2011年8月19日〜8月29日
ライダーハウス みどり湯前にて
朝6時30分に起床し、1階でカロリーメイトとコーヒーで軽い朝食を済ます。今日は全道的に天気も回復するということなので、みどり湯を出発して南下しよう。3連泊もしてしまったが、礼文島も行くことができたし、腰の具合もだいぶ良くなった。
いつものようにゴソゴソと準備をして、8時に出発する。お世話になったみどり湯を離れるのはちょっと残念だが、明後日のフェリーに乗船しなければならない。そろそろ移動しておかねば残りの日程を楽しむことができないからね。それにしてもここは居心地がよかった。旅を非日常としていればこうして出発できるのだろうが、旅が日常になってしまってはいつまでも出発できない。現にそういう人が1人見えたのだが、今日は出発したのだろうか。
偉そうに他人の心配をしつつ稚内を出て、国道238号線で宗谷湾を周るように日本最北端の地、宗谷岬を目指す。磁方位090で走行しているので、太陽に向かって行く形になりながら稚内空港を通過していく。さすがは最北端の地、ここを吹いてくる風は既に秋だ。なんだかちょっと冷たくて物悲しくなってしまう。もう8月も終わりだからなぁ。そんなことを思って、道道889号線に乗り換えてから宗谷丘陵に入っていく。当方は宗谷岬に行く時のこの道が大好きで、独特の地形に対して、牧場、発電用風車などがをやけにぴったりとはまっていると感じる。
超快晴の宗谷丘陵にて
朝のひんやりした空気が少し残る宗谷丘陵を、速度を落として宗谷岬へ向かう。時々牧場の中を通る道があるのだが、毎度ながら「真冬には牛はどうしているのだろうか」と心配になってくる。強風や寒さをどうやって凌いでいるのだろうか。
そんな心配はしなくても酪農家の方々がきちんと考えているに違いないし、それでなければ牧場経営なんぞできるはずもない。そちらのことは専門家に任せて、残りの日程も安全に走ろうではないか。
こうして、一段高い灯台の方から最北端の碑へ下りていき、駐車場にバイクを止める。朝からたくさんの人でにぎわっているのは、やはりここが人気の観光地であるからだろう。間宮さんもいつも通りに立っているし、「宗谷岬」の歌も人感センサーに反応してひっきりなしに流れてくる。今日は水平線まで雲が無いので、サハリンもよく見えてますよ。因みに8時50分現在の気温は20度もある。もっと寒いのかと思っていたが、意外にも高い気温だ。
最北端の地にて
さて、再三申し上げているように、宗谷岬は日本最北端の地であるが、実はここよりも少し緯度が高い場所がある。弁天島という岩がそうなのだが、ここま無人島（岩）なので行くことはできない。
間宮さんの後方に見える島が弁天島
いつものように記念撮影をした後、今年はさらに宗谷丘陵を楽しむために、再び灯台のある丘に上り道道889号線と1078号線を繋ぐコースを走る予定だ。ところが、あっけなくミスコースしてすぐに国道238号線に出てしまった。情け無し。本当は最初に右折した場所まで行き、そこを左折して行かなければならなかったのだ。
それでも、今日は雲一つない快晴で気分は最高だ。左手にオホーツク海を見ながら、吹いてくる秋風を感じ、どんどんと南下していく。途中、細かい川をいくつも横切るが、もう数週間で鮭も帰ってくるのだろうか。一度は見てみたい光景だが、ツーリングするには少々辛い季節だろうし、クマの出没も怖い。このリポートを書いている今日、札幌の市街地でもクマが目撃されたとニュースになっていた。最近は大都市でも油断できないらしい。
こうして猿払公園を通り、ライダーハウス「やませ」前を通過。おや、大きな壁画が無くなっていたように見えたが、気のせいか？そして浜猿払からは国道を逸れて、海沿いの湿原地帯を貫く「エサヌカ線」に入る。実はこの道を通るのは今回が初めてである。6回目の渡道だけど、まだまだいろいろと宿題があるんですよ。
