2009年3月1日
昨日オーバーホールニューのリアサスを取り付け、さらにフロントブレーキパッド交換、キャリパーとピストンの清掃を行ったので、早速テストに出かけた。朝早くに出発予定であったのだが、昨夜からの雨が残り10時に自宅を出た。簡単なテストは昨日行っているので、今日はワインディング路での感覚を主に確かめるつもりだ。
あともう1つ、最近少しお気に入りの洋食屋があるのでこちらも併せて紹介する。
さて、まずは国道153号線に乗り090に機首を向けて、豊田VORTACを通過。そのまま301号に乗り換えて作手へ向かう。ここまでは直線道路が中心なので、加減速時のリアサスの動きに注意を向ける。メンテナンスの項でも述べたとおり、加速時、特に4000r.p.m.以上エンジンを回す場合なんかには沈み込みが少なく(=圧側の減衰が復活している)なり、体感的に加速感が向上している。減速時も伸び側のそれが当然回復したことによりリアタイヤが路面にしっかりと押し付けられ、結果車体の姿勢が安定してハンドルが振られることが少なくなった。ところで、その伸びの速度がやや遅いように感じたので、1段階減衰力を弱めて調整しておいた。
オーバーホールニューのリアサスの復活具合に機嫌を良くした管理人は、ちょっとリッチな昼飯を「ふるーる」という洋食店で食べる事とした。この店は国道301号線と三河湖に向かう県道77号線とが交差する下山にある。以前2回ほど訪れて、なかなかおいしいのでまた来たということなんだが、如何せん結構な山奥なので商売が成立しているかどうか、気になるところだ。ひょっとしてすぐに閉店になってしまうのではないかと余計なお世話と思いつつも心配している次第である。因みに、ここにはコンビニやガソリンスタンド、新しくなった公衆トイレがあり、バイク乗りが多く立ち寄る場所である。もっとも管理人は金銭的都合から、コンビニとトイレのみ利用する場合がほとんどである。
店舗概観
入店すると、丁度昼時ということでテーブル席は4つのうち3つ埋まっている。カウンターは7、8席の内3席ほどに人がいた。管理人もカウンター席に着席する。値段の都合で本日のランチ980円を注文する。さて、他にどのようなメニューがあるのかを確認してみると、ハンバーグやサイコロステーキ、オムライスなどもあるようだ。但し値段がやはり少々高いと申し上げておく。
料理を待つ間に店舗の一番奥にある厨房の様子を窺ってみるとしよう。どうやら店の主人が一人で調理を担当しており、奥方と思われる方が接客をして店をまわしているようだ。その厨房では、主人がいかにも洋食屋さんということを示す前掛けやら帽子やらを身につけ、忙しく何個もあるコンロでフライパンなどを動かしている。どうやら注文を受けてから一品ずつ調理にかかっているらしい。その様子からとても活気のある厨房だと感じた。また、ジュージューという音がし、それに伴い香ばしい香りが漂っていて店内の雰囲気を良く演出している。この匂いはドミグラスソースなんかが焼ける匂いだろうか?
15分ほどして料理が運ばれてきた。今日のランチは若鶏のソテーと魚のピカタとである。前回は豚のソテーだったかな?管理人は料理評論家でもないし、いや料理についてはほとんど何も知らないので上手に表現できないのであるが、旨いことは間違いない。その要因として挙げられるものは、肉や魚の焼き具合が絶妙であること、また味の決め手となるドミグラスソースがしつこくなくコクがあるということだ。おそらく化学調味料などは一切用いずに手間ひまかけて仕込んでいるものと推測できる。ファミレスなんかでも同じようなメニューがあるが、全くの別物であると言っても問題なかろう。また、ランチメニューであるので、当然ライスが付き、サラダとスープもある。
本日のランチ
このスープがまた旨い。今日はジャガイモのポタージュと思われるが、メイン同様に丁寧に調理されているのであろう。舌触りの良いポタージュであった。
ナイフとフォークを用いて料理を楽しんでいると、大して金もない管理人がちょっとリッチになった気がするから不思議だ。その時、2つ隣の席に工事現場の作業員風の男性が着席しておもむろにビールを注文した。え?仕事中じゃあないのかと不思議に思って観察を続行していると、ガブガブと飲んでいる。そして料理が運ばれてくるころには1瓶のスーパードライをすっかり飲み干していた。ま、それはともかく、店内の雰囲気、料理の味ともにレベルが高いので主人が元気なうちは大丈夫であろうと、入店時のイランお世話は杞憂となることが間違いないと確信して店を出た。
