COUGAR氏普通二輪免許取得&SRX4納車記念ツーリング

 

念願の自動二輪公道デビューを果たしてニンマリのCOUGAR氏

友人のバイク購入、納車にはなぜかワクワク感を覚える。バイク乗りなら誰しも経験する事ではないだろうか。人のことであるがなぜか嬉しい。管理人もそんなライダーのうちの一人だ。2007年10月28日午後12時30分、COUGAR氏はSRX4と共に厳かに自動二輪デビューをした。管理人は氏に無理を言って現場に立ちあわさせていただき、さらにツーリングにもお誘いした。紳士である氏は快くOKをしてくれた。この場を借りてお礼申し上げます。

管理人はCOUGAR氏が前出のSRX4を購入した某バイク店に行き、久々にSRX4の実車を見た。非常に細い車体、ニーグリップ部が大きくえぐられたタンク、大きな体積を占めるエンジンとそれを抱える角型ダブルクレードルフレーム、大径のフロントシングルディスクブレーキ、まさにシングルスポーツの真骨頂である。国産ではオフロード車やモタード車以外にはほとんど無い単気筒モデル。辛うじてSRXの派生元SRが現役として残っているのみだ。WIKIPEDIAによれば、SRは伝統的スタイルを具現化したが、SRXは単気筒車のスポーツ性を追及したモデルらしい。出力こそは33PSと400ccとしては非力であることを否めないが、乾燥重量は149kg、87mmのボアから叩き出す最大トルクは3.4kg、6000r.p.m.で発生させる。直線路はともかく、タイトコーナーの突っ込み、旋回、脱出は鋭いはずだ。現在のバイクの主流である4気筒車のエンジンは高回転、高出力のモーター感覚エンジンであるが、如何せん幅が広く、車両重量が思い。SRXに代表されるシングルスポーツ車には、そのようなバイクには決して真似できない「味」があることは数値からも明らかだ。メーカーさんも一台くらいはこのようなビッグボアシングルを新たに発売して欲しいと思うのは管理人だけであろうか。もっとも、ヤマハはSDRや先のSRも含めて個性的なモデルが多く、ツインに関しても、TRXのようなトラスフレームを採用していたりするところが憎い。

さて、いつものように前置きが長くなったが、仲間のオークラ氏も合流して、YGに程近い温泉を目指して出発する。今回は不肖管理人が機長として先導させてもらう。同温泉は管理人はしょっちゅう出かけている。手頃で、かつ満足感の高い温泉だ。道中もワインディング路、川沿いと変化があり、楽しい。COUGAR氏は、先の原点回帰ツーリングでもご紹介したように、モンキーを購入したばかりである。走り盛りであちこちと出かけている。しかし、普通二輪免許は去る10月23日に取得したばかりである。当のSRXはその1週間程前に購入契約をしていたそうだ。つまり自動二輪車に関しては本日がデビューツーリングなのだ。ともかく、事故や転倒があっては楽しいツーリングはオジャンであるし、なによりもこれからの氏の二輪生活に大きく影響を残す。管理人なりにルート設定をして、先導をしたつもりだ。途中、昨日の雨で濡れた路面が何箇所もあり、心配したが、もっともそんな心配は無用であった。氏は慎重に、かつ自分のペースで走っている、大人のライダーであった。

余談であるが、管理人は1991年の2月26日に原付免許取得、1992年9月16日に自動二輪免許(中型限定)を取得している。自動二輪デビューは1992年9月だったとキヲクしている。その内容は、兄貴のCBR250RRで片道40kmの大学へ行ったというものだ。まだ残暑の残る日で、ガチガチに緊張してゆっくりと走った。なんとか事なきを得て帰宅した時は、何とも言えない達成感のようなものを覚えた。COUGAR氏もきっとそのような感覚に浸っていることだろう。

 

COUGAR氏(左)とオークラ氏(右)

 

温泉に到着して、早速風呂に入る。ここは露天風呂からの眺めが最高で、雲ひとつ無い快晴の空に、BOEING777、767、737、DHC-8などの飛行機が次々と通過していく。管理人の頭もFLY HEADING 270、request rador vector to heavenといった趣だ。風呂では景色を眺め、氏の二輪デビューの感想に耳を傾ける。「いやあ、楽しい。モンキーと時間は変わらないが、随分と速く、楽に到着した」、「400ccのありがたみが解った」、「知らないうちに70km/hとか出ている」と言う。そうなんだ、そうなんだ、その通りですよ。免許取得後15年が経過した管理人には、その感覚は残念ながら無い。自動二輪デビューという氏がとても羨ましい。