地図で見るとここは湿原の中を通る道だが、実際に走ってみると草原や原野の中を通っているみたいだ。また、途中でさらに海に近い所を通る未舗装路への分かれ道もある。オフロード車なら迷わずこちらを通行するが、今回は我慢しておく。なかなかの最果て感を醸し出す良い道だ。しかも、ほとんど通行する車両も無く、この風景は独り占めだである。ウッシッシッシッシ。
快晴のエサヌカ線にて
今日は行けるところまで行き、キャンプで北海道最終夜をしめたいと考えている。いったいどこまでいけるかな。そう考えつつ、エサヌカ線から再び国道238号線に戻ると、ちょうどクッチャロ湖のある浜頓別だ。ここを通過してしばらくしたところで、「2008年以来行っていないクローバーの丘に行き忘れた」ことを思い出した。実は先ごろ完結した「トリデニ校作戦」のけん引二種編にて、教習中に教官がここのことを話していて、ちょっと盛り上がったことがある。というのも、ここは割合訪れる人が少ない場所で、知っている人もあまりいない場所だ。しかし、なぜか彼はここがお気に入りとのこと。だいたい正規の教習所ではなく、非公認の練習所で教官をしているところから見ても、この人がタダモノではないことが想像できよう。
そんなわけでちょっと寄りたかったのだが、また次回にでも行くとしよう。こうして約40ノットで南下を続けていくが、このルートは単調鶴なのでだんだんと疲れてきた。目的地をいろいろと考えるが、屈斜路湖の和琴半島キャンプ場が良いかなぁと思い始める。というのも、ここは17年前に泊まったきりだし、きれいなキャンプ場だったと記憶しているので、北海道最終夜を過ごすには良い場所だと思われるからだ。
それにしても残念なのは、今日が最終夜ということだ。もう一日あれば、最東端まで行って多和平でキャンプができるのになぁ。全く悔しいが、こればかりは何ともならない。まあ、昨年は快晴の道東を堪能したことだし、今年は道北を楽しんだ。一度に両方は難しいことか。
ちょっと疲れたので枝幸のセイコマに入り休息する。忙しい道も疲れるが、単調な道もそれに匹敵するくらいに疲労感が募る。もっとも、丹頂鶴でも見ることができれば話は別だ。くだらない駄洒落を思いついた、自分のオヤジ化進行具合に呆れつつも何を飲もうか考える。理由は無いが、今日はなんだか「カツゲン」の気分だ。あっけなく決まったね。
カツゲン
この飲み物は北海道と青森の一部でのみ販売されているのだが、後味がイマイチ良くなかったのでしばらく飲んでいなかった。しかし、今日はこういう酸味のある飲み物が欲しくなった。果たして、久々のカツゲンは改良が加わったのだろうか、後味もすっきりとしている。これならばまた飲んでもいいかな。今度はみかん味も試してみたい。
休息後、また元通りにオホーツク海沿いを南下していく。何回も述べているが、今日は先が長いので頑張らなければならない。淡々と走行を重ねて、道の駅おむを通過。さらに日出岬から興部にやってくる。この日出岬の温泉が気になっていているのだが、今回も入浴の機会を逸したようだ。
だいぶ疲れたので、道の駅おこっぺで再び休息とする。時刻は12時を回っているので昼食にしようと思ったが、もう少し行くとホタテが旨いサロマ湖だ。これは外せないし、この道の駅は敷地は広くライダーハウスも完備している割には、残念かな食事処はイマイチだ。そこで、マップルに掲載されていた「おこっぺアイス」を食べて腹の足しとしてもう少し頑張ることに。
ところで、この「おこっぺアイス」は道の駅に売られており、ミルク味、ココア味など数種類の味を楽しむことができる。今回は聞き慣れない「ハスカップ味」を選択してみた。ところで、ハスカップってどんな植物か。実はこの時はそれを知らずに食べていたと告白せねばなるまい。アイスの薄い赤色から「原野にさいている花か（それははまなすだろう！！）」と思っていた。今調べたところ、苫小牧市が市の花としてしているらしく、栄養価の高いブドウみたいな実がなるようだ。関係無いが、スイカップの女子アナは結婚したらしい。
アイスの味であるが、やや酸味が効いていて、牛乳のコクと調和したものだ。この旅では牛乳のコクばかりを味わってきたので、ちょっと違ったこいつは目を覚ますにはぴったりだ。
ハスカップアイス
