2010年 WRT秋の定例ツーリング

 

2010年10月11日

 

長峰峠から見た御嶽山

(逆光の上、雲がかかっている。残念!)

 

 

0.いつの間にか定例に

 

秋といえばそば、そばといえば開田高原、開田高原といえば「稗田茶屋」である。いつからこのようなことが囁かれるようになったかは定かでないが、我々WRT連合会では常識中の常識である。それはそうと、先週はバイクガイド誌の撮影会に出かけ、今週はこの秋の定例ツーリングと、シーズンを存分に楽しんでいる。ということで、今回はこの開田高原にある「稗田茶屋」を急襲?しようと意気込んで出かけた。

 

ただ、一つだけ懸念事項がある。稗田茶屋が営業をしているか、いや、店そのものが存在しているかというものだ。あのくたびれた外観と店主ののんびりした商売方法からして、その可能性を否定することはできない。果たして、我々は稗田茶屋でザルそばを食えるだろうか。

 

1.集合

 

当日は先週打ち合わせたように、瀬戸の紺屋田地区のコンビニを集合場所とした。さて、瀬戸というと当方が通っていた大学が所在しているので、いわば第二の地元というところだ。しかし、あれから15年近くが経過しており、街も随分様子が変わってしまった。このコンビニだって当時は無かったことはもちろん、尾張瀬戸駅前も万博が開催に合わせて大きく変貌し、見違えるほど綺麗になった。当方が一時期住んでいた、1ヵ月17,500円のボロアパートも無くなった。

 

そう考えつつ、雲興寺や友人のケイちゃん(男です)が住んでいた古瀬戸地区を通過する。大学1年の時、このケイちゃん宅で飲み会をしたことがあるのだが、その際、友人のマサが夜中に寝ゲロを吐いてエライ目にあったよ。今やこれも良い想い出だ。ところで、このケイちゃんの奥さんは1学年先輩(=当方と同じ歳)であり、恐妻の誉れ高い女性だ。

 

いろいろなことを思い出して走行していたら、程なく集合場所へ到着だ。自宅からここまで1時間くらいを見積もっていたのだが、40分ほどで来ることができた。それ故に、集合時刻よりも随分早く着いてしまった。そこで、家で食べることができなかった朝食をここで食す。内容はウィダーゼリーであるのだが、昨日パンを買い忘れてしまったのだよ。

 

まだまだ時間があるので、マシンの各部を点検しておこう。チェーンはひとまず来年の春までは交換しなくても大丈夫だろう。オイルはこの間交換したばかりだし、タイヤも十分溝がある。ところで、タイヤというと、リアのマルチプルトレッド構造が丸見えだ。くっきりと色の差が現れており、段差も一目瞭然である。W氏のBT45のSACTを笑っていたが、今や他人事ではないぞ。

 

そうこうしていると、W氏が到着だ。氏も腹具合の悪化を懸念して、ここで朝飯を購入した。そして先週の撮影会のことを話していると、R1-Z氏も登場。これで役者は揃った。皆笑顔がイキイキしていて、本当に楽しそうである。マスツーリングの限界はやはり3、4人であるという自論に改めて確信を持つことができた。

 

W査察操縦士登場

 

さて、今日のルートであるが、先週皆でおぼろげに考えていたルートを正式に採用する。つまり、国道363号線から19号線で開田高原を目指すという飛行計画である。プラン承認。

 

2.出発〜大桑

 

先週はW機長に先導していただいたので、今回は不肖当方が先導機長を務め、コパイをR1-Z氏にお願いする。そして最後尾はW氏、つまりこれは査察編隊ということだ。お手やわらかにお願いします。

 

こうしてまずは当方の通っていた大学の下を通り、ややうねっている同国道を上っていく。それにしても今日は快晴であり、まさに雲ひとつない。こういう日は案外珍しくことはもちろん、それに加えて気温も丁度心地よい。今年のベストツーリング日ではないだろうか。

 

国道363号線を快走して、陶の狛犬、明智と車輪を進めていく。そして大正村の中心で左折して、針路を360〜030へ変更する。すると明智鉄道と並行して走る区間があるのだが、ここでは珍しくも3両編成の列車が走っていた。いつもは1両だけのマッチ箱なんだけど、今日はお祭りでもあるのかな。

 

