2010年 1月9日
菜の花畑でなにやら怪しげな動作をする管理人
早いもので2000年も10年が過ぎ、2010年となった。ということで、今年もツーリングシーズンの始まりだ。管理人の場合は、季節を問わず
バイクに乗るという変態、かつマゾヒスティックナ性質を持っているので、年明けはツーリングシーズンの始まりを意味する。どうでもよいが、性癖においては中性であるようだ。
さて、この冬の長期予報では「エル・ニーニョ現象により暖冬」ということであったが、12月下旬と元旦に積雪を記録した。何が暖冬だ?と思っていたが、先日、気象庁も「予報が外れました」と発表した。つまり、今年の冬は平年並みに寒い冬ということだそうだ。そういうことで、本当は元旦か4日に初乗りをしようと予定していたが、積雪では何ともならないし寒すぎる。また、WRT連合会の重要会員の一人であるR1-Z氏と、今年の計画について語り合うという行事もあったので、本年が始まって10日近くが経過した今日、TDMは本年初の火入れとなった。因みにKDXについては、5日から通勤やジム通いに用いているので、厳密な意味での初乗りは既に終えている。ま、今日は本格的な最初のツーリングという意味で初乗りということにしよう。
さて、どこへ行こうか。この時期は一年で一番昼間の時間が短い。また、山間部は自主規制による通行止めだ。そうすると必然的に海沿いのちょっとしたワインディングと何か旨い食べ物を求めることになるので、浜名湖か渥美半島になる。前日の寝る前にそんなことを考えていたのだが、今年も渥美半島ということで決着した。ただ、今年は大アサリを食べたいなあということで、伊良湖を目指そう。もしも時間の都合や、気温が低すぎて辛い時は、代替目的地を蔵王山としておく。
往路のフライトプランとしては、最初にheading180で県道56号線を走行、豊明NDBから針路を130へ変えて国道23号線バイパスを行く。その後は元有料道路の三河湾スカイラインの県道525号線でコーナリングの技量維持訓練を経て、県道368、31と繋ぎ、再び国道23号線で豊川を渡り、渥美半島へ入る。その後豊橋VORTACを経て県道2号、国道257号線で伊良湖着である。プラン承認。
それにしても今朝も冷え込んだ。TDMのエンジン始動は約2週間ぶりなので、ややオイルが硬いのか、ギュルルルと重めのクランキングで始動。昨年バッテリーを交換したばかりなのでそれほど弱ってはいないようだが、安物だったのでやや弱いようだ。
マフラーから吐き出される水蒸気を見ながら、運行前点検をしていく。管理人は飛行機の方法に習って、時計回りで各部を目視点検し、タイヤのエアチェックを行う。ところで、前述の飛行機の運行前点検だが、ドでかいボーイング747や777なんかでも機長が表に出て行っている。その間に副操縦士は飛行制御コンピューターに、計画ルートのデータを入力したり、管制と通信する周波数を無線機にセットしたりするそうだ。
地上高が20m近い飛行機の目視点検って、まあ細かいところは整備士が点検して、機長は最後の責任を負うという意味だろうと考えつつ、エア圧を調整する。冷え込んだので、0.5kg程落ちていた。あと、チェーンオイルのつき、タイヤの溝なんかも一応見ておく。ところで、このタイヤなんだが、現在はBSのBT021を装着している。こいつのリアはお得意のSpeed and Cornering Technology、いわゆるSACTを採用しているので、ライフ長いが、フロントはSACTが採用されておらず、なんか最初っから溝が浅いし、すぐ側面側が減ってきてしまう。どうも前後の減りバランスが良くないと感ずる。この点に関してはDUNLOPのROAD SMARTの方が良いと思うし、こちらのほうがタイヤそのものがしなやかで乗りやすい。ライフも021と大して差はないようだ。グリップ限界はBSの方が上なのかな?
