網走感動朝市前にて
本日も絶好のツーリング日和である。荷物は民宿ランプに置いて連泊とし、今日は14年来の宿題の一つ、知床横断道路と知床峠を走りたい。まずは朝飯を食べに「網走感動朝市」へ向う。ここは観光向けの朝市であり、中には20件程の店が入っている。生物を売る店から乾物を主に扱う店、さらには食堂もある。ここの食堂の割引券を昨日、ランプのオヤジから受け取っているので早速食堂で渡す。余談だが、昨日立ち寄った北見のドライブインで、おばさんが「観光向けの朝市で食べるホタテラーメンはまずいよ」と言っていたことを思い出した。食堂の隣にラーメン屋があったのだよ、ヤマトの諸君。
さて、例の歳の差カップルや、第一サティアン宿泊で満足されたタンデム夫妻とご一緒に朝飯を食う。皆1000円の北海丼を食べていたので、しまったと思ったが、管理人は朝はあまり量を食べることができないのでカニ飯で丁度良かった。
カニ飯。まあまあだな。味噌汁が旨かった。
同宿の方々と本日の予定を尋ねあい、食事を済ませる。サティアン夫妻は「馬」に乗るそうだ。また歳の差カップルは富良野方面へ向うらしい。各々再会を誓い合った後、それぞれの目的地へ旅立った。別れはなんとなく寂しいが、これもまた旅の醍醐味と汚れて良い感じになったTDM号に火を入れる。まずは東方の斜里町へ向う。ここは14年前にも訪れており、ライダーハウスに連泊をしてカムイワッカの滝へ行った。その後知床峠を目指したが、雨が降ってきたので断念したという訳だ。それ以来、大学を卒業して就職して・・・。いろいろあったなぁ。しかし、今その宿題を遂行する時が来たのだ。まずはホクレンにて燃料を入れる。370km÷14.3L＝25.8km/Lと相変わらずの好燃費を記録している。やるじゃん、TDM900。尚ここのホクレンではスタンプ帳丸々一冊を満タンのスタンプと共に頂いたと内緒に付け加えておこう。
このまま国道334号を東進していくが、この斜里町もまっすぐな道が碁盤の目のように通っていることが解る。当の国道沿いにも原生の植物が一面に広がっている所や、一面のビート畑、牧草地などが広がり多彩な顔を見せている。さらに遠くには羅臼岳が良く見えている、今日は間違いなく知床峠も晴れているだろう。
国道334号線にて。羅臼岳とTDMがカブってしまった。
斜里の町を抜け、海沿いを走っていく。風はやや冷たく、オホーツクを感ずる。オホーツクと言えばその昔、斉藤セイロクがカニかまぼこの宣伝をしていたことを思い出す（何時の話だ？？）。だんだんと羅臼岳が大きくなってきたなぁと思っていると、オシンコシンの滝が見えてきた。ここも14年前に見たことがあるのだが、その際は大きな駐車場もなかったと記憶している。今回再び訪れるわけだが、その観光地化への変わり様には興ざめしてしまった。もともと滝そのものもすごく良いというわけでもないので、遠まきに写真を撮ったのみだ。
オシンコシンの滝手前にて
滝の前を通過して更に知床半島を進む。この辺りは14年前にカムイワッカの滝を訪れた際に通過しているので、なんとなく覚えている。あの時は一時的に天気も良くなっていたので多少景色も見ることができ、この荒涼としているオホーツク海を体感していたと思う。
とりあえずまだ完成して間もないと思われる道の駅ウトロ･シリエトクで休息する。今日は天気がピーカンであるから少々暑い。飲み物を飲んで一服する。この道の駅は知床に関する展示コーナーがあり、少々の勉強ができるようになっている。また土産物も熊に関するものなど特色のあるものが多く売られている。管理人も必要になるかもね、と熊除けの鈴を購入しておいた。それとお菓子類が多く販売されていたことも特筆すべき事項だ。どうやら地産地消をめざしているのであろう。
一服つつ海を眺めていると、カモメがやけに多く飛んでおり、それに混じって鷹？と思われる鳥も悠々と旋回している。どうやら人間が捕まえた魚を狙っているようだ。ところでカモメを近くで見たらなかなか精悍な顔つきをしているではないか。当然のようにクチバシも先が鋭く尖っている。35年も生きてきて、北海道3回目のオッサンでもまだまだ知らないことなんて山ほどあるわけよ。世界は広い。
カモメさん
道の駅ウトロ・シリエトクを出て、ゴジラ岩なる看板があるので、こちらも行ってみよう。