また、この区間の田んぼでは稲刈りも終わり、ススキが穂を出している。ああ、いよいよ秋本番だなぁと思わせられる瞬間だ。ついこの間まで暑くて耐えられん、北海道は良かったと思っていたんだけど、もう10月も中旬に入ってしまった。今年も残すところあと2ヶ月半程かぁ。寒くなるのは嫌だなぁ。

 

こうして寒天の産地であるの山岡、女城主で有名な岩村を抜けて、快走を続けていく。ここまでくると4輪はほとんど走っていなく、上記のような稲刈りの終わった田んぼを貫く国道を、思いのままに走っていく。おや、DN-01とすれ違ったぞ。先週の撮影会に来ていた「こう」か?そう、彼はCBR1000とDN-01と2台も大型バイクを所有しているのだ。

 

そんな「余計なお世話だ」と思われることが頭によぎったが、気にしないで行こう。さて、ずっと続いてきた田んぼを通る道も終わり、いよいよ恵那方面への峠である根の上高原へ上っていく。そして、ここを過ぎれば下りとなるのだが、ここからは1.5車線の林間の道となる。道が多少狭いことは問題ないのだが、一昨日はかなり雨が降ったので、砂が出ていたり、川が残っていたりしている。おまけに舗装が悪い部分もあり、少し怖い。フロントブレーキを緩めにかけて、リアブレーキをやや強めにし、スリップダウンを防ぐように慎重に行こう。

 

さあ、もう少しでこの細い区間も終わりだぞという頃に、バンディッド1200と250?の2台が現れた。両車共にずっとブレーキランプが点灯しているので、この細かいコーナーで手こずっているようだ。そして少し広くなった所で、「お先に」と抜いていく。しかし、さらに広い道に出ると、この2名が速度を上げてきた。結局W氏は追い越しをかけないで、そのままランデブー走行をしていたようだ。

 

この後は、中津川で国道19号線に出て、heading070で開田高原を目指す。今日はそれほど混みあっておらず比較的良い交通の流れだが、この辺りは白バイが多く巡回しているので注意が必要だ。それにしてもこのまま開田まで国道ではタルい。プランの一部を急遽変更し、県道7号線の旧中山道を使い、馬籠・妻籠を通ることにした。

 

この変更により、チンタラした流れからは開放され、メリハリのある速度で馬籠まで上っていく。「プランは変更は正解か」と自画自賛していたが、妻籠までの下りは4輪車に邪魔されて、結局チンタラ走行することになってしまった。ガク。まあ国道よりはマシかと無理やりに思うしかなかろう。

 

こうして県道7号から国道256号線を経由して、再び国道19号線に合流する。桃介橋などを横目に見つつ走行を続け、トイレ休息のために大桑のコンビニに滑り込む。この辺りまで来ると結構冷えてくるので、近くなったと言うわけだ。それ故か、空気が澄んでいて、南アルプスがよく見える。え?管理人はまた服装で失敗していないかって?今回は北海道に着ていった上着を着用しているので、問題は無いでゲスよ。

 

3.開田高原へ

 

水分補給と膀胱の軽量化を済ませた後、しばし談笑する。W氏は、先ほどの明智鉄道のところで、たくさんのススキが穂を出している所で止まりたかったということだった。すいません。こういうときは合図をお願いします。

 

この後はW氏による新規開拓路を走行するので、氏に先導機長を交代し、R1-Z氏は引き続きコパイ、そして当方が査察ポジションへ回る。尚、当方には査察操縦士資格は無いので、査察資格取得のための訓練飛行というわけだ。

 

ひとまず国道19号線を避け、上松から同国道を外れて木曽川を渡る。そしてまずは名も無き町道へ入るのだが、この道が今回のW氏の隠し玉である。これがまた超快走路で、しかも交通量は全く無い。単友のおやじの返事も「ナイ!」である。木曽川を挟んで国道19号線と並行するこの道は、使える道だ。W氏の査察の目は相変わらず鋭い。

 

さらにこの町道から県道20号線を繋いで、2008年のリポートである「暑い日は高原ですな」で撮影した場所へ合流する。この辺りからは御岳山がよく見えるが、今日は少し天気が悪く、山頂辺りは雲に隠れている。

 