準備が整ったので出発する。うー、風が冷たいぜ。しかし、今日は昨年末に購入したインナーグローブを装着している。これは内側はフリース、外側はアルミ蒸着のような処理が施してあるものだ。RSタイチの1000円くらいのものだが、そうは見えない。その肝心な使用感であるが、最初はやや操作感が悪いと思うが、しばらくすると気にならなくなってきた。そしてなによりも指先がジンジンするほど冷たくならないところが最高だ。これについては後半でさらに、その威力を感ずることになる。
アンドロイドの手みたいです
プラン通りに豊明から23号バイパスに乗り、快調に飛ばす。空は雲ひとつ無い快晴だ。冷たい空気も適度な緊張を維持するには好都合だし、太陽の光が暖かく照っている。具志堅用高ではないが、「気分は最高」ってところだ。よし、ちょっとエンジン回してみようかな。おっと、その前に、この辺りは白バイが巡回するエリアなので、前後左右は細かく目視しておくことは、言うまでもない。今年は免許の書き換えで、ゴールドがかかっているからね。
おー、冷たく密度の濃い空気のおかげか、相変わらず絶好調だ、今年も頼むよTDM。そう考えて上重原I.C.を超えて、安城市に入る。以前ここは高架でなかったが、昨年工事が完成したので、信号で止まらなくてもよくなった。ますます快調である。ただ、暫定開通で、片側1車線の対面通行なのが残念だ。こういう必要な道路は金を使っても問題ないと思うのだが、如何に。
こうして走行していると、道の駅にしお岡ノ山が見えてきた。これも昨年できたのだったか?一度立ち寄ってみよう。
道の駅 にしお岡ノ山
(建物横の風車も何かおもしろい)
ほほう、駐輪場がきちんと整備してあるじゃあないか。しかも20台は入りそうだ。ヘルメットを脱ぎ、奥へ行くと屋台が出ている。おおっと、その向こうはコンビニがあるのか。ところで、冬のツーリングというと、とりあえずトイレで軽量化が大原則である。大用2基、小用3基、こんだけの広さの割には少ないかと思うが、まあよいだろう。
飲み物を購入してトイレの隣にある休息室へ入る。ここはかなりポイントが高いぞ。長いすながら、1人用個々に区別がされているし、直系25cmくらいの丸テーブルがめいめいに装備されている。座り心地も良いではないか、ヒヒヒヒ、アーレー(この場面では女はなぜ脇をしめないか、疑問に思う)。
くだらないことを思いつつ、缶入りのぜんざいで壇れいをとる。いやあ、この休息室はけっこういけますよ、このトン汁ってくらいに良い。くつろげますな。しばし寒さを忘れることができる。さて、周りの状況であるが、当方正面はおじいさん、おばあさんとお孫さんだろう。ちいさい子供に振り回されるじいさん、ばあさん、典型的な光景といえるのではないか。右側には彼氏・彼女のライダーか。そういえば駐輪場にはCBR600とCB400SFがあったな。おそらく前者は彼氏、後者は彼女の機体だろう。それにしてもこの寒さでバイクに付き合う女性、あとで揉め事がなければよいがといらぬ心配をしてしまった。
揉め事というと、友人の梅さんのそのまた友人、杉浦氏のことを思い出す。氏の軽自動車にラグビーだかアメフトだかのいかつい部員を3名乗せて、ヨロヨロと走行していた時のこと。後ろから今様のニイチャンが運転する、RV車がやってきてナメタようにパッシングなんかをしてきて、追越をしてきた。杉浦氏はついカッとなり、幅寄せしたところ、RVのニイチャンも怒ってしまった。とういことで、杉浦氏の軽自動車はヤンキーニイチャンのRVに行く手を塞がれて、当のニイチャンも車から降りてきた。杉浦氏ピンチかと思いきや、乗客のゴツイスポーツマンがニヤニヤしながら「なんだなんだ、何を揉めているんだ」と軽自動車から登場。しかも3人だ。ヤンキーニイチャンは真っ青になって「人違いだった」とか何とか言いながら逃げていったそうだ。
だいぶ体力が回復したので、再出発する。TDMのエンジン水温は完全にCまで下がってしまった。天気は良いが、やはり気温は低いようだ。それでもいつもより寒さを感じないのは、アンドロイドグローブのおかげだろう。いままで指先の寒さに悩まされてきただけに、この成果はありがたい。