ほほう、なるほど確かにゴジラ岩だ、そんなわけでパチリと記念に一枚。後で知ったが、この奥の巨大な岩はオロンコ岩と呼ばれ、岩登りもできるそうだ。
こちらはゴジラ岩
この後はカムイワッカの滝に別れる道を左に見つつ国道334号を登っていく。このエリアから知床横断道路と呼ばれ、原生植物の間を縫うように屈曲路が続いていく。後ろから空荷のCBR900がやってきたので道を譲る。私を抜き去るとスルスルヒョイヒョイと先へ行ってしまった。こういうステージでは、管理人の腕では敵わない。羅臼岳を見ながら心地良い速度で走行を続行する。そうしていよいよ14年前に課した宿題、知床峠に到達した。ここから見上げる羅臼岳はなんと雄大で、荒々しく見える。まさに迫力があるという表現が適切だろう。地名を表す標識をバックに写真を撮る。そうしているといかにもチャリダーというおじさんがやって来た。この方は還暦を記念して自転車で日本一週をしているようだ。随時ブログを更新しているらしく、写真撮影を頼まれた。つまり彼のブログの写真は管理人が写したものである。また、周りには京都の立命館大学の自転車サークルの人々も一緒に写っている。URLが「http://gorilla61.blog120.fc2.com/」で、8月18日の記録がその時のものであるようだ。おまけにこのマスコットゴリラのステッカーも頂戴した。
知床峠にて、標識の下のオジサンが還暦日本一周の人
それにしてもよくこの峠を自転車で、いや日本一周を試みようとし、実行に移したものだと団塊パワーには恐れ入る。管理人はバイクに乗り続けようとスポーツジムにて持久力向上を図っているが、自転車で日本一週するためにはこの程度のトレーニングでは追いつかないであろう。
知床峠で羅臼岳を堪能した後は羅臼側に下っていく。それにしてもこの辺りは雲が形成されやすい要素が揃っているようで、羅臼岳もひっきりなしに雲が隠している。どうやらすっきりと見える日はごく限られているようで、今日は14年来の宿題を遂行するにはうってつけの日であったようだ。
峠を下って羅臼の町にやってきたところで、国後島がくっきりと見えることに気がついた。よく見ると木々の緑色が途切れて街らしきものが形成されている部分も見える。本当に泳いで行けそうなくらいに近く感ずる。ここから知床半島の南側の海岸を走行し、道の終点である相泊地区へ行ってみよう。この道沿いには番屋と呼ばれる木でできた昆布干し作業の期間使用する建物が、ところ狭しと並んでいる。またOO水産というような会社組織としている所もあり、「アルバイト募集」などど、看板が出ているある場合もあった。これが噂に聞いた昆布干しのアルバイトのようだ。
知床半島の道路終点付近。真ん中に相泊温泉が見える。
ところで、昆布は少し沖に出て昆布を刈り取り、それを海岸で干してから製品にするようだ。ここ羅臼の昆布はもちろん一級品であり、それなりのブランド力も持っている。途中海岸にある瀬石温泉などを横目に見つつ相泊に到着。ここはまさに知床半島の南海岸の道路最先端であり、最果ての雰囲気バリバリだ。ここに昆布ありますとのぼりが出ているので、ひとつ親戚のお土産に求める。もっとも店というわけではなく、番屋に商品が並んでいるだけだ。そこのご主人兼漁師と思われる人が試食用にひとかけらの昆布をくれた。食べてみるとものすごく濃い昆布の味がし、それと丁度良い塩加減が混ざり合ってなんとも言えなくおいしい。これが干しただけの味というから驚きだ。いやはや、ブランド品の昆布は一味ならぬ三味くらいは違った。結局一袋3000円で購入し、家に送っておいた。因みにこれと同じものが街では5000円であったと付け加えておこう。
ここから元来た道を戻るが、国後島を左手に走っていく。この道路沿いにはライダーハウスが多く存在していた。また来た際にはこちらで泊まって最果ての旅情なんぞを感じつつ、温泉に入りながら国後島に沈む夕日を見たいものだ。どうも昨日の夕日がとても美しかったので、ガラにもなく夕日マニアになりつつあるらしい管理人であった。
相泊付近から国後島を望む
