言う前にこういう基礎的な思考をしっかりと習得させる方が、安全にははるかに効いてくると思っているのは管理人だけではあるまい。

上記のような合理性をはっきり認識した上で、速度がもたらす影響などを論じるべきであり、闇雲に速度が速い=危険、速度が低い=安全という短絡的思考を押し付けることはいかがなものだろうか。事実渋滞を引き起こしているわけだし、これ自体が追突等の事故を引き起こす可能性を飛躍的に大きくしていると思う。何事も事実は何か、本質は何かを的確に見極め、どのように対処するかを決める、これが本筋だろう。

渋滞を抜けた後は御在所サービスエリアにて休息。フランクとタダのお茶を頂いた。

 

 夜食の図。ソーセージに卵焼きが巻いてあり、怪しい。

 

あとは名古屋西インターより名古屋高速に乗り、高針インターにて高速終了。午後10時50分頃に帰宅と相成った。

 

10.まとめ

 

紀伊半島は2泊3日の日程で周るのがよろしい。1泊では走るのみとなってしまう。あるいは北海道のように2、3回に分けて制覇するのも良い方法だろう。温泉も豊富にあり、様々な岩モノ、数多く存在する長いワインディング路、青い海、キャンプ場も数多く存在している。釣りをされる方は渓流、海とどちらも楽しむことができるだろう。また、魚や果物などの食べ物も旨いときている。

実は管理人はここのところ、新しいツーリングルートを探していた。紀伊半島は管理人のツーリング散3大要素「ロング、温泉、うまい飯」を満たすには大いに有望な目的地だ。今後も訪問回数を増やして、その魅力を隅から、隅まで味わってみたい。

 

本日の走行 550km

累計走行   850km

 

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