そしてこのまま国道361号線を東進して、市街地方面へ向かう。あれ、ここで停車か?W操縦士が道路脇へマシンを停めて草むらの中へ走っていく。「ああ、膀胱の軽量化か」と思ったが、ススキの穂が数多く揺れている良い場所だ。御岳山は相変わらず頂上付近に雲がかかっている。ところで、R1-Z氏は今朝のテレビで「ススキの開花が遅れている」という情報を得たそうだ。どうやらススキは「開花」と言うらしく、ちょっと驚いた。つまりあれは花ということか。知らなかった。

 

ススキが咲く場所にて

 

この場所で景色を楽しみながら休息していると、次々にバイクが走り去っていく。いったいどこからこれだけの数のマシンが出てきたのか、と不思議に思えてくるほどだ。恐らくこの気候では、年に数回しか乗らない人もツーリングに出てきているのだろう。おっと、すごい勢いでGSXR1000が通過していったぞ。ありゃ危ないなぁ。それに続いてドカティモンスターも。この方は余力を大きく残している、珍しい大人のドカ乗りだ。

 

さて、この後はいよいよお目当ての「稗田茶屋」へ向かう。時間的には13時ちょっと前なので、昼の客も引いた頃ではないかと期待する。しかし、途中にある同業そば屋の「高原食堂」、「中西屋」、「まつば」、「ふもと屋」、「霧しな」などすべてにバイクが多数停まっている。特にふもと屋は、国道19号線で見たトラ軍団が50台程で入店しているようだ。このグループは予約していたに違いない。もっとも、ここはライダー割引を行っているので、いつも混んでいることだろう。これでは街の中心から外れた所にある、外観の古い「稗田茶屋」も危ないか。

 

ふもと屋を過ぎて、田舎道を左折すると「稗田茶屋」が見えてきた。ああ、結構混んでますなぁ。といっても駐車場があるわけでは無いので、車やバイクは全て路駐である。バイクといえば、珍しくバリバリノーマルの忍者を発見。当方が限定解除したころは、皆これに乗りたくて免許を取得したという人が多かったが、今ではすっかり見なくなった。

 

さて、肝心の店だが、それなりに客が入っているので、そばは食えるだろうと思っていたのだが「準備中」の看板が出ている。とりあえず入店して店主に確認してみると、件の店主が疲れきった顔で出てきて、「予約が入っているから2時間かかる。ごめんね」と。残念ながらそんなには待てない。止むを得ないので「まつば」へ目的地変更すべく、元来た道を戻る。この途中に、またもふもと屋の前を通るが、改めてこのバイクの数には圧倒される。しかもトラばかりであるのだから、非常に珍しい光景だ。

 

稗田茶屋の前にて、無念!

 

ひとまず街の中心部にあるスタンドでW、R1-Z両氏は燃料を搭載する。当方は朝イチでタンク一杯まで搭載しているので、このまま帰宅まで走り切れる計算だ。

 

さて、給油後に「まつば」へ向かうが、スタンドの隣にある「霧しな」は「ライダーデー」ののぼりを出している。「こっちにしましょうか」とW氏に確認を求められるが、別に問題は無いのでこちらへ入店する。皆ドルーのような聞き分けの無い人間ではないので、ご安心を。

 

4.やっとそばを食える

 

W氏が待ち順リストに名前を記入する際に先客の数を確認すると、我々はリストの5番目だ。これならば30分もあれば席に着くことができるだろう。しかし、駐車場には多数のバイクが停まっているし、当然その分ライダーもいる。「こんなに待っている人がいるのに、どうして5番目なのだろうか」と不思議に思っていたら、店内から続々とライダーが出てくる。どうやら多人数での入店なので、席が空いた順に別れて入店していたようだ。

 

我々の順番が来るまで他のマシンを見ながら、いろいろと語り合う。今日はVTR1000Fをよく見かけ、ここでも2台ほど発見した。何でホンダはこのバイクの生産を止めちゃったのだろうか、残念しきりだ。というのも、この市場はドカなどのヨーロッパ車がほとんどを占めており、是非日本車も競合して欲しいからだ。ヤマハやスズキはともかく、ホンダは資金的にも技術的にも十分排ガス規制を乗り越えていけたと思う。そうすれば、ドカを買いたくないツイン愛好家は日本車という選択肢を得ることができたわけで、レプリカ、スクーターブームに頼らない車種になり得たはずだ。まったくもって残念だ。

 

霧しな

 