羅臼の町で昼飯にしよう。ここにはドラマ北の国からで使用された「純の番屋」が食事処として開店しているが何か俗っぽいし、道の駅知床らうすもあるが、なにか芸がない。ということで郵便局でお金をおろし、街中をうろうろしてみる。するとふつうの食堂があるので、ここに決定した。中に入ると客が座敷で昼寝をしているし、店も老夫婦のみで切り盛りされているようだ。他のお客はラーメンとかカレーとか食べているが、管理人はいくら丼1100円とした。それにしても羅臼の人達は普通にカレーとか食べているわけで、我々のような観光客のみが海産物を喜んで食べているだけなのだろう。管理人の地元の人間が味噌煮込みうどんや味噌カツばかり食べているというわけではないからね。
羅臼の食堂「味の関所」さん いくら丼
いくら丼もそうだが、この味噌汁が絶品だ。というのもホタテの味噌汁であるからだ。ホタテの小さいものは売り物にならないので、このように味噌汁にして食べることが普通に行われていると聞いたことがある。おいしいダシがでておりますよぉ。
さてここでテレビや新聞で天気予報を確認する。どうやら西から低気圧が接近しているらしく、明日は午前は高気圧圏内であるが、午後は南部・東部は天気が悪いようだ。これで明日のフライトプランの構想が出来上がってきた。ちなみに新聞から天気図も書き写しておいたと告白しておこう。
腹がいっぱいになったので、東部の海岸線を南下することとする。その前に。北の国からで使われた純の番屋を見学してみよう。先にも記したように、ここは現在は食事処になっている。見学のみも可のようだが、どうもいやぁらしいので写真撮影のみとしておいた。
純の番屋にて
左手に国後島を見て、国道335号線を海岸沿いを南下していく。島の見え方が少しずつ変わるので自分が移動しているとわかるのであるが、どうも景色が単調すぎて退屈になってきた。おまけにやや肌寒い。野付半島を見ようかと思ったが、海の景色が予想以上に疲れを誘発しているように感じられたので、流して開陽台へ向う。また途中にサケのことを展示してあるサーモンパークなるものがありちょっと興味をそそるが、疲れていたので流してしまった。ところでこの施設は秋にサケの遡上を観察できるらしい。一度見てみたいが、いつになることだろうか。
国道335号から272号のミルクロードへ乗り換え、さらに右折して道道150号をheading300。中標津空港をかすめて、いよいよ有名な北19号へ入る。この道もよいのだけれど、このエリアの道は基本的にアップダウンを含んだ真っ直ぐな北海道らしい道なので、特に北19号にこだわる必要はなさそうだ。
14年前にやってきたが何も見えなかった開陽台。展望台へ上っていく道はこんなのだっただろうか。なんか未舗装路であったような気がする。そういえば、昨日快走した三国峠も一部ダートが残っていたかと思い出し、古い地図を調べてみると、やはり一部ダート有と記載があった。北海道も確実に舗装路が増えているようだ。
さて、駐輪場にバイクを停めて、展望台へ歩いていく。前回の訪問時はもっと小さな古めかしいものであったが、今は建て替えられてすっかり立派になっている。頂上から景色をみてみると、やや曇っているが眺めは抜群であり、看板に偽りは無い。まさに地球が丸いと実感できる。
売店を覗いてみると「はちみつソフトクリーム」なるものが売られているので、早速食べてみる。このクリームにハチミツがかけられたソフトクリームは、コクと甘さの組み合わせがとても調和されていて、今まで味わったことのないおいしさだ。疲れた体に染みるぜ。
ハチミツソフトクリーム 開陽台からの眺め
開陽台では少々のんびりしていくことにした。というのも、格子状に通された道とそれに沿って防風林が植えられている風景がとても心にやさしいからだ。説明によると、宇宙からの写真でもその姿ははっきりと捉えることができるそうだ。言葉にすることは難しいし写真にもできないが、この景色のために北海道に来るという人もいると聞いたことがあるので、それも頷くことができる。そんな、何回も見たい風景であろう。そんな風に思い、駐車場へ下りていくと、百人浜で隣にテントを張ったグッチの親子に再会した。二人ともだいぶ旅慣れてきているように見えたので、「百人浜にいらっしゃいましたね」と声をかけると「そうです」と驚いた様子で答えていた。