（JAおこっぺで通販しているようです）
興部を後にしてさらに進んでいくと、紋別にやってくる。ここには空港があるのだが、本当に運用されているのかと疑いたくなるような静かな場所だ。ただ、一応ANAが定期便を飛ばしているようなので、運が良ければ飛行機が見れるかな、と思っていた。おや、右前方まぶしい光が見えるぞ。お、B737-500型機が着陸灯を点灯して着陸体勢に入っている。今日は風も無いので、いたって穏やかなランディングだろうな。そして飛行機が着陸したなと確認した頃、左手に道の駅「オホーツク紋別」が見えた。ここには有名な巨大カニツメのオブジェがある。昨年は近くまで行ったのだが、今年は遠くから横目に見て通過する。
0円マップでお馴染み、巨大カニのツメ
さらに、右の林の中に誘導灯や滑走路などを見つつ、国道を進んでいく。左手にも林があるようだが、その中は野鳥が飛来する「コムケ沼」があるようだ。野鳥と言えば、稚内の大沼で「アオサギ」しかいなかったことを思い出す。ここは通過だ。
こうして湧別の街へやってくると、前方には大きな沼のような湖が見えてくる。これがサロマ湖である。「やっと着いたよ」という気持ちだ。本当は遠軽の「太陽の丘えんがる公園」へ行ってコスモスを見たいのだが、腹が減っているし時間も厳しい。これも次回に回すしかないようだ。
さて、サロマ湖と言えば、いつもならホタテの刺身などを食べるところだが、今日の昼食は「北勝水産」でホタテバーガーを食べることにしていた。ちなみに「北勝水産」は「ほくしょうすいさん」だったんですね。今まで知りませんでした。
「北海道に来てまでハンバーガーですか」と言われそうだが、ホタテのフライを具にしたハンバーガーなんぞそうそう食べられるものではない。これも北海道の味だろう。それにしてもこの「北勝水産」はでかい。敷地のほとんどは加工工場で、入口の右にこじんまりとした直売所がある。そして、さらにその中にハンバーガーなどが売られている喫茶スペースがあるという構成だ。当方のイメージでは、道の駅で良く見かける屋台のようなものを想像していたので、少々驚いた。
建物に入りさっそくホタテバーガーを注文するが、それだけでは腹が膨れなさそうなので、サーモンバーガーも一緒に食べることに（アーモンバーガーではないので、W氏お間違いのないように）。できあがりを待つ間、少し下がった所にある土産物売り場を覗いてみる。メインのホタテはもちろんだが、ちりめんじゃこやカニなんかも売られている。紋別が近いのでいろいろなものが売られていることは理解できるが、サロマ湖色が少々薄いように感じた。
12、3分でハンバーガーができたので、早速食べてみる。ホタテの方はもともと味が淡泊なので、タルタルソースに負けてしまっている感が否めない。まずいということはないのだが、この点が残念だ。一方、サーモンバーガーはタルタルソースと分厚い鮭のフライがよく調和していて旨い。また、ハンバーガーというと脂っぽいものだが、中身が魚貝なので安心してパクパクと食べられた。また、ここにはホタテで作ったソーセージを用いた「ホタテホットドッグ」もあるので、次回はこれを試してみたい。
北勝水産入口 サーモンバーガー ホタテバーガー
意外にもアーモン、いやサーモンバーガーに満足したので、この後の計画を確認する。時刻は既に15時近くになっているので、あと2時間くらいで時間いっぱいになってしまう。ただ、屈斜路湖には随分と近づくことができたので、キャンプ地を決定として残りのルートを選んで行こう。ということで、網走の市街地へは行かず、能取湖を左に見つつ走行し、卯原内で国道238号線を離脱して道道591号線を選択して、機首は磁方位160へ向けて走る。そしてちょっとわかりにくい248号線に乗り換えてさらに南下するが、メルヘンの丘を見ていきたいのでちょっと寄り道を。道道719でheading090、国道39号線で少し北上する。そして、昨年泊まった女満別湖畔キャンプ場を横目に見て走れば到着だ。