気分良くランプから本線に合流して、走行を続けていく。ところで、この23号線が延伸したおかげで、豊橋方面の接続は格段に良くなった。1号線の代替ルートして、いやこちらを主道として用いることができるくらいだ。ただ心配なことは、今のところ旧幸田町の国道248号線までしか開通していないことだ。この先は豊川橋側から工事が進んでいるが、昨年話題になった事業仕分けにより凍結の可能性もある。これは開通しないと意味ないから、税金使っても良いと思うが如何に。
さて、とりあえず開通している、前述の幸田から電装の工場裏を通り、三河湾スカイラインの県道525号線へ乗り継ぐ。ここは今回のツーリングでは唯一のワインディング区間だが、路面状況がイマイチなこと、そして凍結している可能性も少しありそうなので、ちょっと技量確認程度のペースで走行ことにする。
まずは西側からの上り区間であるが、最初は南側の斜面に沿った道であるので、凍結の心配は無い。ただ、タイヤが冷えているかもしれないので、慎重に車輪を進めていく。幸い管理人の前後両方ともに他の車両がいないので、自分の速度を維持できる。これで安心して、ライディングの肝をチェックすることができるというものだ。まずは基本のニーグリップから。コーナリング中はとにかく車体の保持に注意し、またハンドルの動きに追従する腕の柔軟さが必要だ。え、コーナー内側の足は開いても良いのではというあなた。当方の考えでは少し違う。というのも、レースでは思い切って車体を寝かせられるので、コーナー内側の足は開いていても問題ないが、条件の悪い公道では両側共にしっかりとタンクをホジソンしている方が安心だ。というのも、何かあってもすぐに車体を起こすことができるし、車体を傾ける速さや角度を調整しやすいからだ。ただ、セルフステアは邪魔したくないことは、言うまでも無い。
色々と確認して走行していると、山の北側の道に入ってきた。こちらは陽が当たらないので、凍結の心配がある。そうでなくとも路面温度が低いので、注意が必要だ。こういうときは前述のきっちりニーグリップ走法の方が安心だ。おっと、道路脇から水が出ているぞ。まあ凍結はしていないようなので安心だ。それに車線の中央線付近と両サイドには枯葉が積もっているので、こいつらにも注意を向けていないと。
ところで、この道は中速コーナーが主体で、時々回りこむ低速コーナーが現れる。今日は速度を落としている分、きっちりとメリハリをつけて、かつライン取りを確かめておこう。どうも左コーナーの目線が近いこと、右コーナーの寄りが甘いことが気になるので、できる範囲で修正しておく。
そうこうして、数台のマシンとすれ違った後、県道368号線との合流点である国坂峠に到着。ここは左折して山の南斜面沿いに走行していく。するとみかん畑の中に集落が現れてくる。こういう南側の斜面は果樹栽培に適しているという、社会科の教科書の説明を思い出してしまうが、それはそうとて、道端にキズモノのみかんが30個くらい入った袋で販売されている。しかも100円だ。当方はみかんが大好きで、一日10個位は、いや水を飲む感覚でみかんを食べている。これはやったと一袋調達しておく。本当はもう2、3袋ほしーの宣言だが、今回はこれで我慢。尚、ほしのあきが目の前にいた場合、我慢できるかは不明だ。
農家の方の努力に感謝して100円を缶へ投入
この後、県道368号線はいつの間にかに367号線となり、31号線へと合流する。ここは左折していくと、再び国道23号線に合流するので、左折して豊川橋方面へ向かう。このあたりは時間帯によっては非常に混みあうのだが、今日は問題なし。お、遠くには23号線バイパスの高架が見える。既に道路の様相を呈しており、ずっと東へ続いている。これはさっさと開通させた方が良いと思うんだけどなぁ。
こうして豊川橋を渡り、豊橋港I.C.から県道2号線へ乗り換える。そして前方に蔵王山を見ながら快走するわけだが、やや風が強くて寒い。しかし、時間はまだ11時過ぎなので、目的地は伊良湖で決定だ。大アサリにありつくことができるというわけだ。そう思うとさらに気分が良くなってきた。渥美半島は蔵王山と伊良湖以外に行ったことがないので、丁度西浦温泉あたりと向かい合う、緑ヶ浜という公園へ寄り道をしていこう。