さて、前述のように開陽台の眺めは素晴しいのであるが、あまりにも有名になりすぎているせいで観光バスなどもやってきて少々騒がしい場合がある。管理人はアマノジャクであるからして、あまり人がいない場所を好む傾向がある。そうなるとやはり次なる目的地は多和平であろう。こちらは開陽台に比べれば知名度はかなり低そうだ（と思う）。マップルを調べて道道150号線を西へ向かう。それにしてもこのエリアは本当に走っていて良い気分であり、どの方向でも周囲は牧場や畑だから、上りにさしかかるとこのまま離陸してしまいそうな錯覚に陥る。敢えて欠点を言うと牧場故に虫が多く、ヘルメットのシールドが汚れて視界が非常に悪くなることであろう。
道道150号から南を望む（北19号の東終点のカーブから撮影）
裏摩周へ向かう道、道道の150号線はここで右にまがるので、それを横目に見ながらさらにまっすぐと道道885号を走っていく。そして国道243号、道道1040号と走っていくと展望台が見えてきた。あれが多和平だ。実は今回初めて訪れたわけであるが、こちらの方が管理人の好みである。というのもまず人が少ないし、周囲を走る道路も少ないのでほとんどが牧草地となっている。もちろん360度全面において視界が開けているので、当然地球が丸く見える。牧草が風に吹かれて波のように揺れる時などはまさに「風を見る」ことができる瞬間だ。こういう状況は開陽台よりも多和平の方がしみじみと楽しむことができる。観光地化されていない観光地と言えよう。
ところで、ここには広いサイトのキャンプ場もあり、数人のライダーが早速テントを張っている。よく見ると数日前に上士幌航空公園で出会ったSR氏がテントを張っている最中ではないか。近寄って挨拶をするとSR氏は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに笑顔に戻り再会を喜び合った。彼は「ゆっくりとする」ということをテーマにしていることもあり、本当に気に入った場所ではゆっくりしているらしい。ここ多和平もその美しさに心を奪われて宿泊を決意したということだった。当の管理人は荷物を民宿ランプなどに置いてきてしまったことを後悔したことは言うまでもない。
多和平の展望台前にて 文字通り、地球が丸く見えた
SR氏と別れ、今度は摩周湖へ向かう。ご存知「霧の摩周湖」と呼ばれているが、14年前の訪問時はすっきりと見ることができたし、今回もやや曇っている程度なので間違いなくその姿を拝むことができよう。ところで、摩周湖には2つの展望地点がある。表と裏なのであるが、上記のような管理人は当然裏へ行く。開陽台から来た道を途中までもどり、養老牛という所から北上を開始する。この養老牛には「牛文字」がある。これは地元の方が山に生えている芝を刈って「牛乳」と書こうとしたらしいが、牛を大きく作りすぎて「牛」のみになったと0円マップに記載してあった。またこの手の文字で有名なものといえば京都の「大文字焼き」であろうが、飛び火して「犬」文字焼きや「太」文字焼きになったことがあるという都市伝説がある。
見えにくいが牛文字
牛文字を眺めた後はぐんぐんとまた高度を上げていく。道も右、左とうねっていくるが、今日は荷物を積んでいないので、切り返しは軽い。リアディゾンに荷物を積載している場合は当然後輪過重が増えているので、リアステアを強く意識したコーナリングを楽しむことができるが、重量が軽いに越したことはない。「何してるんですか？」って感じて軽快に走るにはやはり荷物が無い方がよかろう。それにしてもTDMは荷物を積載していてもそれ相応にバランスして走ることができるところがニクイ。
いよいよ裏摩周展望台へ繋がる道を上っていくが、2車線のきれいな広い道である。14年前とは違うなぁと思いつつ駐車場にバイクを停めて展望台まで歩いていく。駐車場はなにやらきれいな建物が建設されて整備されているが、展望台は昔のままだ。見える景色はもちろん変わりない。果たして摩周湖はほとんど障害にならないくらいの薄い霧につつまれて良い雰囲気を醸し出しているじゃあ、あーりませんか。これでさらに出世が遅れる、いやもう出世はできないことは確実だ。そんなものより、自分として人生を充実させていくことの方がよっぽどか楽しい。もちろん仕事で手を抜くとかそういうことはない。割合の問題だ。
裏摩周展望台にて はっきりと湖面が見えました