ここは午後からは逆行線になってしまうので残念だが、今年は作物が全面に植わっているので綺麗な景色を見ることができた。昨年は一部作物の収穫が終わっており、土の部分が見えてしまっていたので景観的にはイマイチだったからなぁ。。
女満別メルヘンの丘
さて、どういうわけか、当方はここが気に入っている。恐らく、「木々が並んでいる丘の向こうにどんなすばらしい景色が広がっているのか」と想像力をかきたてられるからだろう。当方は、波を描くように緑色の広大な畑が広がっていると思うが、皆さんはどうお考えですか。
陽も傾いてきているのだが、焦らずに走行を続けて行こう。今日もあと一息だ、と思うと気分も軽くなってきた。とここで、明日のことを考えて、女満別の市街地で早めの燃料補給をしておく。因みにここまでで既に400km以上走行しているが、給油量は13.1Lだ。なんと、30��/L越えというとんでもない数値が出てきた。今日は速度一定で、かつエンジン回転は2,500〜3,000r.p.m.以内に収まっていたからだろう。この旅から帰還したらすぐに4回目の車検を受ける予定だが、機材更新どころかまだまだこれから好調の波がやってくるのかもしれない。やはり、信頼と実績のTDMだ。
さらに気を良くして道道76号線に入り、女満別空港の滑走路の延長線上を南下していく。おっと、ここにもR/W36に着陸態勢に入っているB737-500が真正面に見える。毎度ながらここを通ると迫力ある場面に出くわす。また、この周辺にはひまわり畑もあるのだが、今年は意外に多く花が残っている。
今日は2回もジェット旅客機の着陸が見られて運が良い日だ。さらに機嫌よく国道39号線の美幌バイパスに乗り、美幌I.C. で下りたら市街地を抜けて国道243号線、美幌国道を駆けあがる。最初は白樺の林を通っていた道も、いつの間にか森林限界を超えたのだろう。木が無くなり、視界が開けてきた。左側から夕日に照らされて、オロロンラインで見たような長い影が右側に出現している。また逢えたな。
そう思っていると目の前に道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」の茶色い建物が見えた。駐車場にTDMを止めて、展望台の方へ歩いていく。
「・・・・」
あまりの雄大な景色に息をのんでしまった。英語で「breath taking」という表現があるのだが、本当に息ができない。今まで3回は訪れた美幌峠であるが、今回のように夕方、しかも快晴の時に来たのは初めてだ。
美幌峠からみた屈斜路湖
あまりの素晴らしさに、しばらく呆然として動くことができない。最近は軽々しく「感動」という言葉が使われるが、本来はこういう場面にしか用いることができないのではなかろうか。ここに来られて本当によかった。
さらに陽が傾いて寒くなってきた。ふと我に返りマシンに戻る。そして今眺めた景色の中へ走り出し、今日の宿泊地である和琴半島キャンプ場へ向かう。前述のように、ここは17年前に利用して以来なのでどすごく楽しみだ。あの時はテントを張り終わるや否や、突然の雨に驚いたっけ。そして偶然にも隣同士になった人達と宴会になり、大雨の中で楽しい時間を過ごしたことが頭の中に甦ってきた。
こうして、大きな木の看板のある所で左折して国道を離れ、両脇が林になっている和琴半島へ入っていく。おや、確か道路の右側にも旅館があったと思うが記憶違いだろうか。そして、そのあやしい記憶では「和琴半島キャンプ場」と「和琴キャンプ場」の2つがあり、半島の方が眺めが良いということで、後者を利用した気がする。今回もそちらにしようと思ったが、半島ではない方の芝が綺麗に見えたので、てっきりこちらが半島だと思って入場する。
そして荷物を降ろしテントを張り始めるが、その間に「半島の方は地面が砂地ではなかったか、おかしいな」と気づいた。しかし、もう陽が暮れかかっているのでそのまま作業を続ける。
テントの設営が完了したので、さっそく風呂をもとめて、少し入口寄りにある「湖心荘」に向かう。ここは予約すればヒメマスを食べられると聞いていたのだが、それを忘れていた。まあ風呂だけでも入れれば良いとしよう。