この緑ヶ浜は別になんてことはない所だが、海べりはきれいに整備されているので、海釣りには適しているかもしれない。また、風力発電の風車が数多く見られるので、なかなかの迫力だ。おや、なんか飛んでいると思ったら、セスナ機型のラジコン飛行機だ。そうだね、このあたりは埋め立てただけで、工場が建っていないからかな広い土地がある。オフ車の練習もできそうかな。
緑ヶ浜にて
ああ、もう12時だ。腹も減ってきたので先を急ごう。伊良湖を目指して今来た道をもどり、県道2号線、さらには国道259号線へとスイッチしてheading270で走行を続けていく。この辺りは国定公園にしていされているせいだろうか、時折市街地が現れるが、基本的にはキャベツなどの野菜畑、開発されていない土地に、数本の道路が通っているだけだ。今栽培されているキャベツはもう少しすると春キャベツとして市場に出回ることだろう。千切りにして食べるといけますな。
そうこうしていると未開花の菜の花が栽培されている畑を通り過ぎ、いよいよ伊良湖に到着だ。ここには鳥羽や知多半島の師崎へ向かうフェリーの乗り場や、伊良湖クリスタルポルトという道の駅もある。今回はこちらをパスして、半島南側の国道42号線へ回る。すると景色が一変し、右手にはソテツ、左手にはパンジーが植わっている海沿いのワインディング路の始まりだ。おりしも年が明けたばかりの真冬であるが、なにか南国の春を思わせるこの景色にはホッとさせられますな。
ここを抜けると眼下に恋路ヶ浜が見える所へやってくる。ご存知、島崎藤村の作詞した国民歌謡「椰子の実」の舞台である。後にしらべてみたら、記念碑もあるそうだ。遠州灘沿いに長く伸びる砂浜、なかなかよいですな。ところで、ここはその名の通り、若い男女のつがいで賑うのだが、名古屋の東山公園同様に「デートで訪れると別れることになる」という言い伝え(都市伝説?ただのひがみ?)があることで有名だ。この手のデートスポットにはありがちのことだが、当方にはうまいアサリが食え、良い風景をみることができれば文句は無い。
時刻は13時、やっと飯にありつくことができるぞ、と恋路ヶ浜にある日本丸さんへ入店し、焼大アサリ定食1100円を注文する。この際、当方は間違って「特大アサリ定食」と言ってしまった。メニューをよく見ろよと突っ込まれそうだったが、店の人は「焼大アサリ定食ね」と軽く流してくれた。
注文して待っている間、なぜ前記のような間違えたのかを考えてみる。この句は「定食」という主要語にたいして、「アサリ」という前置修飾語、さらにそれに対して、「焼」と「大」二つの前置修飾語、というやや複雑な構造を成している。仮に「定食」と言う語がなく、焼大アサリだけならば「アサリ」が主要語になって、「焼」と「大」二つの前置修飾語がそれに係ることになる。これでもやや頭が大きい(前置修飾語が多い)と感ずる。これらを分離して、「大」を前置修飾語、焼きを後置修飾語とすると「大アサリ焼き」となり、すっきりとする。つまり「大アサリ焼き定食」と命名してあれば、当方が間違えることはなかったのではないだろうか。いや、単にアタイの注意力不足だ。人のせいにしてはいけない。
眼前の海を眺めながらそんなことを考えていると、焼大アサリ定食がやってきた。オー旨そう。頂きます。
「日の出丸」さん全景 管理人を悩ませた「焼大アサリ定食」
まずは4個ある大アサリをひとつ。うまい、ただ醤油をかけて焼いただけであるが、貝の味をじっくりと味わうことができる。そして実を食べた後に残る貝のスープがまた絶品。ちょっと口の中が辛くなってしまうので、ご飯が旨いぜ。そしてこの味噌汁。肉厚のわかめがたっぷり入っており、これまたうまい。出汁の色々な味と味噌の風味がたまらない。2個目も食べちゃおうっと。お、煮豆もあるじゃん。実は俺、豆大好きなんだ。女性のふくよかなものの上にある豆も捨てがたいが、こちらの方が味があってよい。そして何の変哲も無いようなサラダであるが、実は瓜が入っている。きゅうりじゃあない、これはおそらくメロンの切れ端ではないだろうか。かすかに風味がするが、よく注意しないと解らない。これには驚いた。瓜の漬物は知っているが、サラダは初めてだ。