いい具合に茹であがった3人は、帰路に就く。オークラ氏の提案で、帰りは別ルートをとることになった、同氏は往路と復路では同じ道を走らない主義だそうだ。管理人もどちらかというとそういう傾向があるので、このような提案は大いに歓迎だ。陽も傾き、やや暗くなった道を下っていく。オークラ氏はやや薄い服しか着ていないらしく寒そうだ。この時期は本当にウエア選びに迷う。管理人も10月に入って、2回ほど失敗してようやくコツを思い出した。昼はやや暑いくらいで夕方丁度よいのだ。この原則を守らないと大変なことになる。もっとも管理人は毎年大変なことになってからコツを思い出しているので、間抜けである。

 

COUGAR氏、コーナーを曲がる(決まってるぅ〜)

 

 信号待ちにて。ピースサインで応えるCOUGAR氏

 

夕焼けの快走路をいいペースで走る。やや調子に乗ってしまい、最後尾のCOUGAR氏が信号につかまった。管理人は様子を見に行こうとUターンしたら、丁度氏がやってきて、打ち合わせたルートを外れてしまった。先導としてはまだまだ修行の足りないライダーである。どうかお許し願う。オークラ氏が携帯で連絡をとってくれたので、約1時間後に再合流に成功。

ありがとうございました。

 

 オークラ氏の後ろ姿。湘南ナンバーに注目(管理人のTDM車載カメラから)

 

 

 手を挙げて合図するご機嫌のオークラ氏(TDM車載カメラから)

 

ツーリングには3要素がある。ワインディング、温泉、そして飯だ。3つ目の要素を目指すべく、近所の焼肉店へ向う。飯を食べながら、氏のツーリング論やオークラ氏の人生論を交え、管理人も大いに楽しんだ。元来、管理人はこういった充実した時間が大好きで、しかも寂しがりだ。この時が長く続いて欲しいとおいつも思うのだが、楽しい時間はすぐに過ぎてしまう。次回の開催予定を決定して本日のツーリングは終了と相成った。

 

まとめ

 

最近、管理人の周りではバイクを新規に乗り始める人はまず居ない。そのような中で、本ツーリングの主人公、COUGAR氏は大変貴重な存在だ。氏も「自分が免許を取得し、バイクを購入したことが(周りの人たちの閉塞感を破る)起爆剤となると良いなぁ」という発言をされた。氏は紳士である。管理人も見習い、ホームページやツーリング企画を通して、氏の末長い二輪生活のお供として時々お役に立てれば幸いと考えている。また、オークラ氏のような心広い人間と交流を深めることで、人生を充実させていきたいものだ。

 

番外 

独断と偏見によるSRX4の管理人インプレ

 

焼肉屋で席が空くまでの間に、SRXを試乗させていただいた。エンジン始動。セル付きなので、管理人でも簡単始動。キックのみのモデルもあるので、驚きだ。クラッチのミートポイントを合わせて発進。お、なんだか神経質でないな。以前SRに試乗したことがあるが、その際はもっと神経質で、ハンクラを長く使った記憶がある。エンジン回転を上昇させてみると、フラットトルクである。劇的な盛り上がりは無いが、とても扱いやすい。コーナーを曲がる。これは軽い旋回性能を持っている。フロントの荷重は少ないが、リアタイヤに荷重を載せてでアクセルを開けると、リアステアという言葉通りに後輪を軸にクルッと向き替えをする。細身軽量はここで活きると言えよう。4000r.p.m.まで回す。太いトルクで良い加速だ。軽量車であることを感ずる。おっと、交差点だ、ブレーキ。とてもコントロール性が高く、良く効く。軽量はここでも活きる。ポジションはややステップが高く、前方にある。ハンドルバーは低すぎることはないが、たれ角が大きいか。丁度タンクとエンジンを腹の下に抱えている、なんとも言えない人車の一体感がある。これは初めての感覚だ。うーん、ステキ。

 

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