難波恭司氏と一緒に走る管理人の図
2007年6月3日
ビッグマシンの連載でお馴染みの難波恭司氏の「今日もバイクで」の取材が私のいきつけの店にやってきました。丁度九州ツーリングから帰還して、オイルフィルタを購入するために店を訪れた際に店長から「取材があるので、行きませんか」とお誘いを受けた。
もちろん、二つ返事で快諾した。
6月3日当日はやや雲が多く、にわか雨が少し降った程度で天気はまずまず。7時30分頃店に到着。仲間のR1-Z氏と合流。難波氏を先頭に8時出発。名古屋高速高針ICから東名阪道、伊勢道を乗り継いで伊勢志摩スカイライン(パールロードではありません)へ。途中高速道路でも取材の車からカメラマンの方が必死に撮影していた。カメラマンも体力勝負の仕事のようだ。
スカイラインでは難波氏のデモ走行が行われ、そのスムーズかつ大胆、メリハリのある走りには驚愕。そのあと、ライテク講義。よく言われることだが、目の前で見たことをその場で説明して頂いたので一味違って思えた。内容的には「目線は先へ先へ。ブラインドコーナーでも見える一番先へ。それにより、いち早く様々な状況を捉える」、「サスペンションの反力を利用するし、加速、減速は二段階にすることで、タイヤのグリップを引き出す」
というものだった。ぜひ自分のレベルで実践していきたい項目だ。スカイライン山頂には無料の展望足湯があり、良い景色を見ながらくつろげる。スカイライン自体もまずまずの路面状況で楽しめた。道幅がやや狭いので注意は必要だ。
スカイラインを降りて、夫婦岩へ。「行く年来る年」でお馴染みの光景だ。ある御仁の「でかい方が嫁さんで、小さいほうが男だ」というのがなんとも実感のある言葉だった。丁度女優のFじわらさんとお笑いのZんないさんが結婚したが、まさにこの説明にうってつけだ。
飯を食べながら難波氏に様々な質問が飛んだ。なかでも彼の「上手くなるにはいろいろと試して、練習すること」という言葉は印象的だった。上手い人は練習をしているということは間違いの無い事実であることを改めて実感した。
難波氏を囲んで食事の図(中央難波氏の右隣が管理人)
今回のツーリングでは高速道路の移動がメインだった。TDMは高速道路でも俊足ぶりを遺憾なく発揮できる。法定速度の巡航はいたって快適だ。100km/h=3500r.p.m.、その気になればプラス100kmでもできそうな勢いである。燃費も20km/L台中盤までもっていける。昨今のガソリン価格高騰の状況下でもほとんど苦にならない。TDMのエンジンは6000 r.p.m.からが本領発揮で、レッドゾーンの始まる8000 r.p.m.どころかプラス500は軽く回る。回り方はツインよりもマルチに近い感覚と言えよう。道路のつなぎ目、ウネリをやや拾うが、乗り心地は快適だ。特にリアサスペンションが良い。スクリーンは小さいが、法定速度ならかなり効いていると思う。より防風性を求めるなら、オプションのビッグスクリーンを取り付けると良いだろう。
今回のツーリングは実に有意義であった。元レーサーの公道での走りを目の前で見ることができ、さらに解説付き。とても勉強になった。なお、珍しくもTDM900に乗る人が私以外にももう一人おられ、情報交換ができたことも付け加えておこう。