腹も膨れたので、もう1つのメインディッシュである山の屈曲路を堪能することとしよう。ここから県道77号、363号と繋ぎ、さらに国道473号、420号へ進む。ここら辺りは冬場は恐ろしくて来ることができないが、今日から3月だし、またここのところ春のような陽気が続いているので勝手に解禁ということにしておく。事実、まったく心配は要らなかった。ところで、冬の間はワインディングを走行する機会が極端に減ってしまうので、人間の方もコーナリング時の体の使い方を思い出す必要がある。ここのところ左カーブがしっくりこないと感じていたので、まずはこちらを重点的に行っていく。どうやら腰の入りがイマイチのようなので、それに伴って左腕がハンドルに余計な力を加えているようだ。さらにスロットルを握る右手が左コーナリング時にハンドルを手前に引っ張ってしまっている。これでは上手く曲がることはできないわけだ。コーナリングフォームを少しずつ修正していき、リアサスのテストも開始する。
道路の構造上の都合で、最初は高速コーナーでの確認であるが、明らかにタイヤの接地感覚が向上している。さらに、感覚のみならずタイヤがしっかりと路面に押し付けられるように復活していることも間違いないようだ。これはヘタリが無くなったお陰で車体姿勢が今までよりも腰高に復活したためであろう。
一旦設楽町の大田口にあるコミュニティプラザ前の休息所で一服する。ここは、立派な屋内休息所ときれいなトイレがあり、建物のひさし下部も南向きで大変日当たりが良い。また向いには商店と中華食堂もあるので、休息には良い場所だ。うまくいけばツーリング途中で寝袋を広げて宿泊することも可能かもしれない。
ところで、なんか息が上がってしまっているではないか。歳は取りたくないなぁ、とため息まじりにココアを飲んで遠くの山々を見つめる。おや、なんか空気が黄色く見えるのは気のせいか??いや、これはきっとスギ花粉か黄砂のせいだろうと思う。黄砂とすると、管理人の着用している黒いジャケットも黄色く、砂っぽくなるが今日は違う。どうやらこれは花粉のようだ。幸い管理人は花粉症の症状は今のところは出ていないが、症状が酷い友人の梅澤氏などは大変だろう。そういえば、彼も空気が黄色かったと数日前に話していたことを思い出した。
休息所外観
(間伐材を利用していると思われる)
さて、設楽からは県道33号に乗り換えて低速コーナーを試してみよう。この道は40km以上に渡って中低速コーナーが連続しているので、試走にはもってこいだ。今回はその半分程を走行して、県道484号にスイッチ、YGへと向かうコースを提出、承認をとってある。よっしゃとまずは短い直線でやや多めにスロットルを開け、コーナー前で減速。フォークが沈む速度に合わせてリアサスがいい具合に伸びてきて、リアタイヤを接地させている。これは伸び側減衰力の復活よって姿勢が安定しているということだ。このことにより、コーナリングのきっかけが掴みやすくなり、いち、に、のリズムでコーナーを曲がり、さんで加速。おお、押し出し感が今までと段違いだよ。圧側減衰力の立ち上がりが復活している証拠だ。と思っていると切り替えしのカーブだ。ヘタッていた時は一瞬タイヤの接地感が抜けるポイントがあったが、そんなことは全く無い。これも伸び側の減衰力が復活したことに他ならない。こんな感じでズンズンと様々なコーナーを思い切り楽しんでクリアして、YGに到着した。また息が上がっていたのは言うまでもない。
ところで、YGといえばSP2氏であるが、今日は出撃していない模様だ。よくよく見てみると法面を工事している箇所があり、仮設の信号機も出ている。これでは走る気も一気に失せてしまうのが人情というものだ。工事が終わるまではSP2氏も出撃を見合わせるものと思われた。それはそうと駐車場から少し離れた場所にSRXが3台停車してあり、その周りで3人のライダーが談笑していた。これは大変珍しい光景だ。今や絶滅危惧種であるSRXが3台も終結しているのだからね。おそらくクラブの仲間で走りに来ているのだろう。そのように思って遠くから観察していると、もう一台SRXがやってきた。この方も仲間なのだろうと思っていたが、どうやら偶然通りかかったというような会話が聴こえてきた。いやいや、ものすごい偶然だ。4台ものSRXが同時に見られた。この先こんなことはそうそう無かろう。もっとも会話が弾んでいた、当事者であるSRXオーナーの面々もきっとそう思われていたに違いない。
珍しい光景を目の当たりにした後は、ゆっくりと走行して帰宅の途につく。おおっと、いけない。本リポートを夢中で書いていたので、お茶を沸かしていることをすっかり忘れていた。あーあー、ヤカンの水が全部蒸発して空っぽだよ。火事になったら大変だぞ。
取り乱しまして失礼。帰宅はいつものコースで。ところで、この途中にもオムライスの旨い店がある。こちらも後日紹介するとして、リポートを終わりとする。
本日の走行 180km