「湖心荘」の駐車場にはカヌーを積んだ車がたくさん置いてある。合宿か何かをしているのだろうか。中に入り、入浴料400円を支払いがてら食事の件について尋ねてみたが、やはりダメだった。ヒメマスは食べたことがないので残念だが、次回こそは試してみたいものだ。
ギシギシと鳴る廊下を歩いて浴室へ向かうと、だんだんと硫黄の匂いがしてきた。さぞかし大きな浴場だろうと期待していたら、なんとまあこじんまりした湯船だろう。がっかりだが、しかし、木々の隙間から夕日が見えたし、お湯そのものはいかにも温泉という感じで気持ち良い。
心配だった腰をほぐし、脱力して今日の走行を振り返る。最北端の街から一気に最東端に近い場所まで来ることができた。さすがは信頼と実績のTDM900だ。乗り手の足りないところを存分に補ってくれる。また、天気も素晴らしく、一日青い空を見ながら気持ち良い走行ができた。よく「青い空」というが、北海道の空は本州のそれよりもずっと青く見えるのは気のせいだろうか。目を閉じて、今一度思い出してみる。
そんなことをしていたら、すっかりとのぼせてしまった。しかもお湯が熱めだったので、体を何回拭いてもすぐに汗が出てきてしまう。幸いにも半ズボンで来ていたので、無理やり服を着てロビーの扇風機へ直行して事なきを得た。なぜか北海道では風呂の温度が熱いように思えるが、気のせいだろうか。
休息所でコーラを飲んで体を冷ましていると、FZ-1氏からメールが入っている。彼は今日、今からフェリーに乗るのだが、今日は美幌峠を通ったそうだ。ええ、確かその前の日は知床、さらにその前は富良野へ行ったと連絡があった。もちろん、今日より前はすべてが大雨だったということなので、雨の中随分と頑張ったようだ。お疲れ様でした。
この後、テントへ戻り夕飯の支度をする。炊事場は、通路を挟んだ前なので便利が良い。おや、かまどに大きなクーラーボックスが置いてある。忘れ物かと思ってフタを開けたら、なんと、保冷材と大量の食糧が入っている。そしてその周りには歯ブラシと洗面器がある。もしかして、住んでる人がいるってことか。確かここは使用料金300円が発生するキャンプ場だぞ。もっとも、料金の徴収は17時までで、明日自己申告するようにと管理棟のドアに貼り紙がしてあるだけだ。払わないで逃げることもできるだろう。
おかしいなぁと思いながら米を研ぎ、いつもの火加減で調理を開始する。ブルブル、ちょっと冷えてきたので前室に移って米を炊く。この間、メモをつけたり明日の走行計画を考える。どんなに遅くとも21時には苫小牧東港に到着している必要があるが、それではギリギリで慌ただしいし焦って事故でも起こしかねない。やはり19時には港に入り、くつろいで過ごす必要があろう。だとすると、最東端の納沙布岬については、今回はパスということになる。ああ、さんま丼が食えないのは残念だし、牧場や太平洋沿いの岬へ行くことができないのも悔しい。しかも、明日も天気が良いということだけに悔しさも倍増だ。あと1日あればと思うが、昨年十分堪能したので今年は諦めよう。繰り返しになるが、だいたい道北を楽しんできたではないか。欲張りはよくないぞ。
おっとっと、鍋が吹いてきて、焦げた匂いがしてきたぞ。あと少しでご飯の完成だ。おかずは2日目に積丹半島周遊の後、弁慶岬へ行く途中に購入したマーボー豆腐のレトルトだ。なぜか今日の最終日まで残っていた。
それにしても、今日のご飯は最高の出来栄えだ。おこげの具合、硬さといい、キャンプ生活で炊いた米の中でも最高に上手くできたのではなかろうか。おかずのマーボー豆腐はそこそこって、そりゃレトルトだから仕方ない。
今日のご飯は最高
この後、水を飲みながら携帯電話で天気予報をチェックしておくが、今日同様に快晴が期待できる。最東端部へは行くことができないが、明日も楽しみだ。ちょっと外へ出て空を見上げてみると、綺麗な星空が広がっている。これも今日で見納めだ。
それにしても今日もよく走った。メモをつけ終わったことだし、疲れたのでさっさと寝るか。
本日の走行 480km