時間的には17時近くになっているのでほとんど人はいないが、入れ替わりにCBR1100Xブラックバード氏が入ってきた。挨拶を交わし本日の最終目的地である神の子池へ向かう。ここへ繋がる道は14年前から変わらず、道道から少しダートを走る必要がある。ここはしっかりと締まった林道であり、砂利も少ないのでTDMでも問題なく走破することが可能だ。駐車場から神の子池までゆっくりと歩いていくと、例のまさしく青？紺碧？地中海ブルー？なんとも例え様の無いきれいな色の池が見えてくる。よーく見ると魚がいるではないか。そして池の底から水が湧いており、フワフワと砂が巻き上げられている。昔見たそのままの光景だが、何かとても心を揺さぶられるというか、打たれるというか、日が暮れゆくにもかかわらず見入ってしまった。この神の子池とはまさに昔の人が、神様の授かりものということで命名した池で、とても神秘的な様子であった。因みにここの水は摩周湖からの水が地面でろ過されて湧き出ているものだと付け加えておこう。
神の子池にて どうですこの色
だいぶ日が暮れてきたのでやや急いで網走に戻ることとする。ここからは道道1115号線を札弦の南まで北上し、国道391号線へ乗り換え、今朝走った小清水から国道244号を西へ向かう。そんなこんなで網走に到着する頃には日も暮れており、腹が減って仕方ないので疲れもどっと出てきた。民宿ランプに到着してオヤジに「戻りました」と言うと、「あんた誰？」というような顔をして一瞬沈黙が支配したが、私が「連泊をお願いして荷物を置いていった者です」と説明すると、「ああ、昨日来た連泊される方ね」とやっと状況を思い出してくれた。やってくれるじゃん、オヤジ。800円の宿ではこんなこともあるのかと楽しむ余裕も出てきたので、何か嬉しくなってきたぜ。
その後今日の宿泊料金を支払い、明日の朝飯の食券も購入した。明日は海鮮丼600円にしておいた。さて、昨日は昼飯を食い過ぎたせいで晩飯を食べなかったが、今日は「ホワイトハウス」なるレストランに行ってみたい。このレストランは1000円程度でウニやイクラ丼とステーキが食べられるらしく、0円マップにも掲載されている。昨日のサティアンに宿泊したご夫婦もファンであると話しておられた。
喜んで街へ繰り出すも、「臨時休業」で休みであった、ガッカリ。ということで、網走駅西のビクトリアなるファミレスに行くこととした。肉を食べたかったのはもちろんだが、最近野菜が不足気味なので、サラダバーがあるという所に惹かれたというわけだ。
地元のお客に混じって、レストランで喜んで肉なり野菜なりを食べたわけだが、なにか視線を感ずる。どうも浮いているように思えるのであるが、意識し過ぎであろうか。おそらく小汚い格好であったのだろう。
ランプへ戻ると今日の宿泊者の方々が居間に集合されていた。今日も濃いですねぇ。特筆すべき人としては、今日札幌を出発して稚内経由でここ網走に到着した茨城の大学生君。「寒いからとにかく南に行きたかった。長袖一枚しか持って来ていないものだから・・・」。キャンプの準備もしているのだが、「バス停が立派だし、テントを張ることが面倒だったからそこで寝ていたら職務質問を受けた」とか、「テントって雨漏りするんですねぇ、知らなかった」と驚きの発言をされていた。他に大学生の3人組みの方々、大阪出身の自転車旅行の方、トレーニングで自転車に乗っており、今日は200km以上走行されたという目玉が飛び出てしまうくらい体力のある方もみえた。
同宿の方々と
（大阪のチャリダー氏、札幌のチャリダー氏、三人組�〇瓠�
管理人、茨城の大学生氏、
三人組�∋瓠∋或輿鉢�氏）
管理人はチャリダーの二人にいろいろと自転車のことをご教授願い、様々な技、事実を教えていただいた。それによると、自転車で一番つらいことは向かい風らしい。というのも、終わりが見えないからだそうだ。上り坂は達成感が大きいので案外何とかなるらしい。あと、腹が減りすぎると本当にペダルを漕ぐことができなくなってしまい、えらいことになるそうだ。そういう時には「コーラ」が瞬間的に力を蘇らせてくれるらしい。但し腹が張っている時間だけなので、数十分だけということだった。あと、ケツの皮が擦り切れないようにズボン下のようなものを使用するとか、とにかく知らないことがたくさんあると実感させられ、とても楽しい夕べとなった。
本日の走行 400km