こうして、30分ほど待った後に名前を呼ばれ、席に通される。ところで、この店のライダーへのサービスであるが、2種類のコロッケから1種類を選び、その1個が無料で食べられるというものだ。その種類は「そば」と「コーン」があり、全員後者を選択した。また本題のそばであるが、R1-Z氏と当方がざる大盛り、W氏は盛り大盛りである。違いは簡単で、ざるは刻みのりがかかっており、盛りはそれがない。「コーイ、コロン」は水谷麻里である。

 

それにしても、今日の新採用ルートであった、国道19号線の脇道は二重丸と言えよう。交通量は少ないが道は広く、少々うねっている。ただ一つ残念だったことは、日陰が多く乾きにくいのか、ウエット路面であったことだ。いずれにしてもW氏に感謝だ。

 

こうして盛り上がっていると、そばが運ばれてきた。やれやれ、やっとそばが食えるぞ。ところで、ここのそばを食酢のは今回が初めてではないので、無難な味であるということは解っている。味が悪い方へ変わっていなければ良いが、と思い頂く。ん、麺はコシがあり、なかなかいける。ツユがちょっと薄いような気がするが、許容範囲だ。まあ中の上から上の下というところで、やはり無難なそばである。量的にも2枚あるので、及第点だ。さらに突き出しのそばガユと、サービスのコロッケもあったので腹いっぱいだ。

 

ズルズルズル〜

 

それにしても返す返す、稗田茶屋に蹴られたことが惜しい。あのボロイ建物で、オヤジがヒーヒー言って打ったそばを食いたかった。いつになるか分からないが、次回は予約を入れてから来店しよう。

 

5.まだまだ続くよ

 

この後は恒例の開田高原アイスクリーム工房で、コーンミックスソフトクリームを食べる。最近はだいぶ秋めいてきたのでまだよいが、暑い盛りの時はすぐに溶けてきてしまうので、注意が必要だ。相変わらずコーンの甘さとミルクのコクが際立っており、とても旨い。ところで、この界隈にはこのような店がないので、R1-Z氏は「開田のデザートを独占供給している」とを得た発言をしていた。全く関係ないが、当方の所属する会社の営業部に「真都(まと)ちゃん」という娘がいる。どんな娘かって?とても可愛らしいが、なんか裏がありそうな人です。

 

さて、時刻も14時を回ったので、そろそろ帰路に就くとしましょう。ここからは当方が提出した、位山峠のプランに基づいて走行する。まずは元来た国道361号線を戻り、そのままheading300で高山方面へ向かう。おっと、開田高原を離れる前に長峰峠にて、もう一度御岳山を眺めていこう。ここからの眺望はとても良く、樹海に浮かぶ御岳山が「ドド〜ン」と迫ってくるはずだが、時間的に逆光線であり、相変わらず山頂は雲に覆われているので、残念だが御嶽山の全体像を見ることはできないようだ。

 

それはそうとて、ここに古めのBMWが停車していたが、R1-Z氏はタイヤの銘柄とサイズを見事に言い当てた。曰く、「古めの外車はこのサイズとこの銘柄が一番多いんだ」と。ここでも再びタイヤ屋時代に蓄えた知識を披露していたのだが、よくそこまで覚えたなぁと毎度ながら関心するばかりだ。

 

その後さらに361号線を西進し、すすきが揺れる超高速路を快走していく。この辺りを走行する際はとても気分が良いが、どうも路面に砂が出ているように見えて怖い。ズルッといかないように慎重に車輪を進める。

 

さらに、ここから中速ワインディング路を抜けていくと、岐阜県高山市に入り、狭い道となる。高山っていつの間にこんなに広くなったのだろうか。合併し過ぎだと思うのは当方のみではあるまい。

 

さて、前述のように、この辺りからは道路も狭くなり、素掘りのトンネルも何箇所か通過せねばならない。これまた関係無いが、田中邦衛のマネをするときに「木彫りのよぅ」というフレーズをよく利用する。まったくどうでもよいと自分で突っ込みながら、先行する4輪車にくっついていく。ところで、この狭い区間は高根ダムの北側を通る道であり、非常に見通しが悪い。このような状況ではこのコバンザメ走法が有効だ。その際には4輪車のさらに前の状況を確認するために、予めガラス越しに前方を見ておかないといけない。

 