こうして、定食をぺロッと平らげて、満足した後、砂浜へ降りてみる。幸い今日は寒いので、家族連れが数組いるだけだ。海から吹く冷たい風を浴び、椰子の実が無いかと探してみるが、そう簡単に見つかるわけもない。だが、遠州灘は外海であるし、はるか向こうに黒潮が流れているわけだから、グアムなんかから椰子の実が流れてきても不思議はない。だとしても、2000kmか3000kmの旅を経てここに流れ着く椰子の実、なんか浪漫を感じないわけはない。
恋路ヶ浜にて
すっかりとくつろいでしまったので、時刻は14時を回っている。まだまだ陽が短いので、そろそろ帰路に就かないと寒い思いをするだけだ。TDMのエンジンスタートを要求して、承認。ダイレクトで国道42号線に入り、heading090で走行する。この42号線は左手にメロンやイチゴの店があり、右手は防風林(防砂林)が立ち並ぶ。そしてときおりソテツが現れて、南国の雰囲気を醸し出している、なんとも面白い道だ。夏は当然込み合うだろうが、ここは冬でもサーフィンをする人をチラホラ見かける。そう、外海なので、年間を通して比較的高い波が安定して起こっているからであろう。
速度の乗る直線が多いので、警察に注意しながら走行を続ける。すると、既に菜の花が開花している畑を見つけた。早速TDMを停車して、花の香りや色を楽しむ。これからが冬本番であるが、こういう風景は癒される。砂漠のオアシスのようなものだろう。
菜の花畑の前にてTDM
花と戯れた後は、日が暮れる前に帰宅することを目指して、走行を再開する。まずは旧赤羽根町から県道28号線で田原市街へ向かう。さて、この赤羽根町であるが、15年程前に世界GP125ccクラスで大活躍したノビーこと、上田昇選手の出身地だ。選手末期は転倒、ケガで苦労していたが、しばしばコンマ何秒差で優勝という、結構際どい争いをしていたし、抜かれても抜き返すというガッツのある走りに、我々ファンは魅了された。もっとも、このクラスはマシンの差が少なく、ライダーの手腕によって順位が入れ替わることが多い。旧500cc、今のMOTO GPはマシン差がありすぎて、手に汗握るような展開が少ない。F1もそうだ。ピットストップによって順位が替わるだけで、コース上での大バトルが少ない。来年からは給油が再び禁止になるので、多少はましだろうが、もうちょっと面白いレースが見たいと感じているのは管理人だけではあるまい。
再び国道259号線に乗り、左手に蔵王山を見ながら田原市街を通過、磁方位090を保持する。そしてレクサス車を生産するトヨタの田原工場を通過する頃、前方の空になにやら楕円形のものが。おお、飛行船ではないか。よく見ると「城西国際大学」と書いてある。どうやら宣伝飛行のようだ。ところで、飛行船の操縦にはどんな資格が必要なのだろうか。国土交通省のページで調べてみると、飛行船操縦士という資格があるようだ。因みに今回目の前で行われている飛行は宣伝飛行=賃金を貰う飛行であるので、事業用飛行船操縦士技能証明が必要ということになる。その要件であるが、「18歳以上で、飛行船による20回以上の離着陸を含む50時間以上、機長として200時間以上の飛行経験を有する者」に受験資格があるようだ。こんなの所有している人、日本に何人いるのだろうか。
飛行船を横目に追いつつ、国道23号線へ乗り換えて柳生橋、豊川橋を渡る。どうやら飛行船は対岸の臨海公園付近に着陸したようだ。今思うと、見に行けばよかったと後悔しきりだ。しまった。まあ、この時はちょっと陽が傾いてきていて、急に寒くなってきたものだから、そんな余裕は無かったわけで・・・。
こうして、県道31号線、さらには国道1号線を乗り継いで、自宅まで帰った。なんとか日の入り丁度の時刻であった。やれやれ。ところで、気温が下がってからも手はわりと暖かさを保っていたのは、本日投入のアンドロイド手袋の効果だろう。恐るべし。この冬の強い味方です。
昨年も積極的なツーリング活動が展開され、年間走行距離は10,000kmを超えることができた。今年もまだまだ開拓できていないエリアを中心に、走り込みを行い、楽しみたい。もちろんテント泊のロングツーリングも何度か試みたいと思っている。
今年もよろしく。
本日の走行 240km