こうして我慢の走行で、上ヶ洞地区までやってきた。ここからは道幅も広くなるので、一瞬現れる直線を見つけては全走車を抜かして、気持ちの良い速度で山道を楽しんでいく。

 

そして、ちょっと疲れたので、「道の駅ひだ朝日村」で休息をとる。ここでは、いつもケムリをわざとたくさん出してソーセージを焼いているが、今日はそれが無い。せっかく「ちょっと食べたい」と思っていたので残念だ。

 

こうして一同再び膀胱の軽量化に向かう。やはり山間部は10月なりに冷えているものだ。その後、皆で談笑するが、W氏のフロントタイヤがそろそろ限界かという話になる。確かに、もともとBT45は丸い形状をしているのだが、サイド部分が減ってしまい、尖がった形状をしている。これではまるでレースに用いるタイヤだ。そして、R1-Z氏も壇例の学生時代のタイヤ屋バイトの経験から、「これはスリックタイヤの形状だ」と評していた。つまり氏はタイヤ評論家であり、当方はジャバラ評論家だ。

 

道の駅 ひだ朝日村にて

 

休息の後、引き続き、当方が先導機長で走行を再開する。国道361号線から県道87に乗り換え、久々野にて国道41号線を横切る。そして県道455と98号線であららぎ湖を通過し、坂を上っていくと位山峠へ差し掛かる。この辺りまでは片側2車線の高速コーナー主体の超快走路である、また、位山峠付近はすすきが一面の生えていて、ちょっと肌寒い風に揺れている。この辺りで停車しようと思ったが、良い場所を見逃してしまいミッション失敗だ。また、時間的にもちょっと苦しいので、仕方なかったかもしれない。

 

そして、峠から下呂方面に下る道は片側1.5車線で、低速コーナー主体となる。既に始まっている紅葉の中を通る道を、対向車に注意しながら右、左と忙しくコーナーをクリアしていく。しかし、少し陽が傾いてきているのでなんだか薄暗くなってきて、心細く感じた。このように感ずるのは当方だけだろうか。

 

そんな気持ちをぐっとこらえ、ライディングに集中し、県道88号線へ合流する。ここまでくれば、まだ十分に明るいので、多少気が休まった。しかし、のんびりしているわけにもいかないので、そのまま同県道を用いて下呂の市街地を通過していく。

 

当方の所属する会社の貸し別荘を横目に見つつ、県道から国道41号線へ乗り換えて、市街地の端にあるコンビニで休息する。ここで、先ほど走行した位山峠について語り合う。お二人の意見では、「ちょっと狭い区間もあったが、信号がほぼ無かったので快走できた」と概ね好評であった。ありがとうございます。

 

さらに、今年はWRT忘年会を開催しようとR1-Z氏から提案あった。もちろん賛成であるのだが、お気に入りのちゃんこ屋であるシャチホコが閉店してしまったので、開催場所が問題だ。まあ、ひとまず鍋料理をつつきながら、今年の思い出を語りましょうということで意見が一致した。

 

6.ラストスパート

 

ここからも、引き続いて国道41号線を下っていく。夕方のラッシュで混んでいないか心配したが、意外なほどに流れは良かったので、順調に残りの距離を消化していく。この間に日は暮れて、辺りは暗くなってしまった。まだ18時前なんだが、すっかりと日が短くなってしまった。

 

そして、美濃加茂のコンビニで最終の休息をとり、各々が都合よい場所で隊列を離れるということになった。W氏は国道248号線で多治見麻子方面から帰宅することになり、R1-Z氏と当方は国道41号線で名古屋市内を抜けることに。

 

W氏を見送り、街のスペシャリストであるR1-Z氏に導かれて名古屋市内を抜けていく。ここでも氏のタイヤ屋バイトの経験が活きて、細かく道を換えて最短の距離で氏の自宅近くへ到達した。お疲れ様でした。

 

7.次回の予定

 

次回は「紅葉ツーリング」を予定しており、どうやら今年最後の山の走行となりそうだ。確かに、12月になると、雪も降るので山は危険だし、行けたとしても1週目か2週目までであろう。

 

行き先はまだ未定だが、長野の道はW氏が機長、岐阜方面は当方、そして街のスペシャリストであるR1-Z氏、が各々役割分担をして楽しいツーリングになることは間違いない。三人寄れば文殊の知恵とはこのことだ。

 

本日の走行 400km

 

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